第五話:変異種☆(前編)
~AM09:00~
城ヶ島についてから5分
住民や観光客はすでに避難をしている。閑散とした街にいたるところでさまざまな猫を見かける。右を見ても猫、左を見ても猫、トラ柄、単色、三毛 etc....
「見渡す限り猫だらけですね。でもみんな、しっぽは一本ですよ」
墨坪の言う通り二本のしっぽの猫は見つからない。すると香熾さんが言う。
「そうですね。たくさんいますが狙いは二本の子ですよ。ここの島は意外と面積が小さいので隅々探索したらすんなりと見つかるかもしれません」
「でも攻撃は控えてくれよ。寄生されているとはいえ、見てくれは猫だからな。相棒の刀で切り刻んだりなんかしたら、動物愛護団体が黙ってないからな」
「そのくらい大丈夫ですよ。これでも実家では猫を飼っていましたので扱いには問題ありません」
隊長は少し脅してくるように俺に言ってきたがさすがの俺でもそんなことはしない。これでも実家にいたころは、猫を飼っていたからな。
「見つけて転送したら面倒かもしれないが連絡をしておいてくれ。それじゃ、この先は単独行動で各々猫又のような猫を見つけて転送するように散開。」
合図とともに俺たちはそれぞれ別の方向を探索し始めた。
ーーー墨坪視点ーーー
歩き回って数十分。城ヶ島公園のほうまであたしは来ていた。
「うわぁ~。かわいい猫がたくさんいる~」
そんな独り言を言い、あたしは持っていたカメラで猫を激写していた。
千楽寺隊長は「この島についてから5分
住民や観光客はすでに避難をしている。閑散とした街にいたるところでさまざまな猫を見かける。右を見ても猫、左を見ても猫、トラ柄、単色、三毛 etc....
「見渡す限り猫だらけですね。でもみんな、しっぽは一本ですよ」
墨坪の言う通り二本のしっぽの猫は見つからない。すると香熾さんが言う。
「そうですね。たくさんいますが狙いは二本の子ですよ。ここの島は意外と面積が小さいので隅々探索したらすんなりと見つかるかもしれません」
「でも攻撃は控えてくれよ。寄生されているとはいえ、見てくれは猫だからな。相棒の刀で切り刻んだりなんかしたら、動物愛護団体が黙ってないからな」
「そのくらい大丈夫ですよ。これでも実家では猫を飼っていましたので扱いには問題ありません」
隊長は少し脅してくるように俺に言ってきたがさすがの俺でもそんなことはしない。これでも実家にいたころは、猫を飼っていたからな。
「それじゃ、この先は単独行動で各々猫又のような猫を見つけて転送するように散開。」
合図とともに俺たちはそれぞれ別の方向を探索し始めた。
ーーー墨坪視点ーーー
解散し歩き回って数十分。城ヶ島公園のほうまであたしは来ていた。
「うわぁ~。かわいい猫がたくさんいる~」
そんな独り言を言い、あたしは持っていたカメラで猫を激写していた。
さっきの別れ際に千楽寺隊長が「この作戦において墨坪と香熾は要だからな。能力でうまく寄生されている猫を止めて安全に転送してくれ。あ、相棒は刀で猫を切りつけないように捕まえろよ」っと言っていた。 その時見えた春久君は悲しげな顔をしていた。
公園を散策しながら猫を探していると、ベンチで日向ぼっこしている二股の猫を見つけた。
「あ、いた。」
ようやく見つけられたこと驚きつい声が出ちゃた。声で猫が逃げないか心配になったが気持ちとは裏腹にその場で心地よく寝ていた。
「ごめんね猫ちゃん。これも任務だから許してね」
転送された猫が驚かないことを願いつつ、猫を抱いた。すると猫は瞬く間に姿が消えてしまった。
「へぇ~。こんな風になるんだ。でもようやく一匹捕まえられたよ。みんなもう何匹も捕まえてるのかな」
そんなことを思い、再び捜索を再開した。
ーーー東雲視点ーーー
同じく散開してから数十分。西のほうへ歩いていたら、猫がいそうな港まで来ていた。
支援員の情報課によると二股の猫は全部で10匹いるそうです。猫さんたちはお魚をくわえているイメージがあるからひょっとしたらいるかもしれない。そんなことを考えながら、歩き回った。
「住民の皆さんや観光客の方々は、すでに避難されているから、静かですね」
閑散とした街並みに、聞こえてくるのはさざ波の音。誰もいない世界はこんなにも物悲しいなんて。
秋君の言っていた未来が起こらないでほしいわ。
「あら、見つけたわ。ふふ、仲間の猫さんとお魚探しているのかしら」
三匹のうち二匹は親子だと思われる体が同じような白黒であったが、一匹だけ二股の三毛の猫がいた。
餌をとろうとしている二股の猫を心配そうに見つめている二匹の猫。一生懸命に消波ブロックの隙間を探していた。
