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退院後も油断禁物

 医者は「出来れば退院後、2週間ぐらいは家でだらだら過ごして。職場復帰はそれから。特に力仕事は厳禁。力むことにより、わずかでも傷口が綻び、脳の髄液が漏れ出したら大変。ウンコをするのに力むのも危ないから、便秘には気をつけて」と言っていた。

 退院から職場復帰まで、

・1日屋内で過ごして上げ膳据え膳、大半をベッドで横になって過ごせば問題ない。で、退院。

・家で日常生活が出来るか。家事や自炊、ちょっとした外出などをしても体調に問題なし。この様子見期間は手術の内容による。で、職場復帰。

 という流れだ。私は下垂体腺腫、脳のすぐそばの手術だったので、慎重に経過を見ようというので2週間のだらだらを指示されたわけだ。

 が、私の職場はそれほど余裕はない。退院4日目、10/12から職場復帰。一応、力のいる仕事は勘弁してもらい。デスクワーク中心、残業なし。もちろん担当医の許可は取った。

 で、問題はないかと聞かれれば、全くないと言えないのがつらい。

 退院後、ずっと鼻血が続いている。と言っても流れる感じはない。ティッシュを丸めて鼻に突っ込むと、入れた先が真っ赤に染まって出てくる程度。時々真っ赤に染まったでかい鼻くそや、硬めの鼻水の塊が取れる。というのが毎朝起こる。昼から夜にかけてはほとんど鼻血が出ない。

 しかし、夜、寝る頃になると鼻に違和感を覚え、朝になると鼻血が。という毎日。そのままだと雑菌がたまるというので、1日2回の鼻うがいは欠かせない。

 それも、退院後1週間ほどしてようやく収まりかけている。


 そして退院後2週間ほど。

 体調がすっかり良くなったかというと、そうでもない。鼻血の量は減ったが朝に出るのは変わりない。軽い頭痛が通常状態になった。鼻水が黄色っぽいが、これが鼻水なのか髄液が漏れているのかわからない。

 熱は1度37度3分まであがったが、それ以外は平熱。思っていたほど回復が遅い印象。

 そして昼間、3~4時間おきに1時間近く体のだるさを感じる。倦怠感というやつか。ほとんど何もする気が起こらない。

 この倦怠感、いろいろな病気の後遺症として名前が挙がっているが、個人的には1番やばいものだと思っている。

 というのもこの倦怠感というやつは、端から見ると「ただ怠けている」ようにしか見えない。最近は多少、周囲の理解はあるが、一時は「いいねぇ、後遺症ということで堂々と怠けられて」と言われたりする。それらの嫌みに耐えられず、退職したなんて例がかなりあるらしい。髄液の漏れなどによる場合は「起きれば頭痛、寝てれば健康」となるため、「怠け病」などと言われていたぐらいだ。

 悪いことばかりあげたが、良いこともある。視力の回復は、もしかして一時的なものかもと思ったが、今でも良好。今まではちょっとぼやけた感じだった遠くの景色がくっきりハッキリ見える。

 もっとも、術後の検査がこれからも日を置いてあるため、どんなことになるかわからない。

 以前は単純に「健康第一」と考えていたが、今は「健康&周囲の助けが第一」と思うようになった。

 病気なのに周囲に助けてもらえないというのは、病気以上に苦しいことなのだ。


 思っていたのよりもずっと快適なところもあれば、思いのほか苦しかったこともある。正直、まだ完全に復調していない段階で投稿するのはどうかとも思ったが、何しろまだわからない、まだわからないと投稿を先延ばしにして、自分でも「何もしない理由探し」をしているのがわかる。

 退院後、毎日のように襲う倦怠感に「いかん、このままではいつまで経っても投稿できない」と、倦怠感のゆるいうちにまとめあげた。自分でもこれでいいのかという気持ちはある。が、今は退路を断つのがプラスと信じる。

 一応本編はこれで終わりだが、最後に私が入院中、出された病院食のメニューを載せる。これが結構おいしかった。


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