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序章「学園都市ヘキサグラム」


 序章から積んだ。白神リツはデカイ門の前でゴツい警備隊に職質を受けていた。 

 何故なら師匠から渡された学園パスを落としてしまったからである。

 理由を説明するがパスがないのなら通せないの一点張りだ。


「入学初日から積んだ。マジで積んだ。師匠にボコられる」


 半泣きで笑い絶望感に浸らながら立ちすくんでいると一人の美少女が声をかけてきた。


「もしかしてこのパスあなたの?さっき道端で拾ったんだけど」

 

 パスに顔写真が載っていたのが幸いした。リツの目の前には豊満な胸が美少女の膝の上に見事に乗っかっている。


「あっこれ俺のだ!良かったぁ。このままここで生涯を終えるかと思ったよ。ありがとう」


「見ない顔ね編入生?」


「うん。白神リツよろしく!君の名前は?」


「こんな時期に珍しいわね。私はレベッカ。レベッカ・フル・グランツ。よろしくね!」

 


 大きな学園で少し心細かったが良い人に出会って安心するリツ。

 急いでパスを警備隊に見せ学園都市ヘキサグラムに入園したがいきなり爆音が・・・


「何?今の音。」


慌てるリツの前に平然としてるレベッカ。


「あぁ気にしなくて大丈夫よ。ここでは恒例行事みたいなもんだから!」


「恒例行事?」

 

 リツは不思議そうに問いかける。


「あんた何も知らないのね!この学園では、ランクシステムがあり決闘して勝ち星によってランクが決まるの!ランクはFから始まりSランクまであるわ。」


「ランクが上がるとどうなるの?」


「各ランクには特別な待遇が用意されてるの!例えば君は今Fランク。Fランクは何もない状態ね!そしてその上Eランクは選べる特典が5つありその中から一つだけ選べるの!そしてランクが上がるに連れ、特典項目が増える。ただし選べるのは一つだけどね。特典の内容は残念ながら校則で言えないわ。」


「上がってみれば分かるって事だね!ちなみにレベッカは何ランクなの?」


「内緒!!いずれ分かるわ。あなたと闘う事もあるだろうし!」


「そうだね。その時は宜しく!」


「ともかく、無事入園おめでとう。ようこそ学園都市ヘキサグラムへ」


 



 何故リツがこの学園に行く事になったのか、どうしてこの世界にきてしまったのか、それは1年年前のあの物置から全てが始まる。



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