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革命の使徒  作者: よしお@暇人
3/6

訓練②

 

 火星独特の赤い砂が舞っていた…

 その砂嵐の中に二機の巨人が立っていた。


「よう準備はいいかカイン君よ!」


「隊長こそ大丈夫ですか?」


「言うようになったなカイン君よ!前まで戦場で死にたくない!って泣き叫んでたのにな!」


「隊長に付いて行くためには恐怖はある程度の恐怖は消え去なくては死にますからね!」


 そうかい、なら俺も本気を出していくがな。

 俺とこの()()()()()()()には勝てるはずが無いけどな!

 バルキリア弐式は50年前に地球で最も使われていた量産機だ。

 西洋鎧をベースとした見た目をしており、白を基調としたカラーリングに、肩の装甲など所々にアクセントとして赤色が使われている。

 装備は連射性を意識した実弾サブマシンガン、扱いやすく鋭さ抜群の方手斧バルキリアトマホーク、さらに腰のホルスターに小型の手榴弾と煙爆弾まで装備されているのだ!

 まぁ、最近の機体は俗に言うレーザー兵器が基本的に付いているらしいが俺の知ったことでは無い。


 対するカイン君の機体は、最近の機体で確か名前がケルド三号機だ。

 ケルド三号機は、従来のケルド機体と大きく違う所があるらしいが詳しくは知らない。

 ケルドはバルキリアと違い、非常にガタイのいいプロレスラーみたいな体つきをしており、特に肩の装甲が分厚過ぎるまるで白の城壁みたいだ…そして、顔もごつごつとしておりまるでジャガイモのようだ。さらに、カラーリングも青と黒と地味であまり俺好みでは無い。

 肝心の装備を見ると、威力を重視したであろうビームライフル二丁と、肩から突き出しているバズーカ砲で弾幕を張る固定砲台的な役割の機体だろう…


「では、見せてもらおうか…その新機体とやらを!」


「いいでしょう!存分に見せてあげましょう!負けても駄々こねないでくださいよ?」


 訓練専用の玉に詰め替えた互いの獲物を構えてカウントを待った…

 ちなみに、中身はペイント弾であろ。

 本来、通常訓練ではカウントなど無いのだが、今回は決闘に近い訓練なのでカウントダウン式である。

 互いに十秒の時間をセットしてアラームが鳴るのを待った…

 残り…5、4、3、2、1…0!

 ビー!とけたましいサイレンが鳴り響いた…


 ブーン!と二機のNAが起動する音が鳴った。

 俺とカイン君はそれぞれの武器を掴み距離を離した。

 だが、どう見てもカイン君のMAは遠距離特化型だ…


「弾幕を張られる前に前に攻めるのみ!」


 背中に付けたブースターから火を噴かせて一気に詰め寄るべく、加速させる。

 赤い砂が大きく舞ってしまうので位置はもろバレだが、レーダーでも大まかな位置は把握されているので今さらだがな。

 先程から、カイン君は大雑把にレーダー頼りに撃ってきているがそんな適当な弾は俺には当たらんよ!

 残り数メートルの距離に近づいた時、信じれないことが起きたのだ。


「ケルド三号機の能力はこんなもではありませんよ!」


 カイン君が叫ぶと、ケルド三号機の足元が浮きだし、足場の悪さなど気にすること無く、滑るように進み始めたのだ。

 まさか、ホバー走行をするとは…この足場の悪い火星の大地ではホバー走行で逃げられたら追いつくことは難しいな。

 予想外の機能に、戸惑った所を的確にペイント弾を撃ち込まれた。

 とっさに回避しようとしたが、腕に被弾してしまった…


「中々やるなその機体!だが、俺のバルキリア弐式には勝てん!」


「強がりはカッコ悪いですよ隊長!オラオラ!」


「これでも撃ってやがれぇ!」


 近くに転がっていた手頃な大岩を投げ飛ばして距離を取る。

 こんなもの時間稼ぎにしかならないがな…

 さて、どうやってこの状況を打開するか考えるか、最新機体に浮気などしたくないしな。

 俺はバルキリア弐式一本で行くつもりだからな!




こちらは息抜き的な感じで書いてるので文字数は少なめです

それでも読んでくださった方ありがとうございます!

不定期に更新するので期待せずに待っていてください

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