勇者ソルド特別番外編
こんにちわ。
川田秋吉です。
遅くなりましたが今日はバレンタインですね!
ですので、バレンタイン番外編を書いてみました!
pixivにはちょっと違った番外編ものってます!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9241802
ーバレンタイン前日ー
俺、ソルド!
この世界に来てしばらく経った。
なんだか今日は街が賑やかだな!
ソルド「なぁ、なんだか今日、やけに賑やかじゃないか?なんか飾り付けもされてるし」
スクラ「明日はバレンタインだからね〜みんな気合いが入ってるんだよニハハッ」
明日はバレンタインか。
だから、街が賑わってたんだな。
ていうか、この世界にもバレンタインってものがあったんだな!
もしや、スクラもチョコをくれるんじゃ…
スクラ「さーて、ギルドにでも行こっか!」
ソルド「ギルド?なんで今から…」
スクラ「バレンタイン前日から限定のクエストがあるらしいんだ!しかも、報酬がいいらしいよ!ニハハ」
なるほど、それはいいな。
ソルド「よし!じゃあ、行くか!」
スクラ「うん!」
俺達はクエスト募集のパットを見るとバレンタイン限定クエストが何個かあった。
俺らでも受けられそうなのは…あ、この辺かな。
スクラ「こんなのどう?ショコラベアー討伐して、ドロップするアイテムを集めて持ってくる!泊まりだけど…どうかな?ニハハ」
ソルド「簡単そうでいいな!それにしようぜ!」
スクラ「うん!じゃあ」
スクラ、ソルド『出発!!!』
おぉー。森の中か。
って、早速いるなー…今日は確か森の中に泊まってくんだったよな。キャンプみたいなとこがあるみたいだ(地図によると)
そんなこんなで、俺とスクラはバッタバッタと、ショコラベアーを倒して、カカオピースとかいう、アイテムをたくさん集めた。
たくさん集まったし明日は帰ってギルドにアイテムを渡すだけですみそうだ。
スクラ「いやー、たくさん集まったね〜ニハハッ」
ソルド「そうだな!今日はそろそろ、キャンプ行くか」
スクラ「うん、そうだね〜」
なんて会話をしながら、楽しくキャンプ戻るはずだった。
なんだよこれ!初心者用のクエストじゃなかったのかよ!
スクラ「え、え、なんでこんなところに…?」
スクラが戸惑うのは無理ない。
今俺たちの前にいるのは上級者向けクエストに出るはずのレベルの高いショコラベアーだ。
俺らじゃ勝てねぇ!とりあえず逃げるか!
ソルド「スクラ!とりあえず逃げるぞ!」
スクラ「う、うん!」
というと、戸惑うスクラの手を取り走り出した。
どれくらい走ったか分からない。けど、ショコラベアーから逃げるために走った。
後ろを見るともう追っては来てなかった。
ソルド、スクラ『た、助かった〜!』
2人でホッとため息をつくと少し休んだ。
スマホで地図を見るとかなりキャンプから、離れていた。
明るいうちに、着きたいけど、大丈夫かな。
スクラ「あれ!?ない!どこにもないよ!?」
何故かスクラは慌てている
ソルド「スクラ?どうした?」
スクラ「カカオピースを集めて入れてあったはずの袋がないの!」
スクラの手元を見てみると、紐がちぎれて袋がなくなっていた。
どこかに引っ掛けてきたのか…
こりゃ集め直しだな…
スクラ「ごめん…ソルド…」
ソルド「気にすんなって、あんなレベルの高いショコラベアーがいたんだからしょうがないよ。また明日集め直そうぜ。」
スクラ「う、うん。ありがと…」
やっとの思いでキャンプにつくと、もう暗くなっていた。
同じクエストを受けた何人かがもういた。
各自食事をとって、寝るだけだから特に話したりはしないんだけど。
あれっ、明日バレンタインってことは、ワンチャン、スクラが俺にチョコくれたりするのかな。まぁ、パーティーメンバーだしきっとくれるよな〜。
ーバレンタイン当日ー
ソルド「よし、そろそろ出発するぞ」
スクラ「うん!今日は会わないといいね!ニハハ!」
なんて、喋りながら、言いながら俺達は支度を済ませ、森の中へ入っていった。
俺達は昨日のように初心者用のクエストのレベルの低いショコラベアーを倒して行った。
ソルド「あ!もしかして…」
俺は袋が落ちてるのを見つけた。
これは!昨日、俺達がアイテムを集めてた袋だ!
