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‐禁忌の召喚者‐ ~The Toboo summoner~  作者: ろーぐ・うぃず・でびる
双眸に映る、黎明と宵闇
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二十八話 紫電と漆黒

 

「手榴弾を放て!」


「だめです! 既に切れています!」


 Fencer隊員の叫びと、キマイラの咆哮は基地を引き裂く。


 基地にあった筈の先程までの静寂は、一瞬の来訪者を許したと共に裏切られていく。


 Fencer隊員の列に紛れ、棕はカードを握ろうとするが――。


「キシャアアア!!」


 キマイラの吐き出した、流水によってFencer隊員もろとも流し飛ばされた。


 キマイラが出口へ向かおうとした時だった。


「待て!! キマイラ!!」


 追いかけていた快が、キマイラの蛇の尻尾を、強くつかんだのは。


 出口へと飛び出さんとしていたその身は、四肢を止められ地面に強く打ち付けられた。


 すると快の声に、答えるようにキマイラは顔を快に向ける。


「お前、我らの言葉が解るのか!? 離せ!」


「言葉が解る? それってどういう事だ?」


 快がキマイラの尻尾を掴むと同時に、暴れる背中を床に押さえつけていると、Fencer隊員が周囲を取り囲んだ。


「よくやってくれた! さぁ、拘束しろ!」


 Fencer隊員の一人が声をあげる。


 快は、周囲のどよめく様を見てただ、キマイラの体を押さえつける他になかった。


「殺してくれれば、まだ救いようがあったものを……我の言葉が解るなら、その手を離せ人間!! 貴様も一体何が目的だ!」


 快は全力で、床のタイルをめくりあげる爪を躱し、口から漏れ出る炎を避ける。


 歯を食いしばると共に、後ろへ仰け反り煙を吹き上げる足に力を入れて。


 その瞬間――――紫電と漆黒が、交差した。


「キマイラ!!」


「止まれ」


 快とキマイラの正面に、突如現れたそれらの交わり放つ衝撃によって、キマイラと快は吹き飛ばされる。


 キマイラの体と、快の体が壁に激突すると、快は鎧を解除した。


「なんだ…………?」


 眼を開くと、そこには――グリードとユンガの姿があった。


「そこを退け!!」


「すまないが、我が妻に手を出しそうだったのでな」


 人外との接触は、混乱を招き人間を置いていく――。

今回は凄く短くなりましたが、いつまでたっても投稿しないというのも連載している気がしないので一応投稿させていただきました。

そんな私情はさておき、微妙な展開ながらも見てもらえたら幸いです。

次回からはもっと書く、というとまたぐだぐだと今回のような調子を連続してしまうと思うのであえて言いません。

どうか、気長にお付き合いください。

書けることは、以上になります。

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