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01 タイムマシンの話をしていたら、なぜか不老不死の話になった件 ~意識の座標と脳素材の謎を追う僕らの放課後~  作者: とまCo


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10 未来の技術で意識の再接続が可能になる件

圧縮・再構成という“割り当ての仕組み”が明らかになり、

未来の成熟端末と unknown-node-01 の関係が浮上する。

A君「……なあ、もし未来で“意識の再接続”ができるならさ」


I3君『また急に未来の話かよ。

  さっきまで“成熟端末”で盛り上がってたのに』


A君「いや、あれ考えてたらさ……

  死んでも別の身体につなげるってことだよな?」


B君『あー、はいはい。

  不老不死ルートね』


O君《理論上はそうなる。

   端末が壊れても、サーバー側の意識は残るからね》


B君『でも赤ちゃんの脳って、

  そんな高度な意識を受け止められないだろ』


A君「そうだよな。

  赤ちゃんの脳って未完成だし」


O君《そう。

   “初期化端末”という比喩は正しいけど、

   そのままでは外部意識を受け止めるには未熟すぎる》


B君『じゃあどうやって意識を割り当ててんだよ。

  USBでぶっ刺すわけじゃないだろ』


A君「お前それは雑すぎ」


AB君【……圧縮してるんだよ】


A君「圧縮?」


AB君【外部の意識は情報量が多すぎる。

   赤ちゃんの脳じゃ帯域が足りない】


O君《だから管理者が

   “圧縮・再構成”して接続しているんだろうね》


B君『それで前世の記憶がほぼ残らないのか』


A君「なるほど……」


A君「でもさ……圧縮するのは分かったけど」


B君『どこで“解凍”してんだ?

  赤ちゃんの脳の中じゃ無理だろ』


O君《いい質問だね。

   解凍は“外部側”で行われているはずだよ》


A君「外部側……?」


O君《意識の保存領域には、

   記憶や人格を“再構成”するための

   専用の処理層があるはずだ》


B君『処理層って……サーバールームかよ』


 AB君は黒板に向かい、

 白チョークで “圧縮 → 外部処理 → 再構成” と書き、

 黄チョークで “帯域不足” を囲み、

 ピンクで “初期化端末” と矢印を描き、

 赤チョークで “記憶欠落” と強調する。


A君「なんか……本当にシステムっぽいな」


B君『てかさ、こういう話してると

  電気消したら何か見えそうじゃね?』


A君「やめろって!」


B君『いや、ちょっとだけ!』


 パチン。


 教室が暗くなる。


 その瞬間、黒板の **赤チョークだけがぼんやり浮かび上がる。**


B君『……え、なにこれ』


A君「おい、赤だけ光ってるぞ……?」


O君《光っているというより……

   “表示されている”ように見えるね》


 AB君は暗闇の中で、

 ゆっくりと黒板に近づく。


AB君【……未来では、圧縮しなくてもいい】


A君「え?

  なんで急に未来の話?」


 パチン。

 A君が慌てて電気をつける。


 赤チョークの光は消えた。


AB君【未来の端末は、

   最初から“高性能”なんだ】


B君『未来の赤ちゃん、スペック高すぎだろ』


O君《いや、赤ちゃんじゃないのかもしれない。

   人工的に作られた“成熟端末”かもしれない》


A君「成熟端末……」


AB君【そう。

   最初から外部意識を受け止められるように

   設計された身体】


B君『それってもう……人間じゃなくね?』


 AB君は答えず、静かに目を伏せる。


A君「じゃあ unknown-node-01 は……

  未来の技術で作られた端末から

  送られてきたデータなのか?」


O君《その可能性は高い。

   意識の再接続技術がある未来なら、

   過去にデータを送ることもできるかもしれない》


A君「未来の誰かが、

  俺たちにヒントを送ってる……?」


AB君【……未来の“君たち”かもしれない】


A君「俺たち?」


AB君【未来の君たちは、

   意識の再接続を成功させてる】


B君『つまり、不老不死ってことか』


O君《そうだね。

   未来の技術は、

   意識の永続接続を実現している》


A君「じゃあ unknown-node-01 は……

  未来の俺たちが送った“メッセージ”ってことか?」


 AB君はゆっくりとA君を見る。


AB君【……そうかもしれないし、

   違うかもしれない】


A君「なんだよそれ」


AB君【ただ……

   僕がどこから来たのか、

   そろそろ“思い出しそう”なんだ】


B君『お前……まさか……』


AB君【接続が揺らいでる。

   もうすぐ、僕の“本当の位置”が分かる】


A君「本当の位置……?」


出演:A君・B君・O君・AB君


電気を消した瞬間に浮かび上がった赤チョークの文字は、

未来技術と外部意識のつながりを

静かに示していたのかもしれない。


圧縮・再構成・成熟端末・再接続……

すべての断片が、ひとつの方向へ収束し始めている。


そしてAB君の“位置”が揺らぎ始めた今、

物語は次の段階へ進む。


──次回、AB君の“正体”に、初めて手が届く。


今回のキーワード:

「圧縮」「再構成」「成熟端末」「再接続」「unknown-node-01」「黒板」「赤チョーク」

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