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おすはぴ!  作者: 美琴
30/64

中間報告




「ああ……、そうか、馬鹿の兆しがあったか…」

「2・3年はじちょーするかと思ったのでーすけーどねー♪」

「実に嘆かわしい……。泡沫に消え逝く金銭ゲルトが為に魂を擲つなどと、愚かにも程がある。白き鳥に導かれ円環の理に乗る事が誉れとでも思うのか」

「ルスト、セロが居ない時に全開を出すのはやめてくれ。意味が解らん」


 お金の為に命捨てるとか、バッカじゃねーの、って言ってるんじゃないかな。

 只今、昨晩聞いた、悪いヒトのお話を、ティリノ先生にしているところです。

 アーラは鉱山調査の皆さんに言伝を届けにひとっ飛びしていき、ルストさんはさっき見回りの報告にってやってきたところ。

 ルストさんには盗み聞きの事は言ってないけど、まあ彼に隠さなくてもいいかなって事で、同席して貰ってます。

 先生とルストさんは椅子に、僕はお部屋の窓枠にちょんと座り、先生がいれてくれたお茶など楽しんでいる。

 あんまり熱いのは嫌いなのを知っているのか、湯気が立つ二人のお茶に比べて、僕のはいい感じにぬるめです。


「うーん、どっかで思いとどまってくれるとー、いいのですけーど♪」

「そそのかされている方の事情は、同情の余地があるが。あまり切羽詰まっていると、本当にやりかねんな」

「然して、悪魔の囁きを放つ男の方は、自らの意思ヴィレで以て愚行を為そうとしているようだな。これを看過しては、引いてはこの森の楽園エデンの民全てを危険に晒す事となりかねん」

「だから普通に喋れ」

「異なことを……常闇の同志たるお前に、俺の言の葉が通じぬはずがない」

「脳内翻訳が面倒なんだ!」


 言ってる事はだいたいわかるんだけどね……

 というか、最近このカオスティック・スペルが徐々にフレーヌ達に感染してきているのがちょっと気になる。

 それが判明した瞬間の、シオンさんの般若のような顔ったらなかった。

 そして説教されても折檻されても、直そうとしないルストさんの、一本筋の通った感じが、嫌いではない。


「いちおー、なんどかけーこくはしまーすよ♪ それでもやめないならー…」

「ああ、約束は約束だからな。俺からも再三注意をするが、それでもやるというのなら、残念だが…」


 手を下すことを止めはしない、と。

 まあ、元々最初からそういう約束だし。

 森の資材を好き勝手持ってくのはダメだよ、それでもいいなら森に入って、少しずつの採取ならいいよ、約束破るなら……食べちゃうよ?

 頭っから、そういう約束で僕らは人間を受け入れている。

 それを承知の上で、彼らはここへ来ることを決めている。

 それがのっけからやらかすとか、どう考えても制裁待ったなしだよね。


「それにしてもサイショっからとかー、もしかしてー、ボクらはナメられてまーすかねー♪」

「若干、それはあるかもな。半年もハーピィと接し、かつ危害を加えられない、シスは子供だし明らかに友好的な態度だし、何よりも『呼べば来る』という事実が妙な勘違いを生んでいる可能性もある」

「全く、短絡的な者達の頭は、愚かさの結晶と呼んでも良いな。自らを護っているのがどれだけ奇跡的な約束エンゲージなのか、理解できんとは」

「そろそろ本気で怒るぞ」

「なんだよ! 大分濃度を下げただろ?!」


 濃度とは。

 もとい、うーん、親しまれるのはいいんだけど、それで増長されちゃうのは困るんだよねー。

 僕ら、君達の便利アイテムじゃないんだけどー?


「まあ、そんなわーけーで♪ やる時はホントーにやりますかーら、そのおつもりでー♪」

「むしろ、手間をかけさせてスマン」

「いーえ♪ あ、でもこれだけ、おしえてくーださーいな♪」

「なんだ?」

「あの、まほーのフクロってー。じっさい、中はどんななのでーす?♪」


 等級によって、入れられる限度量や保持状態は異なるようだけど、実際どんな風になってるんだろ?

