第一幕/第一話・④《入》
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一話・鬼出電入…目にも止まらない速さで現れたり、消えたりすること。
二話・夜郎自大 …自分の力量も知らずに、偉そうに振舞うこと。
三話・雨笠煙蓑…雨の中で働いている漁師の容姿を言い表す言葉。
四話・斗南一人…この世で最もすぐれている人のこと。
(引用元・四字熟語辞典 https://yoji.jitenon.jp/)
夕食まで、まだ時間はある。
家とは別の方向だが、今日あったことを報告しておきたいと思ったので、行きつけの神社に寄って帰ることにした。
漢字で書いてある神社の名前は読み方が分からない。日に青? 日に月?
神社の前の川辺から、子供達の遊び声が響く。鳥居の傍に紫の自転車を止めて境内に入り、こちらを見つめる獅子と狛犬に「よっ」と挨拶をかましてから拝殿を目指す。入口の左右には星がデザインされた可愛らしい提燈がそれぞれ飾られているのだが、今日は一つしか見当たらない。誰か盗んだのかな? あとで神職の人に言わないと。
中学を卒業してからここに来たのは今日がはじめてか。なんだか久しぶりに訪れたような感覚だ。
道なりに真っ直ぐ進んでいくと、右手に大きな楠の木が一本。
そして左手側には。
(あれ、もう咲いてるやん。まだ四月やのに)
星を象る青紫色の群生。六月からが開花時期なのに、早々に咲き誇る桔梗達は暦を読み違えたらしい。
階段に腰掛けて、目覚めのアラームを掛け違えた花々の事を思うと「あはは」と笑みが溢れてしまった。
「あれ、ニコちゃん久々やなあ」
後ろから声が聞こえたので振り返ってみると、そこには見慣れた神主さんが立っていた。
祖母の友人で昔からの顔見知りだ。
ちょっとした世間話と思い出話を少しした後、片方無くなっていた提燈について尋ねたが穴が空いたから
修理しているらしい。遅くなる前に帰りや、と言い残して神主さんは仕事に戻っていった。
そしてまた一人の世界になる。
夕焼けは門限を気にして帰ってしまったようだ。代わりに群青色の夜が顔を覗かせる。
「あのな、ばあちゃん」
少しだけ、今日あった事を話しておこうと思った。
「ウチ高校生になったで。セーラー服着てる写真、ママァに撮ってもらったやつ見てくれた? スカート短くしたら
先生に怒られるかなぁ」
そんでな、そんでなと名もなき花達を数えるように言葉を紡いだ。
そのどれもが他愛のない世間話で身の上話ばかりだった。
「あのな、ばあちゃん……」
そんなことを話しに来た訳じゃない。もっと伝えないといけない大事なこと。
「薙刀。やっぱ出来んかったわ」
こんなこと言ったら怒られるんじゃないかと思って中々切り出せなかった。
やっぱりどの場面を思い返しても、婆ちゃんは私にキレてばっかだ。暗くなった空を見上げて回想する。
物心ついた頃から母に空手を、祖母に薙刀を教わっていた。母が無理強いをせず優しく手解きしてくれた反面、祖母はそう甘くなかった。苗字の“獅舞”というのは母方のもの。どういうわけか、うちの家系は代々嫁側の苗字を採用
するらしい。“女手で継ぐ家系であるからこそ、卑下されぬよう常に強く、逞しい女であれ”。薙刀で私をしばいた後、毎回そう言ってた祖母を思い出す。あれは鬼だ。
咲いた花に目線を戻す。
「はぁ。せっかく教えてもらったのに辞めるの、悪い思うけどな。ほんま堪忍しとくれやす」
或いは祖母が生きていたら、まだ薙刀を続けるのだろうか。そもそも選択肢なんてないか。
私を置いて逝ってしまったあの日も、今と同じ時期だった。そう遠くない過去の記憶もきっと、桔梗達は知っているのだろう。見慣れた私の顔に飽きて皆そっぽを向いている。
さてと、帰りますか。お腹もぐるぐる言い始めてるし。
腹筋に力を入れて立ち上がる。その勢いのまま大きな伸びを一つ。
今年の夏はいつもより早よ来そうやなぁ。
開花時期を間違えた、せっかちな花達を見て私はそう呟くのだった。
ぽつり。
頬に冷たい感触。
ぽつり、ぽつり。
それは重なり、粒となって滴る。
群青色に輝いていたはずの夜空はいつの間にか灰色に変わり、湿った空気の匂いが鼻奥に届く。
それが雨となって降り注ぐのに、一分も掛からなかった。
俄雨だ。
今日の天気は晴れだったのに、傘なんて持ってるわけがない。
急いで自転車のところまで戻らなければ。
さいあく。なんかウチ悪いことでも言うたかなあ?
