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第29話 開戦

 国の外に出た私とアリア。国の外には騎士団がおり、団長らしき人物がこちらに気づいて、近寄ってきた。


「アリア様。指示通り全ての魔物を討伐しました」

「周囲の様子は」

「特に異常はありません。……ところで、そちらの方は?」

「私の親友のレイで、今回の魔物の襲撃を食い止めてくれた方です」

「あれほどの数の魔物を眠らせた張本人ですか! このたびは我々の国を救っていただきありがとうございました」


 団長らしき人物は私に対して深く頭を下げた。


「ところで、どのようにしてこのようなことを?」

「そうですよ。一体どうやったのですか?」

「ただの睡眠魔法だよ」

「ただの睡眠魔法であれだけのことはできないと思うけど?」


 そう言いながら現れたのは、魔導書を持った魔法使い。何故だろう、どこか見覚えがある。


「はじめまして、私は宮廷魔導士のマナ。よろしく。――どうしたの? 私の顔に何か付いてる?」

「いや、その――――。ああ、魔導書バラバラにした人だ」

「魔導書をバラバラ……。もしかして、あの時のちびっ子?」

「そうそう、私があの時の――」


 突然、無数の鎖が私を拘束した。

 

「マナ!」


 アリアがマナを睨みながら叫んだ。


「気持ちはわかりまずが、今はやめてください」

「……分かりました。リベンジはまた今度にしましょう」


 マナが魔導書を閉じたと同時に、鎖は跡形もなく消えた。


「私は別に今ここで戦っても良いけど」

「レイ?」


 アリアは満面の笑みで私を見た。

 今まで感じたことのない強い圧を感じる。


「ハイ。スミマセン」


 私がそっぽを向きながら謝っていると、マナが笑いながら話しかけてきた。


「ところで、今のあなたは魔術師なの?」

「ただいま迷走中。この体だと魔術師をやるのが良いんだろうけど、正直剣士をやりたい気持ちの方が強い。――それにアリアに剣術教えないと」

「ふーん。まあ、私も剣士のあなたの方が良いわね。恨みがあるのはそっちだし」

「なら、剣士になるか」

「え、そんな理由で決めちゃって良いの?」

「魔法が使える剣士になれば問題なし!」


 私はどや顔で答えた。

 マナは苦笑いをした。


「魔剣士……いいわね。倒しがいがありそう」

「……あの、そんな話よりも今後のことを話しましょうよ」


 アリアが呆れた声で話しかけてきた。

 確かに、話し合わなければいけないことがたくさんある。



 私達は近くにあるテントの中で会議を始めた。

 参加者は私、アリア、マナ、騎士団長とその他数名の騎士。

 マナには参加して欲しいと言われたが……果たして本当に私がここに居て良いのだろうか。


「では、会議を始めます。まずは国のまとめ役についてですが」


 その場にいた全員がアリアの方を向いた。


「私はする気はありませんよ?」

「でしょうね。アリア以外だと、誰がいるの?」

「一応、王子リドル様がいらっしゃいますけど。まだ幼いですし……」

「しばらくは我々が支援するという形になりますね」

「じゃあ次、魔王軍について。――レイ」

「私か――。あくまで推測だけど、魔王軍が再び攻めてくる。今回とは比べものにならないぐらい、強い戦力で」

「今回の侵略は小手調べだったと?」

「いや。今回の侵略はただ魔王が馬鹿だったから食い止められた」

「魔王を罵るなんて、ずいぶんと強気ね」

「実際そうだもん。船一つ沈めただけで私を殺した気でいるし、国王を暗殺できるほどの力を持っていながら、国王暗殺で国が揺らぐだろうと思って弱い戦力で攻めてきた」

「確かに馬鹿ですね」

「アリア様……。ともかく、現在予想できる範囲でどのくらいの戦力があると思われますか?」

「…………私が居なかったら一瞬にして負けるだろうね。私が居ても怪しいけど」

「いつ頃?」

「しばらく来ないんじゃない? 進軍開始が確認されたのが1週間前ぐらいだから、2週間は間があると思う」

「では、それまでに対策を取ることにしましょう」


 会議が終わり、私はアリアに連れられて武器庫に向かった。

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