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79 マスクマン~激昂

遅くなってすみません。

この話は、まだ終わっていません。



「ティシム、うちの団の奴らはどうなっている?」

「はい、予選からではビニシオが本選に進んで一回戦突破しております。うちからの代表も本選一回戦は順調に突破しております」

「二人とも残っているのか。順当だな。第一のリカルドとはどこで当たる?」

「それぞれ準決勝と決勝です」

「そうか。うちの団は二回負けることになるのか」

「前回は負けましたが、今回はどちらかは勝てるでしょう」

「それは単なる希望的観測だ。実力にほぼ差はないかも知れないが、リカルドと奴らでは気持ちが違う」

 レティシアが断言する。


「まあ、結果としてはそうなる可能性が高いと思われますが、彼らだって何も考えずに稽古している訳じゃありませんから」

「こんなときユダの少年がいたら、何も考えずに稽古つけていたのに」

「見つからないものは仕方ありません。それよりも現実に目を向けて、彼らを強くすることに力を注ぐべきかと」

「分かってはいるが、強くなるかどうかは本人次第だ。本人がどれだけ強くなりたいと想っているか、つまり心が一番大切だよ」

「みんな強くなりたいとは思っているんでしょうがね」

「リカルドとの差はそこだな」

「本当に第一騎士団は良い剣士を入れましたね」

「……」

 最後の一言は皮肉みたいなものだとレティシアも理解していた。





★★★




「それでは準々決勝、アーロン選手対ビニシオ選手」

 二人は本選準々決勝の場に歩を進める。


 レオカディオとオレリーは緊張しながら席から立った。

 計画通りの配置に就く。

 レティシアは自分の団の選手が試合をするというのに、自席を立つ気配はない。

 自席から少し離れた試合場を見ているだけだ。


「始め!」

 審判が試合開始を告げる。


 アーロンとビニシオは剣を構え、両者の間に緊張が走る。


 先に動いたのはビニシオ。

 ビニシオの剣を受け流すアーロン。


 レティシアとティシムが怪訝な顔をする。

 一拍の間を置きレティシアとティシムがお互いの顔を覗き込む。


 突然レティシアが目の前のテーブルを弾き飛ばして飛び出した。

 目的地は試合場。

 レティシアの席から試合場までは数十歩の距離。


 その席と試合場の間に、試合を見るふりをしているレオカディオとオレリーが待ち構えている。


 誰が試合をしているのか、気が付いたレティシアがものすごい勢いで駆け抜けようとした。

 レティシアの進路にレオカディオが立ち塞がる。

 

 レオカディオを避けようと少しだけ速度が落ちたレティシア。

 レティシアがオレリーの脇を抜けようとしたとき、オレリーがレティシアの首に腕を掛け動きを止めた。

 首に腕を掛けた勢いのまま背後に回り込み、更レティシアの左腕を絡めとった。


「何をする!」

 レティシアが叫ぶ。


「少し待てレティシア」

 レオカディオがレティシアの前に立つ。

 レティシアは残った右腕で背後のオレリーに肘打ちをするが効いてはいない。


「お前の仕業か!」

 興奮しているレティシアが再度叫ぶ。


「偶然だがな」

「言い訳をするな! 陰で動いて馬鹿にしていたんだろう!」

 レティシアは目の前のレオカディオに右拳を突き出す。


「受けてやっても良いが、お互い後々困るんで今は勘弁しろ」

 レオカディオはレティシアの拳を手で受け止める。


 役員達を含めて近くに居た者は、二人の騒ぎに注目する。


「返せ! アイツを返せ! アイツは私の子だ!」

「いや、俺の子だ」

「何を言ってる? アイツは私とダンディーの子だ!」

 怒りをぶちまけるレティシア。


「彼は私の子だ。今うちの団に居る。そして私の家に住んでいる。彼からダンディーとお前の面影が見えた時はびっくりしたがな」

「返せ! アイツは私が育てる」

「今はまだだ。その時期じゃない。オレリー離してやれ」

 レティシアに少し落ち着いた様子が見えたので解放する。


「なぜ私から奪った?」

「偶然だ。運命の導きだ」

「お前のことだ。何か策を弄したのだろう」

「彼を強くする。それだけだ」

 レオカディオは勘違いされていることは承知していたが、あえて言い訳はしない。

 今の彼女に言い訳をしても意味がない。


「少しでも育て方間違えたら殺すからな」

 レティシアがレオカディオを殺すための言質を取る。

 この怒りを将来に向けて放つつもりだ。


「元からそのつもりだ。お前こそ彼が強くなる邪魔だけはするなよ」

「とりあえず今は見ててやる。だがいつまでも見てるだけだと思うなよ」

「俺たちの目的は一緒だろ」

「そんな訳あるか!」

「今は俺とお前しかいない。二人で育てよう」

「何を今さら都合のいいこと言っているんだ。私からアイツを育てる時間を奪った奴が」


 周囲の役員や観客はその言葉を聞いて色々推測している。


「とりあえず今は試合を見よう」

 レオカディオは不満げなレティシアをうまく誘導したことを確信した。

 これで試合に水を差すような真似はしないだろう。



「一本!」

 アーロンが一本先取した。


まさに錬金。

休みがありません。

毎週仕事が入って恨み節です。

残業、徹夜、休日出勤。

今日もこれから仕事です。

今度転勤対象になりましたので、ブラックな環境から抜けられると希望的観測を抱いております。

希望を胸に今日も元気に行って来ます。

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