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死神はウンザリしている  作者: 鰺屋華袋


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6話

「栞が死んだ?」


 雑踏の中、やけにクリアなスマホからの声に私は思わず立ち止まってしまう。


 元妻からの電話。連絡自体久しぶりだ。普段はほぼ没交渉なのに……


 ドン


「ちっ……」


 後ろからぶつかってきた男は小さく舌打ちを放ち私を追い越して行く。


 私はあわてて歩道からそれて小さな路地に入った。


「どういう事だ?」


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 一年前、大学を卒業して大手の銀行に就職した娘。  


 初任給で買ったというネクタイに添えられた手紙には、新しい環境に意欲的な言葉が綴られ、最後は私の健康を心配する言葉で締められていた。


 死因は自殺だという。職場の屋上から飛び降りたらしい。


 自殺の方法から二目と見られぬ姿を想像したが……棺桶に横たわる彼女の姿が殆ど生前と変わらなかった事に少しだけ安堵した。


 慌ただしい葬儀……それから三日後。


 私の元に小包が届く。


 中にはマイクロSDカード……


 そこには娘が偶然知ってしまった上層部の汚職の顛末が書き記され、最後に……


 ()()()()()()()()()()方法で弱みを握られ、自ら死を選ぶ事に対する謝罪の言葉が綴られていた。


 それから……


 私はSDカードの内容を精査し、()()()()()()()()()()を徹底的に洗い出した。


 刑事という捜査が本職の私でも……栞が残したデータが無ければとても無理だったろう。


 栞の死から約半年……


 全ての証拠を揃えた。


 告発の手筈を相談しようと、同期の出世頭である二課長を呼び出そうとして……


 私は意識を失い、その場に倒れた。


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