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君との日々をここに綴る  作者: 月沢せい
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君と出会う前の話。

君との日々をこの日記に綴ろうと思う。

きっと三日坊主な僕だから続きかわからないけれど。


最初に君に出会ったのは、春なのに少し暑いくらいの日だった。



「暑い」


白のYシャツ姿の高校生 長沢圭斗は一言そう呟いた。


ある日のテスト終わりだ。僕はただの何の特徴も取り柄もないただの二年生なりたての男子高校生、日々を部活と友達とのバカをして過ごしていた。と今振り返るとそう思う。

今日は学年が変わってからの初のテスト、気合い十分

で望んだが現実は簡単にその自信を吹き飛ばした。


僕達は誰もいない部室でくだらない話を話していた。


「どんなに勉強しても結局はこんなもん、まぁ次頑張ろうぜ」


と、隣で憎たらしいくらいの笑顔をこちらに向ける男が一人。

彼は内野大和、僕とは中学からずっと親友である。

クラスでも輪の中心、僕と同じくバスケ部に所属して

チームを引っ張っていくキャプテンだ。もちろん異性からの人気も高い。まるで漫画の中のヒーローの様な奴で、僕とは天と地も差がある。なぜ彼と親友になったのか、自分でもあまり覚えていない。


「お前はよくそんなに楽観的になれるなぁ、見習いたいくらいだよ」


僕は皮肉を言ったがきっと彼には伝わらないだろう。


「それ、褒めてくれてんのか ?やったぜ」


予想通り一ミリも皮肉とは思われていない。

まぁわかりきっていたから特に何も言う気も起きなかった。


「明日もまたテストかー、部活も始まるし俺達のOFFがまた遠くに行っちまうなぁ」


大和が気怠そうに言った。


「キャプテンがそんなんでどうすんだよばか。大会迫ってんだから気合いれていくって息巻いてたのどこの誰だ」


僕はお笑い芸人のツッコミの如くに大和に返事をした。

そう僕達、都立京川高校男子バスケットボール部は代が変わってから初めての大会が目前まで迫っていた。

残念ながら僕達の高校は強くもない。最高成績は三回戦がいいところだ。けれど大和は、自分がキャプテンになったからにはベスト4を目指すと大きな目標を掲げた。僕も最初は驚いたが彼なら本当にやり遂げる気がする。他の部員も同じ気持ちだろう。だからこそ日々のきつい練習を乗り越えて切磋琢磨している。


「まぁたまには高校生らしく遊ぼうぜってこと、

圭人カラオケ行こ」


明日までテストだというのにこいつは……と思ったが僕も貴重なOFFなのだから少しくらい遊んでもバチは当たらない。


「仕方ない。たまには付き合ってやるよ ちなみにお前の奢りな」


僕はそう答えた。


「はぁぁぁ !?」


耳が取れるんじゃ無いかと思うくらいの大声を隣の馬鹿が出した。



― ここでこう答えてなかったら僕はきっと君に出会わなかった…と思う。僕の高校生活はここから大きく動き出すことになる。


これは君と出会うほんの数時間前の話




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