そんな事を思いながら走っていると、ふとしたことに気づいた。
こーん
「?」
気のせいだろうか。
こーん……
いいや、気のせいではない。明らかに聴こえる。
動物の声だ。アオバズクの泣く声と、雨が地面を叩く音と、あとなにか。
でもそんな事気にしてる場合じゃない。このままじゃ風邪をひいてしまうからと、足を早めようとした。
それでも私が動きを止めてしまったのには理由がある。
「一緒にあそぼー……」
拝殿から鳥居に向かう帰路の途中。参道の真ん中で目撃したのは二人の子供。多分小学生だ。
もちろん傘なんて差してない。二人ともずぶ濡れだ。元気なのはいいけど風邪引くぞ。
「こらキミたち!! はよ帰らなパパとママァに怒られんで! ほら帰った帰っ……た?」
自分よりひ弱な年下相手には威張り散らかすのが私の性分だ。偉そうに二人のチビ助を見下ろしたはずだったが。
一人が私の存在に気づいてこちらに顔を向けた。
その子は、泣いていた。
間違いなく、涙だ。雨じゃない。だって明らかに顔を歪めていたから。
恐怖に支配された表情。助けを求めている表情。
予想外の展開に私も動転する。
どういう状況?
すると、もう一人の子供も私に気が付いて、こちらに顔を向けたがしかし。
その子の顔色は窺えなかった。
お面だ。それに覆い尽くされていて素性は把握できない。
多分、キツネのお面だ。吊り目に出っ張った丸い鼻先が特徴的。おまけに耳まで付いてる。
口元は受け皿の形、にんまり笑顔で正直なところ気味が悪かった。
ごっこ遊びでもしてたのか、やはり状況は理解できない。
「な、なあキミも家帰らなあかんやろ? 暗いし、もー遊びやめて帰りぃ」
や。
言い終える前に異変が起こった。
ガシッ!と。仮面の子がもう一人の腕を力強く握った。
「え」
異常だった。ただのスキンシップでやってるなら尚更。
涙の少年は更に顔を歪めていく。今度は恐怖と痛み。
「ゔッ!」
仮面少年の指がメリメリと沈んでいく。
「ちょっと」
苦痛を訴える。歯を食いしばっている。
「なにやってん」
肌色がおかしい。段々と青白く。
「なぁ!!」
やばい。絶対やばい。
そしてその子は漸く、絞り出した声で、掠れた声でこう言った。
「たすけて……」
それは自分本来の意思だったのか。それとも義務感から生じた行動だったのか。反射的に。
大地を力強く蹴り飛ばす。間合いを詰めた私は仮面少年の手を右手に、泣面少年の手を左手にそれぞれ掴むと
それらを思い切り引き剥がした。
バチンッと指の食い込みが外れる音。
「はっ!?」
自分は今何をした? 瞬時に起きた出来事を飲み込むのに少し時間がかかった。
だって聞こえてしまったから。助けを求める声が。
視線を自分の左手に移す。
「ねえちゃん、痛い……」
「あっ、ごめん」
無意識に込めてしまっていた手の力をゼロにする。
「助かった! わぁ!」
やっとのことで解放された泣き面少年は脇目も振れずに逃走を開始する。降り注ぐ雨をバシャバシャと踏み荒らし
ながら、その小さな人影は鳥居の向こうへとあっという間に消えてしまった。
「え!? ちょ、置いて行かんといてや!」
わけわからん子と二人っきりにされてもうた。どないしよ。
その時、私はある違和感に気付いた。
解放された左手。それと反対側の手。自分が右手に込めた力を未だに緩めていないこと。
(あれ……?)
