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二十七話 幼馴染と朝の目覚め

今日から一日に 1、2部投稿になると思います。


カーテンの隙間から差し込む、太陽の日差しに起こされた。



琴葉と一緒に寝た翌日。


彼女はというと、俺の腕の中で規則正しい寝息を立てていた。……可愛いな、と彼女の寝顔を眺める。

しかし、今日も学校はあるし時間は有限だ。ずっとガン見するわけにはいかない。



「琴葉おはよう、もう朝だよ」


「んむぅ……」


琴葉を起こすべく頬をつついてみると、彼女は可愛らしい声を上げた。……これ良いね、俺がぷにぷにしていると――――――。


――――――彼女が目を開けた。寝起きだからか、すごいボケッとしている。が、俺の存在に気付くと目を丸くしていって……。


「ひゃぁっ!?な、何で綴君がいるんですか!」



滅茶苦茶びっくりしていた。昨日のこと、覚えていないのかな?本当に驚いているようだ。



「えぇ……琴葉、昨日の熱い夜を忘れてしまったのかい?」


俺が冗談めかして言うと、琴葉はさらに焦る。



「何ですかそれ!わ、私記憶にないですよ!?」


……あー、どうやら本当に覚えていないっぽい。昨日疲れていたからか、それともただ寝起きだからか。


「冗談だよ、本当に覚えてないの?昨日、一緒に寝ることになったじゃんか」


これ以上からかうのも可哀想なので、一応聞いてみると、


「……あっ!」


思い出したように声をあげる。


「うぅ……!綴君、あれ記憶から消し去っといてくださいよ!」


そう言った琴葉は、しばらくの間悶絶していた。














「綴君、朝御飯出来ましたよ」


「琴葉、いつもありがとう」


それからしばらくして、琴葉はすっかり元の様子に戻っていた。食事を取りながら、俺達はいつものように雑談に花を咲かせる。




「そういえば綴君、明後日から林間合宿ですね」



ふと琴葉が、特に楽しそうでもなく言った。


「あー、そうか。準備とか全くしてないなぁ。」



俺がぼやくと、彼女は途端に不満顔になる。



「もう……。綴君、しっかりしてください!」


「ごめんごめん、けど琴葉と一緒の班で合宿かぁ。楽しみだ」



琴葉は結構細やかな女の子だ。これ以上彼女の不興を買うわけにはいかない、そう思い少し話題の方向性を変えた。


「……そうですね」



しかし、琴葉は微妙な表情を浮かべてそう言う。元々、話題に出したときから琴葉はあんまり乗り気ではなさそうだった。俺と一緒の班となった林間合宿。にも関わらず不満に思う原因は一つ。



「琴葉、あの男子二人のこと気にしているのかもしれないけど大丈夫だよ。俺がちゃんと守るから。」



琴葉に安心してもらうために、俺は一応言っておく。すると、



「はぁ……綴君は相変わらずというか、何というか……」


琴葉はどこか諦めた様子で、しかし少し嬉しそうに溜め息を吐いた。


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