4.弱いスキル
自分はこんな感じのキャラメイクに
時間をかけまくるタイプだ。
パッと決めれない性分なのである。
「忙しいんだから、パパっと決めてよねー」
目の前に、沢山のスキルとやらが羅列した、
透明な浮いている板が現れる
ウィンドウとでも呼ぶべきか。
「この中から、まあ、五つかな、好きなのとってよ」
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【剣術Lv.1】【料理Lv.1】【鑑定Lv.1】【暗視Lv.1】
【解体Lv.1】【調合Lv.1】【火魔法Lv.1】【水魔法Lv.1】
【毒耐性Lv.1】【打撃耐性Lv.1】【魔力耐性Lv.1】
・・・・
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などなど。沢山だ。
ただ、パッと見た感じ、
どれも超強いって感じではない。
心ときめく物がひとつもない・・・・
「ごめんね、規約だからね、強いスキルを最初から持たせることは出来ないんだ」
なんてことだ。こっちは命がかかってるんだぞ!
管理者が申し訳なさそうに手を合わせる。
仕方ない、一番
死ににくそうなのを選ぼう。
ん?そういえば、言語は何なんだ?
世界が違うんだ。
自分が知ってる言語じゃないだろ?
管理者が あ、 という顔になる。
忘れていやがったな・・・・
「ごめんごめん、今追加するよ」
ウィンドウの画面がぐにゃりとなって、
中に【人族言語】が追加された。
まったく・・・・勘弁してくれ・・・・
言葉が通じないだけで死ぬ事もあるというのに。