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38話
俺の座る椅子にギリギリと掛かっていた力が……スッと抜けた。
「ククっ 罪悪感ね……随分と都合のいい……ま、今はいいだろう。さて諸君、斯様な証言が飛び出した訳だが……身に覚えがある人間は居るか? 今なら……出血大サービスで刈り取るのはソイツの……だけにしてやるぜ?ああ……もちろん、自白じゃなくてもオッケーだ。どんどん密告してくれ」
自己申告を信じるなら、殺し屋である元勇者は……とりあえずは俺の言葉に納得したらしいが?!
「待て!! 犯人など知らんが……ワシでない事は分かるだろうが! ワシはあの女が落ちる直前までソイツと会って居たんだからな!」
部長が大声で喚いた。確かに直前まで会っていたが……
- ピクっ -
?? なんだ? 気のせいか??
今、マスターの目尻が……
「それは……認めたという事か? 私の娘を無実の罪に落としいれたという事を?」




