表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神はウンザリしている  作者: 鰺屋華袋


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/54

30話

「はは、俺はしがないバーのオーナーだよ……副業で死神なんぞやってるがね」


 ………?


 やっぱりおかしいのかこの男?


「その(オーナー)の事は気にしないで下さい。オーナー()も余計な事は言わないのである」


「へいへい……接客(交渉)はテメーの仕事だからな。ブラッディマリーおかわり」


「タバスコでも舐めとけなの。……と、申し訳ありません客様、どうもオーナーの方針でウチは騒々しくなりがちでして……」


「……それは俺も含めてかい?」


 一口含んで呑む事を諦めたグラスをコースターの上に戻す。


「失礼ですが……嘆きの大きさと言う意味ではお客様のお声が群を抜いておられるでしょうな」


 ……図星をさされた事に驚く。


(それほど気落ちしている様に見えるのか?)


 いや……いくらなんでもそんな筈はない。これでも数限りない犯罪者と渡り合ってきたんだ。初対面の人間に一目で内心見透かされたりしたら商売上がったり……


「ええ、普段の御姿は存じ上げませんが……おそらく何もお変わり無いのでしょうね。ただ、バーのマスターと言うのはお客様のその日の気分を観察するのが仕事みたいなものでして」


 俺は今度こそ驚愕に目を見開いてマスターを見つめた。


「だとしても……あんた察しが良すぎるぜ? あとトニック(チェイサー)をくれ。サービスはありがたいが……こんな酒、そのままじゃとても呑めん」


「なるほど……これは失礼いたしました。私の観察眼もアテになりませんな」


「……そうでもないさ。少し無理が効かんだけだ」


 実際、アルコールに頼って理性を吹き飛ばす事が出来れば……と考えなかったわけではない。


「よろしければ……事情をお聞かせ願えませんか? バーのマスターとしてはお客様へのサービスを()()()理由が大いに気になるところですので……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