 一番下のD級でさえ、本来の容量の1.5倍の物が入れられる。

 原理は知らないけど、その『多く入った』ぶんって、どんな風に中では扱われてるんだろう??

 揺らしても大丈夫なの? 外からの衝撃の影響は? 取り出すとき、手を突っ込むと望むものが出てくるの?


「中か……。A級やS級になると、温度や鮮度、状態維持もかなり高度に行われるな。外からの衝撃も、袋が破れさえしなければ、影響しない」

「やぶれたらどうなるでーす?♪」

「普通の袋と同じだ。そこから中身がこぼれ出る」


 なるほど、じゃあ叩いたくらいじゃ中身は安全、少なくともA級以上は。

 ただ、A級はD級のおよそ4乗の値段。『今、金が欲しい』と思う人間が、密輸の為に用意できるものじゃない。あらかじめ用意されている、なら別として。


「大きい袋だと、他にも中身の把握をし易くする魔法や、最高級の物だと勝手に中身が整頓される魔法なんかも付与されてるが、まあそんな高級品を扱う人間、ここには来ないだろうな」

「一般流通されてるのは、せいぜいC級くらいまでだな。それでも、重さ軽減の付与をされてると、それだけで同じ容量の袋の倍の値段になるぜ」


 あ、カオスティック・スペルが消えた。怒られたからかな。

 それにしても、ものすごく便利なんだね、魔道具って……

 袋の中身の自動整頓とか、何それスゴイ。


「じゃ、Cくらいのフクロとか、中のせーりせーとんは、自分でするですー?♪」

「そうだな。振り回せば普通の袋と同じように、中身がぐちゃぐちゃになる」

「まあどの袋にしたって、ひっくり返して振れば、中身全部出るけどな」


 あ、開け口の方は重力に逆らえないんだね、どんな袋でも。

 これはいい事聞いたかもしれない。覚えておこう。


「んー、こっそりませきをもち出すのって、しょーにんさんぐるみでーす?♪」

「持ち掛けた元凶は居そうだな。だが、その為にこれに入れてこい、とかはしていないだろう。欲を張って高級な袋を渡していて、それがバレたら一発で足がつく」


 ああ、そうか。そーだね、高価な魔道具なんて、きっと調べれば作った技師さんや、それを売った商人から所持者が割れるんだろう。

 それに気づけず欲をかく商人さんなんて、大したタマじゃない。


「だから、やるなら足のつきにくいC級以下の物を渡すか、自前の物を使わせる。面倒な話だが、これらの犯行の確率を下げるのは簡単だ」

「ぴ?」

「今回のように、すぐに見つけて、確実に制裁すればいい。魔石商人が直接ここに来ることは無いが、『あいつの持ちかける美味い話は、成功した試しがない』と知らしめてしまえば、請け負う人間がいなくなる」


 なるほど、お金になる甘い話も、成功例がなければ受ける人間も居ない。

 しかも、受けた人がいっつも捕まり、制裁されているとなれば、わざわざそんな危険な橋を渡る理由は皆無。

 自然、密輸を請け負う人が淘汰される。

 受注してくれる人間がいないなら、発注する人は諦めるしかない。まさか、そこで『ならば自分で』、なんて考えるなら最初から自分で来るだろう。そしたら、儲け100%自分のなんだから。


「じゃ、よてーどーりに、きねんすべきサイショのペナルティーでーすね♪」

「……それを喜びたくはないがな」

「ところで、最初のうちはやらかしたヤツだけって言ってたけど、明確に何人やらかしたら拡大してくんだ…?」


 あら、そういえばそこを明確化はしてなかったね。

 まさか、こんな速攻で一発目が来るとは思わなかったしなあ。

 んー、と考えてみる。


「じゃー……サイショに森に来てくれた、ティリノセンセとシオンさんたちにちなんで、4回までは1人ですませましょー♪」

「……ちなみに、リセットは」

「しません♪」

「だろうな」


 毎年リセットしたら、それでもアタックする人が居そうだし。

 じわじわ来る恐怖心、っていったらアレだけど。連帯責任を負わされる危険が近まっていると、危機感を覚えて頂きませんと。

 今は僕がこうやって耳を尖らせてるけど、人間さん同士で出来れば注意し合ってくれると助かるんだよー?

