番外編 とあるイケメン少年の狙い (早乙女視点)
本編期待していた方はすみません!あと短くてすみません!(時間がありませんでした。後日、絶対に直します。)
今日はあと一話、本編投稿予定です!
俺の名前は早乙女隼人。私立天慶高校の二年生だ。
あまりに突然だが、今ここに宣言させてもらおう。俺はイケメンである、と。
校内では多くの女子から憧れの的、道を歩けば歓声があがり、俺が話し掛けると大抵の奴はこの美貌に釘付けとなる。中学以来から告白された回数を数えると三桁前後にもなり、バレンタインデーなんかには食べきれないほどのチョコを貰うから、あの季節が近づくと憂鬱な気持ちになるね。
だけども……、
やっぱりモテるというのは素晴らしい!つくづく俺はそう思う。非モテの哀れな奴等から向けられる嫉妬の視線にはとてつもない優越感を覚えるし、校内を歩いているだけでアイドル気分が味わえるのだ。こんなに良い事は他にないだろう。
まあそれはさておき、だ。
俺は人間を評価するとき、容姿を第一に考えている。例えば、告白してきた奴の中に美しくない奴がいればとても腹が立つ。お前ごときが俺の時間を無駄にしてるんじゃねぇよ!ってな。
だが俺は爽やかイケメンを演じているし、いくら不細工だろうと冷たい対応をして女子を敵にまわすことは避けたい。優しい男ってポイント高そうだし。
ああ、告白で思い出した。今、俺は2桁前後の女子と同時に付き合っているが、厳選に厳選を重ねているため全員かなり優れた容姿を持っている。
だが俺は、こいつらに愛情なんて注がない。だって付き合ってるのはステータスの為だから。後、コレクションというか観賞用というか。もっと言えばストレス発散用の道具だな。これがイケメンの特権という奴か。
そんな俺は入学式の当日に、とてつもない美少女を見つけた。――――――白雪琴葉、確かそんな名前の女子生徒。
美少女であるという利点に加え、銀髪碧眼という珍しい容姿を持っているのだ。しかも、男に対して滅茶苦茶冷たいと聞いた。
それを聞いた時の俺は、思わずニヤリと笑ってしまった。こいつを俺の女にしたい。周りの奴等に見せびらかして、自慢したい。上手くいけば道具が増える。
そう考えて翌日の放課後、早速彼女にアクションを仕掛けてみようと思った。なのに……。
「クソがっ!!」
そう叫び、俺は壁を蹴る。白雪琴葉、彼女にはとても仲の良い男がいた。それも、まるで恋人のような雰囲気の奴が。
「佐々木綴、あいつさえいなければ……!」
俺は歯軋りする。入学式前より、あいつの噂はよく聞いていた。何でも"完璧超人である"と。
最初にその噂を耳にした時は思わず笑ってしまった。どうせ大したことのない奴だろう、俺には流石に敵わないと。
しかしその予測は外れて、俺は今日高校生活で始めての敗北を味わった。
勉強運動の面は全く未知数だが。なるほど、かなり整った容姿を持ち合わせていた。だから容姿を蔑むことも出来ず、白雪を手に入れることも出来ず、あの二人に言い負かされた。
その上、焦った俺は思わず"裏の自分"を出してしまい一年女子の評判は地に落ちた。最低最悪の、どうしようもない無様な負け方。
「あの女もあの女で……!ああ、イライラする!」
佐々木以外の男に対して塩対応すぎる白雪。女子にあそこまで冷たく接されたのは初めてで、俺は完膚なきまでにプライドをへし折られた。……だが、こんな状況で諦めきれる俺ではない!
奴への復讐の意味も込めて、絶対に俺の物にしてみせる!そう心に誓った。