いや、むしろその力を強めている自分がいる。
(なんやこの子)
グググググ……と。
私の手を振り解こうとしているのか。重力の方向にかかる圧力がみるみる増していく。
それは遥かに子供の限界を超えた力だ。腕力に自信のある自分が押され始めている。
「ちょっとアンタ、いいから話聞きぃや……!」
問いかけるも反応はない。その反面抵抗力は増していく。
「そろそろお姉さん怒る……」
耐えかねて、口にした言葉が途中で消える。
「ア、ソ、ボォォォォォォォ!!!!!!!!」
それが発したのは壊れた玩具の様な奇声。
同時に起こった異変。少年の仮面が四方に裂けた。
その奥から何かが飛び出す。
「ギャッ」
驚いて、掴んでいた右手を咄嗟に振り解く。勢い余って尻餅を突いてしまったのは幸いだったか、仮面の中から出現した物体と接触することは無かった。私は呆気に取られて、目の前の光景を傍観した。
なんやこれ。
獣の尾のような、槍のような細長い物体。また鉱石のようにゴツゴツとした、無機質なシルエット。
暗い朽葉色に、ところどころが赤く生々しい色を発している。
やはり訳が分からなかった。
間違いなく、この世のものではないなにか。
さっきまでの強気は嘘みたいに消え、立ちあがろうにもそれが叶わない。
恐怖で腰が抜けたのだ。“物体”は空中を泳ぐように舞っている。長さは二メートル程か。ここにいては危ない。
逃げなければ。そう本能が訴えかけるも、身体は許さない。目尻が熱くなる感覚。どうやら私は泣いているようだ。口元が緩んでおかしくなる。
“物体”の先端がこちらを睨む。まるで獲物を見つけた肉食獣。
ならば私は狩られる草食獣か。
来る。
狙いを研ぎ澄ました一撃。真っ直ぐ、私の心臓めがけて。
ギュッと目を瞑る。
ごめんママァ。ウチ殺される。
腹を括って死を受け入れたが。
安らかな死とは別に、カンッという衝撃音が静かに境内を木霊した。
不思議なことにその一瞬だけ、雨の地面を打つ音もアオバズクの鳴声も消えた。
時間が止まったかのように。
そしてまた、動き出す。ザァァァッという音。ホーホーという声。
ハッとして辺りを見回すと、あの“物体”は何かに弾かれたように虚空を泳いでいた。あれはたしかに、私の命を
奪うために繰り出された一撃だった。それが明後日の方向に身を投げたということは。
突如目前に現れた“だれか”。
よく見ると両手に何か握っている。細長い棒のようなもの。
(あれは、薙刀……?)
見慣れた武器だったからすぐに分かった。さっきの衝突音の正体はこれか。
それから、人影に視線を移した。後ろ姿で顔は確認できないが、見上げてみるに体格は小学生くらい。肩幅や体の
輪郭から察するに、女子。服装は袴……ではなく着物。色褪せた暖色系の、飾り気ない色をしている。背丈は小さいが、今はこのお方だけが頼りだ。なんでもいいから助けて。そう願うばかり。
すると突然、その人は振り返ってこちらに体の正面を向けた。顔を合わせる形で。
やはり、思った通り女の子だ。蛍光灯に薄らとその姿を照らす。まず目に入ったのは、プラチナに輝く白金の
髪色、毛先は染める前みたいな黒。まるでシルクのようにきめ細かく、下ろせば腰くらいまであるだろう長い髪を頭の高い部分で二つ結びにし、目元まで伸びた前髪に姫カット無造作ロングヘア。血色の悪ささえ感じる肌の白さに、ぱっちり開いた黒目を囲う浅緋色が映える。市松人形のような、幼さと美しさを兼ね備えた容姿。
「ん?」
少女は私を見下ろして首を傾げる。どうしたのだろうか?
