恋人
インターホンを鳴らす。
ノリヒト
「はい、今開けるね」
サチ
「ありがとう」
ドアが開くと今にも泣きそうな顔で、ノリヒトが出てきた。
ノリヒト
「ごめんね、突然、、、入って、、、。」
サチ
「ううん、、、気にしないで、おじゃします。」
サチが部屋の中に入りドアゆっくり閉めるために、ドアノブに手を当てがって後ろを向くと、背後からノリヒトに抱きしめられた、、、、。
サチはびっくりしたが、すぐにノリヒトが泣いているのがわかった、、、。
そして、抱きしめるノリヒトの手に自分の手を当てがい優しく、、、。
サチ
「どうしたの?ノリヒト、、、大丈夫?安心して、私はここにいるよ、、、。」
ノリヒト
「、、、、ごめん、、、ありがと、、、。」
背中で泣くノリヒトの手を、サチは優しく撫でていた。
落ち着いたノリヒトをソファに座らせて、サチも隣に座る。
サチはなにも話さないノリヒトの手を、優しく握りノリヒトを微笑む
そして、ノリヒトが一呼吸を入れて、、、
ノリヒト
「こわい夢を見た、、、子供の頃からずっと同じ夢、、、知らない世界で、、、真っ暗で、何かが焼けるひどい匂い、、、薄れゆく意識の中で、悔しさと、、、それ以上に愛しさを感じる、、、あの二人は誰なんだろ、、、。」
サチは何も言わずに、ただ優しくうなずきノリヒトの話を聞く、、、そして、ノリヒトが話終わるとノリヒトを抱きしめる。
ノリヒトもサチを強く抱きしめて、、、。
ノリヒト
「俺、、、失うのが怖いんだ、、、今も、、、
だから、、、何も望まない、、、今まではそれで良かった、、、この夢だって、、、何度も見た、、、ただそれだけだった、、、なのに、、、」
ノリヒトは泣きながら話す。
サチも泣きながら、うんうん とうなずき、
ノリヒトの頭を撫でる。
サチ
「大丈夫だよノリヒト、、、私はここにいるよ、ちゃんと逢いにきたよ、安心して私はいなくならないよ」
ノリヒト
「サチ、、、俺サチが好きだ、、、夢を見てわかった、、、失う怖さを感じた、、、サチを失いたくない、、、俺の恋人になってください」
サチ
「はい、、、よろこんで、、、私もノリヒトが大好き、、、。」
二人で抱き合いながら泣いた、、、。
ひとしきり泣いた後、
二人で顔合わせて笑った、、、。
二人とも笑顔で、、、。
そしてキスをした、、、。
ご一読ありがとうございます。
本作は、ここで一旦休止とさせて頂きます。
理由としましては、この先の話が、異世界義妹本編に、支障を来たす可能性がある為です。
大丈夫だとは、思いますが、念の為の処置です。
何卒ご理解下さい。
異世界転生希望者A