気になる男①
サチ
「ね〜だから納得出来ないの、、、そうでしょ!トモコ、、、!!」
サチはトモコとアフタヌーンティーを嗜んでいた、、、いや正確にはトモコが、、、
トモコ
「サチって本当に食が細いわね〜そのくせなんでそんなにデカいの、、、ムカつくわ〜」
トモコはそう言いながら最後のサンドイッチを手に取る。
サチ
「わたしスコーンいらない、、、ケーキひとつだけ貰うわ、、、」
サチはそう言って上段のケーキを取る。
トモコ
「あんたね〜!」
そう言いながら豪快にサンドイッチを食べるトモコ。
サチ
「別にいいでしょ!サンドイッチとスコーンを、トモコが食べれば、、、」
サチは口を尖らせて、ケーキをフォークで一口サイズに切り取って口に運ぶ。
トモコ
「まぁ〜そうなんだけど、、、それよりも、さっきの話、、、結局、もう一度お話をしたいって事?」
サチ
「なに聞いてるの?そんな事、一言も言って無い!!」
サチは机を叩き抗議する、、、。
トモコ
「はいはいそうね!でも、納得出来ないんでしょ?ならもう一度聞けば?」
トモコはスコーンを手に取り、反対の手で振り払う様に手を払う。
サチ
「ムカつく〜もう〜なんなのよ〜」
サチも勢いよくフォークでケーキ差して、豪快に口に頬張る。
トモコ
「でも、あんたあまりのんびりしてられないわよ、、、」
サチ
「なにがよ、、、」
トモコ
「タダノ君、、、女子の評判いいのよ〜ただでさえ、数の少ないうちの女子連中が、彼を注目するなんてね、、、」
サチ
「フン!わたしには関係ないわ!」
トモコ
「本当に〜実はわたしも、、、ほら、彼って結構ハンサムでしょ?しかも背も高いし、頭も良い、、、ちょっとミステリアスな部分も、なんか魅力的だし〜」
わざとサチを煽る言い方をするトモコ。
サチ
「、、、、そう、、、」
急に元気が無くなるサチ、、、。
トモコ
「ごめんごめんおねーさんが悪かった、、、ちょっとサっちゃんが可愛いから〜」
トモコはサチをからかった事を素直に謝る。
トモコはサチの二つ年上、、、二浪して文科一類に合格した。
サチ
「うっ、、う、、トモコ〜」
思わず涙ぐむサチ
トモコ
「はいはい、自尊心傷つけられたんだよね〜タダノ君は悪い人だね〜こんなに美人を見向きもしないでね〜」
トモコはそう言いながらサチの頭を撫でていた。