「んん?」
スッとしゃがんだと思うと、徐に小さな手を伸ばし私の胸元を引っ掛け、バッと中を覗いた。
「うわっ!」
男ならグーパンチでぶっ飛ばしてたのに、それが女でしかも子供ときたものだから反応に困る。
彼女が見ていたのは、私のカラダ……ではなく首に下げた勾玉の首飾り。
祖母が昔、私にくれたものを含め三つの勾玉が胸元で揺れている。
眉を顰めたり口をへの字にしたりして、なにか考え込でいたが。
「……よし」
とだけ言うとその人は立ち上がり、右手に握っていた薙刀を私の前に差し出した。
「ほれ」
「?」
なに? どゆこと?
「何を戸惑っとるのじゃ? 慣れ親しんだ武器じゃろ」
私が困惑していることに困惑を重ねながら、彼女は言う。
慣れ親しんだ武器って……。え、なんでそんなん知ってはるん?
しかもヘンな喋り方。なんか時代劇みたいな古めかしい感じ。どうみても自分より年下なのに。
あれこれ考えていたが、すぐに現状を思い出した。
ギィィィィィィッ!!と、何か硬いものを磨り潰した様な、甲高い奇声が鳴り響く。
そうだ、今は考え事してる場合じゃない。化け物は着物の少女のすぐ背後に居る。こちらを狙って近付いている。
縋るように私はその少女の目をもう一度捉えた。でも、その瞳はこう言っている。
「オヌシが倒すのじゃ。この薙刀を使ってな」
「えぇ、なんでウチなん!? そのまま倒してえやあのバケモン!」
必死になって反論した。だってどう考えたって、この人の方が強いでしょ。さっきの一撃だって跳ね返したんだし。
それにこの少女、怯える気配が全くない。それどころか、ゆったりとした口調からは余裕さえ感じられる。
「ワシはあんな雑魚相手にしとうない。オヌシがやれ。じゃなきゃ放って帰るぞ」
表情ひとつ変えることなくそう告げる小娘。置いて帰るなんて溜まったもんじゃない。
このチビ本気で戦う気なさそうだし、野垂れ死ぬくらいなら。
「意味分からんわホンマ! ウチがやったらええんやろ貸せや!」
やけくそだ。殺られるくらいなら殺ってやる。
半ば奪い取るようにして少女の手から薙刀を掴み取ると、それを地面に突き刺して杖代わりに立ち上がった。
抜けた腰は元通り。手に力は入る。巻き起こる理不尽に対する怒りが原動力となる。こうなったらやるしかない。
入部テストの時と同じく、薙刀を地面と並行にして腰の辺りで構える。切先は相手を捉えて……
「うわ」
構えたはいいものの、再度化け物の全容を見て絶句した。
仮面から這い出ていた“物体”のさらに奥。それを“尾”に例えるならば“胴体”に当たる部分が少年の人皮を
裏返して露わになる。人の顔面から大きな化け物が姿を現し始める。今もなお、赤黒い血を伴ってゆっくりと。
人の原型を失いながら。
「はやく仕留めろ。でなければ“怪狐”に化けるぞ」
隣に並ぶ少女が淡々と告げる。
カイコ? 聞いたことのない言葉。あんなんどうやって倒すねん。
ゆっくりと迫る敵は宙に“尾”を揺らす。ゆらゆらと怪しく。ダメだ手の震えが止まらない。
背筋の悪寒も強まるばかりだ。溢れる嗚咽。また目頭が熱くなる。
相手は待ってくれない。遂に大きく振りかぶって、“尾”は私の左半身を狙う。
横に薙ぎ払う一撃。風を切る音と共に、迫る。
殺される。
「弱点は尻尾! “尾軸”じゃ!」
そんなこと言われたって。もう無理だ。あと一秒もない。脳内を駆け巡る走馬灯。ぼんやりとする視界。
帰路を共にした親友の顔触れ。私の帰りを待っているであろう母の姿。
それから。
「泣くな! 逃げるな! 敵に背を向けるくらいならワシが貴様を斬る!」
祖母の顔を思い出した。私を叱る顔も、そうでない時の顔も。
これまで奥底にしまい込んできた記憶の断片が、ふっと現れて浮かんだ。
全身に力が漲る。背筋の寒気も嘘のように無くなった。
凶器はあと数センチのところまで迫っている。
