プロローグ
ある日、僕の住んでいる国はアウトブレイクに陥った。
内容というのは噛まれた人は感染し他の人を襲うという現象だ。
映画でよくあるシュチュエーションだが受け入れるしかない。
こうなった原因は突然落ちてきた隕石に付着していた微生物によって引き起こされた。
僕の国は島国でこの現象が起こってからすぐに空港は閉まり実質世界から隔離された。
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僕大樹は都会で生まれた。
ずっと車の走行音や人でガヤガヤしているこの街が大嫌いだった。
親がうるさいため小学生から受験をさせられ高校までエスカレーター方式だったので
この街から抜け出せなかった。
とうとう大学受験を終え両親の反対を押し切って田舎の大学に進学することが決定した。
親の反対を押し切ったため学費は出してくれるが生活費の援助はしてくれないそうだ。
僕はすこし貧しくてもこんな街から離れたかった。
入学式から1か月後あまり人と話すことが得意ではないため1人しか友達は出来なかったが
とても気の合う友達いやまだ1か月だが親友といっても良いぐらいの奴がいた。
それが伊月だ。
「今日もめんどくせぇ学校が終わったなぁ帰りにカラオケでも行かねぇか大樹?」
「ごめん今日はバイトなんだ明日ねら空いてるけど?」
「おぉそっか忘れてたわお前も大変だなー
バイト頑張れよ。俺は帰って寝るわ」
伊月はいつもチャラチャラしているがとてもいい奴だ
俺が1人でいるのを見かけて声をかけてくれた。
伊月も同じ講義を受けている奴で気の合うやつがいなかったらしい
以来昼食や講義の間の空いている時間と放課後にずっと一緒にいる。
「バイトとか忙しいけど親友もいて放課後も遊んで街も静かだ
こんな高校生活を送りたかったなぁ」
~~~~バイト先~~~~~
「お疲れ様です!今日も早いですね大樹さん!」
この元気のいい女子高生はよくシフトが重なる
近所の学生だ。そこまで親しくないので名前が思い出せない。
「あぁ君も早いねシフトあと1時間後でしょ?」
「友達と客としてきたんだけど急用ができて帰っちゃったから
ここでバイト時間まで待ってるだけだよ」
4時間のバイトが終わり帰宅した。
「はぁー、今日も疲れたなぁ今日はなんか怒っている人が
多かった気がする。風呂はめんどくさいから明日の朝でいいか」
プルルルル、プルルルルル
「誰だよこんな時間に朝の5時じゃねぇか」
大樹はそういいながら電話に出る。
「おい!ニュース見たかよ外もやばい事になってるしお前は大丈夫か?」
「急になんだ伊月朝早すぎだろもっと遅い時間にかけて来いよ」
「そんなこと言ってる場合じゃないんだって隕石が落ちたっていうニュースやってただろ?
その隕石の微生物のせいで映画みたいにゾンビが発生してんだよ。
そんなこと起きているのはこの国だけなんだってうわさが流れていて
みんな海外に逃げようとしているんだ。俺たちも行こうぜ」
「まぁそんなに慌てるなって伊月、映画みたいってことは噛まれたら感染するんだろ?
そんなに人がいっぱい居るところに行くのは危険だとりあえず俺のバイト先に
集合しよう。車は俺が出すから必要な荷物と武器みたいなのをもって来いよ」