スクラ「そんなとこにしゃがんでどうしたの?」
ソルド「これ、昨日なくした袋じゃないか?」
スクラ「あ!!ほんとだ、良かった〜、見つけてくれてありがとうソルド!」
いつものようにニハハッ!と笑いながら言ってくれた。
相変わらず可愛い。
ソルド「おう!」
スクラ「袋も見つかったし、納品分より多く取れたし、そろそろ、帰ろっか〜」
あれっ、チョコ…まぁ、まだクエスト中だしな!
ソルド「そうだな!」
街につくと、ギルドへ行きクエストのアイテムを納品した。
報酬は、…バレンタイン限定装備か!ランクは低いが俺達には丁度いいくらいの装備だな!早速装備してみるか!
スクラ「ねぇ、ソルド、早速装備してみたんだけど、どうかな?」
お、スクラも早速装備したみたいだな…かわいい。
いつものスクラも可愛いけど、装備を付けたスクラは一段と可愛いな。
ソルド「いいと思う!似合ってるよ!」
と言うとスクラは少し顔を赤くして
スクラ「あ、ありがと!ニハハ」
照れた顔もまた可愛いな。
今日はこのあと、スクラと色々な店を見て周りながら、街を散歩することになっている。
スクラ「ソルド!ちょっと用事があるから少しギルドで待っててもらってもいいかな?」
ソルド「おう!用事ってなんだ?」
スクラ「ニハハ!内緒」
内緒かー…もしや、俺のためのチョコを買いに行くのか!?
落ち着けソルド。まだ分からない。
10分くらいたった。遅いなスクラ。
スクラ「ごめん待たせた!」
噂をすれば帰ってきた。
ん?なにか袋を持ってる…?まぁ、聞かないでおこう。
ソルド「大丈夫。ニュースとか見てたから。」
スクラ「そっか!じゃあ、行こ!」
と言い、スクラと俺はギルドをあとにした。
この街ほんと広いな…
まだ回れてないところあったし…
色々な店を見てまわってると時間が早く過ぎた。スクラと一緒だからかな。
もう夕方か〜、あれっ、忘れてたけど、チョコ貰ってないな。
スクラ「いやー、今日は楽しかったね〜ニハハ」
ソルド「回復アイテムとかの補充も出来たし、すごく充実してた」
スクラ「ニハハ!それは良かったよ!じゃあ、もうそろそろ宿に戻ろ!」
ソルド「そうだな!暗くならないうちに戻ろう!」
他愛もない話をしながら、宿まで戻ってきた。
まだチョコは貰っていない。
あれ、もしや、チョコ無し…?
スクラ「じゃあ、ソルド、また明日ね〜」
なんて言いながら手を振っている。
ソルド「お、おう!」
俺はこの世界でもバレンタインチョコは無しか…スクラの持っていたあの袋は何だったんだろ。
スクラ「あ!待ってソルド!忘れてた!!」
と言ってスクラは俺の元へやってきた。
もしや……?
スクラ「はい!バレンタインチョコ!」
ソルド「え、俺なんかにいいのか?」
スクラ「もちろん!パーティーメンバーだしね!これからもよろしくソルド!」
と言って笑った顔は窓から入る夕日に照らされ、いつもと違うように見えた。
バレンタイン番外編「〜完〜」
どうでしたか?
楽しんで呼んでもらえたらうれしいです。