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パールベル学院 400周年

パールベル学院、創立400年によせて 


学院の創立はまだ、エリシウム王国がベリアル王国とラダマンド王国に別れていたころといいますから、中世の中頃です。

当時首都ナーダの戦禍を避けるために、国立図書館の大量の本がこの地に移送されることになり、その本を安全に保管するため、ニムエ・フルーレティ女伯爵が私財を投じて図書館を建設させました。

フルーレティ領は知識と記憶の牙城として、栄えたのです。


また、多くの学者たちも集まることになり、いくつもの私塾が開かれました。

しかしながら、女に学問はいらないという風潮が根強く残っていたこともあり、読み書き以上の高等学部の多くは『女子禁制』となっておりました。


そこで、ニムエ・フルーレティ女伯爵の発案で創立されたのが、男子禁制の大学という前代未聞の珍しいコンセプトの学校。

「パールベル学院」でした。

友人のロザリンド・ヴァレフォールとシーリア・タープの助けを借りて、はじめは 数学部、法学部、文学部のみでしたが、少し遅れて「薬学部」が創立されました。


 薬学部の初代講師はギャニミード・タープといいます。麻酔薬の調合にはじめて成功した人として有名ですね。伝説の医師であるストロス卿の弟子であり、そして伝説の錬金術師ゼパルから処方箋を授けられたとかいわれています。

パールベル学院創立者たちともゆかりの深い方です。シーリア・タープのご夫君で、ロザリンド・ヴァレフォールの兄ですものね。

ちなみにハリネズミ印でおなじみ「タープ製薬会社」の創業者オルランド・タープは、この人の玄孫にあたります。


パールベルに足を踏み入れると嫁ぎ遅れるという迷信はあったものの、女子が専門教育を受けられる数少ない場所として、向学心に燃える女性たちの憧れの地となりました。

女伯爵の死後、フルーレティ伯爵領はそのまま大学の自治領となり、幾度もの戦乱の世を潜り抜け今に至っております。


パールベル学院では、創立者たちの名を冠した奨学金が設定されています。


哲学・数学専攻 ニムエ・フルーレティ奨学金

法学専攻 ロザリンド・ヴァレフォール奨学金

文学専攻 シーリア・タープ奨学金

医学、薬学専攻 ギャニミード・タープ奨学金


1960年に「男子禁制」の規則は撤廃されているのですが、女学院としての長い歴史のため、まだ男子学生の入学はないことは、いささか残念です。


第62代校長 N・ティティヴィラスのスピーチより




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