以外にもアクティブに動いていて、ここで能力で行動を封じてしまったら危なくなると思い、魚を取り終えるのを待つことにした。
~待つこと10分~
波の音を聞きながらぼーっとして座っていたらいたらいつの間にかいなくなっていた。
「あら?どこ行ってしまったのかしら」
周りを見渡すと魚を引きずって濡れた後のようなものを見つけたので追ってみると、車の下で三匹仲良く食事をしていた。
「ふふ。こんなところに」
食べているしぐさはかわいく、家族団らんのような和やかさが見ているだけで伝わってきた。私は彼らの食事が終わるのを見てから転送することにした。
「それじゃ食べ終わったみたいだから君は連れていくね」
そういうと、二股の猫は察したようにこちらによって来た。二匹は、悲しそうな鳴き声を出して抵抗をしていて心がとても締め付けられてしまった。けど任務であるから仕方がない。心を鬼にして私は転送をした。
そして残りの二匹はとぼとぼとどこかへ去って行った。私はしばらく動くことができなかった。
ーーー鷹島視点ーーー
散開してからすでに約6時間くらい経ってしまった。
ほかの仲間からはすでに転送完了の連絡が来ていた。
「凉♡:ただいま一匹転送しました(^▽^)/ 09:50
東雲:了解です。幸先がいいですね。 10:02
AKITSUMI:わかった。 10:03
春久:早いな。 10:03
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東雲:いま二匹転送しました。 14:30
凉♡:今何匹転送しましたか(・・? 14:30
AKITSUMI:九匹だな。全部で十匹らしいからあと一匹だな。14:40
凉♡:あれ春久一匹も捕まえた報告がないけどどうしたのかな??? 14:42
春久:うるさい。俺だっていろんなところを探してるんだけど、猫一匹見かけねぇんだよ!というか香熾さんたちにすら会えてないし。14:43」
最終会話から30分くらい既読無視をされているな、これ。
でもヘリで降り立った時はあれほどいた猫の姿は今どこにもない。腰にさしてある刀の頭をさすりながら途方に暮れていた。
「あれ、おかしいな。俺別に動物に嫌われてはいないと思うんだが」
とりあえず俺はベンチに座ってそのままきれいな水平線を眺めていた。ぼーっとしているとだんだんふわふわした感覚になり、眠くなってきてしまった。
少しなら寝てよいいよね。最近訓練頑張ってたからいいよね。そう自分に言い聞かせて、俺は夢の世界に歩いて行った。
ーーー千楽寺視点ーーー
現在の時刻は17時ちょうどだ。最後のチャットからすでに2時間くらい経っている。
おれは今少し焦っている。あと一匹の寄生された猫を見つけられていないのもそうだが、一度も相棒の姿を見かけていない。
香熾と墨坪とはすでに合流をして、三人で猫と相棒を探している。今までこんなことがなかった。この狭い島で行方不明になるなんて思いもしなかった。すると墨坪が思い立ったかのように言う。
「いっそのこと連絡したらどうですか。電話なり、メッセージを送るなりして」
「ああ、そうしたいのはわかるがすでにどちらもやっている。けど相棒は一度も電話に出なかったし既読もついてない。もしかしたらどこかで事故っているかもしれない」
「でも、あの鷹島君がそんなことになっているとは思えないのだけれど」
「とりあえず城ヶ島灯台のほうに行ってみよう。相棒はあっちのほうに行ったしな」
墨坪と香熾はわかったといい、俺らは向かいに行った。
~~~
名前を呼びながら猫を探しているが、今はもう夕暮れ時、だんだん暗くなってきたし猫を見つけるのも大変になるかもと思っていたが、ふと目を岩場のほうにやると目を疑うものが視界に入ってきた。
「なんだ。あれ、でかい怪物のようなものが見えるんだけど」
家一戸建てくらいの大きさの四足歩行の生物が見え、たまらずみんなに尋ねた。
「何言っているんですか千楽寺隊長は。そんな生物がそんざいしているわ、け、が。え?何ですかあれ?」
「あ、千楽寺君。あれは、何ですか。情報課の知らせにあんな生物はいませんでしたよね!?」
墨坪は目の前の現実が本当であると受け入れられてないのかその場で固まり、香熾は珍しく慌てふためいている。
体は猫のようであるが、しっぽの数が三本あり、いくつもの顔がくっついておりそのどれもが猫の顔を溶かしてゆがめているような容姿をしている。
すでに最悪な感じだが俺はもっと最悪なものを見てしまった。
「おい、墨坪、香熾。相棒が食われたわ」
相棒は化け物においしそうに食われていた。
次回は後編ですが早めに投稿出来たらいいなと思っています。