 いや、ある程度はしてると思うけどね。完全な安全が、約束されている訳ではないんだから、最初から。


「4回は1人だけ♪ 次の4回は、その時森を出ようとしたみなさん♪ それでもダメなら……まるっとまとめて、ぜんいん、アウトー♪ です♪」

「9回か。多いようで少ないな」

「……ただ、アウトーしちゃうと、ボクらもこまっちゃうのーで♪ ホント、ボクがどうにかする前に、みなさんでどーにかしてほしいでーすー♪」

「そうだな。あまり疑心暗鬼になるのも問題だが、今回の件で自制の紐を締めてくれるといいんだが」


 既に今回一回は止められないとお思いで。

 まああれだね。言い方は悪いけど、見せしめだね。

 できれば貴重な一回を潰してほしくはないから、しっかり特定した上で、重ねて警告して思いとどまってくれたら一番いいんだけど。

 あんまり、自主的に人間さんを殺したくはないんだけどねー……

 それで僕らに危険が及ぶ結果になるくらいなら、腹括りますが。括れちゃいそうな辺り、やっぱり僕はハーピィです。


「集落周辺は、俺達で見回ってはいるんだけど、どーしても離れた場所に行かれちゃうとなー。目が届かないからなあ」

「そればかりは仕方ない。お前達には、この周辺にいて貰わないと困る」

「特にシオンにな」

「セロもだ、数少ない神官だから」

「……俺は…」

「心配するな、お前の不埒者察知能力も大事だ」


 なあに、それは。

 シオンさんが大事なのは、集落周辺の警戒魔法陣のメンテの為。セロさんは、森では数少ない治癒の魔法を使える神官だから。

 あ、魔法において、明確な回復魔法を扱えるのは、神様に仕える神官さんだけだそうです。

 治癒を促進させる魔道具、とかはあるけど。あと、ケガを治すポーションもあるけど、効果の高い回復魔法は強い信仰心を持つ神官だけの加護のようで。

 なのでどこの町や村でも、大概神殿や教会に務める神官さんが、治療院のような事をしている。勿論、有料。お布施扱いなので高くはない、はず。


「センセ、なーあに、ふらちものさっちのーりょく……?」

「簡単に言うと、トラブルメーカー体質だ」

「ふ……悲しきことだが、この俺の闇の力が、自然と悪の心を持つ輩を、引き寄せてしまうらしくてな……」

「という言動を日常的に行ってるせいで、変な奴に目をつけられやすい」

「あー」


 すごく納得した。

 シオンさんよりセロさんより、ルストさんは絡まれやすそう。

 そして、ルストさんに絡まれた場合も、何か後ろ暗い人間なら彼の調子に飲み込まれ目立ってしまったら、そりゃあ困る。

 結果、ルストさんを警戒する。それを理解していれば、彼からすれば不審者発見はとても簡単な事。

 ……いや、別に普通の人でもルストさんに絡まれたら困る気がするが、その微妙な差異を見分けるくらいは、でき、できる、かな、うん、きっと。


「これもまた、漆黒のソードマスターとしての因果……。構いはしないさ、闇の戦士とは言え、俺は正義に生きる者。この力がいずれ光となるならば……」

「こじらせてはいるが、根はいい子らしいから、問題ないだろう」

「根はいい子、とかやめてくれるか?! 気が抜ける!!」

「今は抜けっぱなしの方が助かるくらいなんだが」


 この口調で根はいい子、とか言われたら完全に厨二病待ったなしだもんね。

 そういうとこも面白いというか、意外にも役に立っているようだから、周囲も積極的に矯正しようとしてないんだろうなー。


「ルストさんも、セロさんも、シオンさんも、みーんなすっごい♪ ここのいじにタイセツ、なーんでーすねー♪」

「そうだな…。あんまり頼りすぎるのも問題なんだがな、いつまでもここに居てくれる訳ではないだろう」

「そうだなあー…。シオンはいつフラっといなくなるか、…今はハーピィの雛に興味津々だから生まれるまでは大人しいと思うけど。セロも武者修行中で、いつかは守護騎士試験も受けるだろうし」


