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二話 更に大きな
二話 更に大きな
出来上がった船を見ながら、シンカはつぶやいた。
「思ったより大きくなかったな。」
「それはシンカが切り間違えたりするから、失敗した部分を切り取らないといけなかったからでしょう。」
「なあ、カイリ、もっと大きな船を作ってみたいと思わないか?」
「…それは…思わないこともないけど、でも…。」
「心配するな、カイリ。俺の調べによるとあのおじさん、他人と話すのが苦手で少しでも持ち上げるといい気になって、ほぼ何でも話を聞いてくれるらしいぜ。」
「…それは少しひどくないか?」
おじさんに大きな船を要求した。まず、ほめて持ち上げまくってから、
「お願いします、自由研究なんです。え?この船じゃダメか、って?目立ちたいんです、仲間に大見えを切ってしまって…ええ、そんなことはわかっています、でもお願いします、お願いします、お願いしますーーー!」
OKが出た。夏休みが終わったら、解体するという条件付きで。
「…に、してもだ。」
カイリが切り出した。
「アドリブの天才ですか?シンカ君。」
「いやー、それほどでもー」
シンカは照れていた。