三話 現在製作中
現在製作中
さてさて、ここからは製作の様子を見たり聞いたりしてもらおうと思う。チャンネル変えないでね。
カイリは木を持ち上げた。
「さーて、取りあえずっと。」
ごごごごご。
「ん?何々地震?」
ガラガラガラガラガラ。
「キャーッ(笑)。」
白い目が二つ注がれていた。
シンカは言った。
「サァ、組み立てよう!」
ギコギコ、ギコギコ、どすっ。
「ぐはっ。」
トントン、トントン、どこっ。
「ぐほう。」
さー、さー、ずばっ。
「ぎゃー。」
かすかす、かすかす、がっ。
「ぎゃぁぁぁ。」
ペタペタ、ペタペタ、どばっ。
「わあああああい。」
「オイ。」
作者が大量の鍵かっこや改行で字数を稼ぐという姑息な手段を使っている間に、船は出来上がったのであった。
さて、ここでこの船について少し解説しよう。
この船は全長四、五メートルくらいの大きさで、ソーラーパネルで作り出した電気をモーターなどに流して進む。
発泡スチロールと水で浮力を調節、変更できる。
舵は手動でもできるが、二つのモーターが両側からひもで引っ張ることで調節ができる。
あと一つモーターが付いていて、それは推進力に利用されている。
すべての電気はボタンとつまみで操作出来るようになっている。
積み込んであるものは飲料水、おえっとボトル(船酔い用、ごろが良い)、ガスコンロ、ヤカン、ハンモック、インスタントラーメン、乾パン、CDラジオ、その他シンカの私物だった。