 いつかは解らないけど、とルストさんは言ってお茶を飲む。

 ……貴方本人の予定は出てこないの??


「シオンは、本気でここに永住する気なのか、とたまに心配になるんだが」

「いてくれたら、ボクらはうれしいですけーどー♪」

「そのうち、お前の嫁になるとか言い出しそうで怖い」

「ボクまだヒナでーすし♪ それに、シオンさんそれは、言わないと思うです♪」


 僕の事を愛でてくれてはいるけれど、シオンさんの想い人はセロさんだし。

 こっちへの愛情と、あっちへの愛情は別物。

 その割に、あんまり表面に出ないのが困ったものだなーって思うんだよね。セロさんも、ティリノ先生と同じ事思ってそう。


「いやー、それは無いだろ。あいつら、気づいてないけどモロ両想いだし」

「えっ」

「えっ?」


 お茶請けのビスケットに手を伸ばしながら、ルストさんがさらっと言った言葉に、先生と二人で彼を見てしまった。

 え、両想いって??


「…セロがシオンに惚れてるとは聞いたが」

「シオンさんが、セロさんにムネキュンなのはききましたけーど♪」

「え、そうなのか?」

「ぴ、そうなのです?」


 なんか、情報の錯誤がある。

 そういえば、セロさんと二人でお話したことは、僕はないなー。

 そして、セロさんが気づいてなかったとしても、シオンさんのあの様子では仕方ない気がしてならない。


「ルストさん、しってたでーす?♪」

「知ってたというか、あいつらそれぞれ、俺に相談してくるし……。いやシオンは相談っつーか、酒の場でのグチだけど」


 なんとなく、渋い顔をしてるルストさん。

 セロさんが幼馴染のルストさんに相談するのは納得できるんだけど、シオンさんの酒の場のグチとは……

 想像だけど、なんかすっごい鮮烈そうな。


「酒の席でぶちまけたなら、セロも知ってるんじゃないのか…?」

「あいつ、酒飲まないし」

「おさけ、にがてでーす?」

「いや、エーレ神の教義で、酒は極力控えろってのがあるんだよ。酒に酔うと公正な判断が阻害されるから。禁止じゃないから嗜むくらいは良い筈なんだけど、あいつ真面目だからさ」


 なるほど、セロさんぽい。

 そして、飲んだとしても、なんか強くなさそう。イメージだけだけど。

 というか、見た目一番年下のシオンさんは、飲むんだ……。うん、いやまあ実年齢は充分行ってるから問題、ないのかな。魔女的に、シオンさんって成年なんだろうか。今更ながら、比較対象さんがいないから、すごく気になる。


「……だとしたら、あの二人が混線してるのを、前から知ってたのか」

「ん、ぶっちゃけセロは初日から、シオンの方は1か月後には」


 3年くらい、一緒にパーティ組んでるんだっけ?

 え、3年も両片想いしてるの? 気付かないのってすごい。

 そして、知ってて放置しているルストさんて……


「いや、なんで放置してるんだお前」

「なんでって……」

「えっ、もしかして、あれでーす?♪ サンカクカンケー?♪」

「そうじゃねーけど……」

「別に何か問題がある訳でもないだろう、あいつらがくっついたとして。なら、それとなく言ってやればいいんじゃないか?」


 先生も、別に二人の仲に反対ではないみたい。むしろ賛成?

