気になる男②
キャンパス内のベンチで、女子に囲まれてるアイツを見た。
サチ
(なによ!鼻の下伸ばしてバカじゃない、、、)
ノリヒトの横を通り過ぎる時、後ろから声をかけられる、、、。
???
「おーい!海野さん〜!」
サチ
(やばいアイツらだ、、、)
サチは一瞬、シカトしようかとも考えたが後ろを振り返る、、、。
案の定3人の男性が寄ってくる。
三人組
「こんにちわ、さっちゃん!ねぇ〜今からお茶しない?」
3人のリーダー格と思われるイケメンが声をかけてくる。
サチ
「ご機嫌よう〜先輩方々、、、お誘いありがとうございます。
ご生憎様この後、用事がありまして、、、。」
サチはあからさまに嫌な顔で応えた。
三人組
「え〜つれないな〜この間もそうだったよ〜」
サチ
(毎回毎回お同じ事を、、、ウザ!!)
いい加減文句でも言ってやろうと思ったら、
ノリヒト
「あ〜ごめんごめん待った!さぁ行こうか?
それでは先輩方々ご機嫌よう〜」
そう言ってノリヒトがサチ肩を抱き抱え耳元で、、、
ノリヒト
「ごめん助けて、、、」
サチにそう言ってサチをエスコートして歩き出す。
その光景を3人は呆然として見ていた。
サチは混乱していた、、、
サチ
(あの場で助けてもらったのは、私であって、、、なぜ彼は私に助けを求めたの?)
サチは3人と距離が離れたのを確認して、
サチ
「あの、、、タダノさん?」
ノリヒト
「あ〜ごめんごめん!ありがとう助かったよ!同級生に囲まれて、逃げ場を失っててね、たまたま、君が絡まれてたから、、、その本当にありがとう!!」
ノリヒトは悪びれる様子もなく謝ってくる、、、、。
サチ
(そう、、、なんだ、、、っ!!)
サチは一瞬戸惑った、、、なぜ自分がそんな事を思ったのか、、、
ノリヒト
「あっ!!、、、あの、、、海野さん、、、ひょっとして、、、さっきの人の中に彼氏?的な人、、、いたりした、、、?」
ノリヒトはそう言ってサチの肩から手を離し、不安そうな顔でサチを見た、、、。
サチ
「ふふふ、、、安心して、わたしあの人達嫌いだから、、、。」
サチは普段見ることのない、ノリヒトの幼い感じの顔をみて思わず嬉し笑いをした。
ノリヒト
「いや〜よかった!その俺、、、妹と弟達によく注意されるんだよね〜空気読めって、、、。」
ノリヒトは笑いながら、そう言ってキャンパスの門を出ると、
ノリヒト
「ありがとう!じゃ〜!」
そう言って行ってしまった。
サチはしばらくその姿を眺めて、、、。
サチ
(兄弟いるんだ、、、良いお兄さんしてんのかな〜)
そう思っていた。