はっきりと視界に捉えた。
(ばあちゃん)
心の中で唱える。同時に、身体の重心を入れ替える。前に出していた左足を後ろに。
薙刀を握る手も同じく持ち替える。それで、尾と相対する体勢になった。
そして。
(お願い、力を貸して)
振り上げた薙刀が、ほんの微かに陽射し色を纏った。
衝突は一瞬。朽葉色の尾と黄金色の刀がぶつかると、大量の火花が散った。
「うりぃやああああああああああ!!」
僅かに均衡したが、すぐに刀が押し返し勢いのまま尾の先端を断ち切った。同時に輝いていた赤い結晶のような
ものも真っ二つに叩き割って。斬られた化け物は悶え苦しむように少年の体の上で暴れる。
ギョロギョロと散々のたうち回った後、力尽きて動きが止まった。地面に倒れ込むとその衝撃で化け物は石のように砕け散る。少年も、同じように。
「あ……」
私は思わず声を漏らした。
砕け散ったその残骸たちは、やがて砂のようにバラけ風に乗って境内を舞う。空高く舞い上がるのを眺めて、漸く
雨が止んでいたことに気が付いた。綺麗な、深い青の空。雲はどこにも無かった。
「“嫁入り狐”は子供の魂を喰って怪狐となる」
背後で誰かの呟く声がした。
「人の身体を割って産まれてくるのじゃ。魂を食い散らかし、より強大な化け狐へと成長していく」
少女の声。
「止めるには尾にある心臓……尾軸を斬らねばならん」
全身の力を使ったせいか、身体の節々が痛い。それから息も切れている。自分の息遣いが段々遠くなる。
意識も少しづつ遠のいていく。ヤバいかも。そう感じる頃には。
夜空と地面が反転していた。
⭐︎
「新しく入ったカスミちゃん、どう?」
夕暮れが訪れるより少し前の出来事。更衣室に差し込む夕日が二つの影を長く伸ばす。
「ダンスやってたみたいやし、体は柔らかかったなあ。やる気もあるしええ感じやな!」
そのうち、髪をひとつ結びにした影がそう答えた。
「あとは、シマ ニコラ。あいつをどうやって引き摺り出すかやな」
右手を顎に当てて考える仕草。
「なんでそないあの子のこと気にかけてはるん?」メガネの影がそう尋ねる。
「……」
そんな二人の会話にもう一つ、新たな影が加わった。
「ねぇ皆いるー?」
「うわ、センセー急に開けんといて下さいよ」
乱入者に驚く一つ結びの影。そんなうぶな反応をガン無視して。
「見てよこれ」
三つ目の影はスマホを取り出し、そこに映る何かを見せた。
「どないしたんですか?」
メガネ少女が首を傾げて画面を覗き込んだ。
「なになに……大会のお知らせ?」
ポニーテールはゆっくりとその文面に目を通す。
「“つどえ!あらぶるをとめたち・こうこーなぎなたぜんこくたいかい”開催決定……!?」
たどたどしい声で読み上げるが、いまいち内容が掴めない。
鼻息をフンと鳴らす影、目を丸くして見つめ合う二つの影。
更衣室に歓声が鳴り響くまで、少し時間を要した。
【構成】
全四幕ー各四話ずつ
【基準】
A
【ジャンル】
バトル・恋愛・スポーツ
【注意点】
・『』は過去の台詞や引用、通話など通常時会話と区別する際に使用する。
・“”は作中の重要なキーワードや特定の単語に使用する。
・ふりがなについて→カタカナで記したふりがなは登場人物や特別な読みに使用する。
・本作のほとんどはWikipediaを基に筋書きを作成しています。そのため情報の正確性が曖昧です。
あくまで今作はフィクションとしてお楽しみ下さい。
・一話を投稿した日から一年間を改訂期間とします。誤字脱字、誤情報など、皆様から寄せられた情報を基に修正していきますので、お気づきの方はお知らせしていただけると幸いです。
・⭐︎マーク→視点変更
・二次創作等うぇるかむーーーよー
【年齢基準】
以下の区分を参考にして下さい。
・A(全年齢向け)
・B(青年向け=R15以上)
・C(成人向け=R18以上)
・J(幼年向け)