 僕としても、邪魔する理由はないし、好き合ってるなら別にそれでいいんじゃないって思うんだけどな。

 先生に問われるルストさんは、ものすごく複雑そうな、苦虫もぐもぐしているような顔になる。

 10秒ほど、僕らから視線をそらし、何事か考え込んでから。


「……ちょっと想像してみてくれ」

「何をだ」

「……万一両想いだと気付いて、お互い好き合ってるって、感情は双方向でなんの遠慮もいらないって、気づいたらさ。いったい、どうなると思う……?」


 どうなる、って。

 そりゃあまあ、セロさんは恥ずかしがりそうな純朴青年だけど、シオンさんに限って言えば、全く遠慮が要らないと解ってしまったら……

 ……まさかロリショタへの大暴走みたいな感じにはならない、だろうけど。


「……少なくとも、シオンが人目を憚るとは、思えんな……」

「だろ?! あいつ、良くも悪くも自分に限りなく素直だからさ! だいたい想像つくよ、四六時中へばりついてそりゃー甘ったるい事になるだろうさ! そりゃ仲が良いのは良い事だろうが、パーティ組んでる俺の気持ちも考えてくれ!!」

「お、おう」


 やきもちとかそういうのではないんでしょう。

 独り身の寂しさというか、うーん、男性2・女性1でそのうち二人がカップルになったら、そりゃあ残る一人はいたたまれない。

 そ、そーか。ルストさん、意外とあの3人組で、結構なストレスを……


「というわけで、別に反対も妨害もしてないが、出来るだけパーティ組んでる間はほっとこうかなって」

「そ、そうか」

「セロは守護騎士試験に受かったら告白するとか言ってたし。その日が来るか、シオンが暴走してぶっちゃけるかするまで、ほっときたい」

「どっちが先でーすかねー……」


 つまり、ルストさん的には、現在の円満な仲間事情を揺るがしたくないのね。

 意外にも保守的、いやまあきっと、セロさんもケジメをつけるつもりでいるみたいだし、余計な手出しもするべきじゃないって思ってるのかな。


「まあ、その、なんだ。…そのうちお前にも縁があるだろ」

「よかったら、かわいーコ、しょうかいしましょーかー?♪」

「え、……いや待て、シスの紹介ってハーピィだろ?」

「ダメですかー?♪ つがいが見つかるまでのあいだでしたらー、おなぐさめしてさしあげるくらいは、かまいませーんよー?♪」

「雛とは思えない発言するな、お前」


 だって、ルストさんにもお世話になってるしー……

 ルストさんが魔物アウトな人だったら、無理にとは言わないけど。


「シャンテのおむねで、もふもふするくらいなら、だいじょーぶでーすよ?♪」

「……。……いやっ、いやいやいや!」


 あ、今一瞬、真剣に考えた。

 やっぱり、巨乳好きなんだね。健全に若くていいんじゃないだろうか。


「セロは無理として、ルストは春の旦那探しに参加するか…?」

「えっ、いやっ、や、やめとく!! とっとく!!」

「えー♪ そんなー、だしおしみはよくないでーすよー♪ シャンテのおむねにだっこされるの、きもちいいでーすよー♪」

「される方、って時点で、その誘いに乗ったら男として負けな気がする……!」

「だいじょぶです、たぶんじっさいその時は、ぜんだんせーがされるほう♪」

「笑顔でセクハラしてくるな、お前」


 だってハーピィ、みーんな肉食系だから☆

 それ以上になんていうか、若さと純朴さのはざまで揺れ動くルストさんが、思いのほか面白かったもので、つい。

 お年頃ですねー♪







 掛け算的にはハーピィが手前(笑)


 ルストはセロとシオンの心境を知ってますが、特に何もしてない理由とか。

 あれですね、ド〇カム現象ですね……。このパターンの余った一人のいたたまれなさったらないと思います。

 なお、彼女いない歴=年齢。そりゃそうでしょうが。

 少なくとも、ルストのノムリッシュを理解してくれる女性じゃないと、色々と無理じゃないかなって思います。頑張れ。





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