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一話 始まりの朝

 一話 始まりの朝


 カモメや海猫が鳴いている。飛行機が頭上を通る浜辺で朝方、半袖Tシャツに短パンの姿でカイリは朝日を浴びてたそがれていた。

「おーい、カイリー!」

 びっくりして振り返ると親友のシンカが走ってきていた。カイリと色こそ違うものの、半袖Tシャツに短パンだった。

「なあにー?」

 叫び返すカイリにシンカは続ける。

「なあ、船を作ってみねえ?」

「どうかなあ。」

「小学生最後の夏にやってみようよ。」

「うーん。まあ、何事も経験って言うからね。やるか!」

「微妙に違ってる気がするが…って言うか、やっぱテンションの上下が激しいなあ…。」

 ともあれ、こうやって彼らの小学校最後の夏休みは始まった。

 強引に。

 適当に。


 善は急げ(?)は急げと言うことで、知り合いにのおじさんに頼んで丸太舟を一緒に作ってもらった。

「いやあ、丸太はでけえなあ。」

「なんだよー。」

「ごめんごめん、久し振りにシンカの真面目な顔を見たと思ったら、これまた滅多にない弱音を吐くからさあ…。」

「何だよー。それだと常日頃から俺が不真面目みたいじゃねえか…。」

「そういう意味合いだったんだけど…さあ、作ろうか。」

 船は完成した。だが、知り合いのおじさんからは沖に出でいかないこと、そのおじさんが見ていないところでは乗らないことなど約束させられ、責任を負いたくないとくぎを刺されたのであった。

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