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おすはぴ!  作者: 美琴
29/64

情報収集




 夕日が山の向こうに隠れて、空がオレンジから群青に変わる頃、ハーピィ達はお仕事や狩りを終えてねぐらである長老木へと戻ってくる。

 こればっかりは僕も例外じゃない。むしろ、一番に戻ってきているくらいじゃないかな?

 皆でお夕食を済ませた後に、ババ様の居る巣の周辺に全員が集まる。

 お膝に乗りたいけど、がまんがまん。お隣に、ちょんと座る。いつの間にか、僕専用席みたいに座りやすく枝が組まれて羽毛が敷かれていたりする。


『じゃあみんなー。今日のほーこく、まずはアーラから』

『はい! 本日、人間達の調査隊の一組目が、例の洞窟に到着しました。明日からは、内部の調査を開始するとのことです』

『あ、やっとついたんだねー。今日はちょーさのヒトたち、そこでおとまり?』

『そのようです。中から動物や魔物が出てくる事を警戒して、離れた場所を拠点とするようでした』

『うん、りょーかい。おやくめごくろーさまね』


 例の瑠璃が発見された川が流れてくる洞窟。あそこに、なんとか調査隊第一陣が到着したみたい。

 何日かかったかな? 起伏が激しいのと、周辺にちょっと危ない動物の巣があるから、直線で行けなかったのが時間かかった原因みたい。

 いくらハーピィが一緒でも、巣の近くに来たら相手も決死の覚悟で襲い掛かってくるって事があるからね。

 そういうのを護衛の冒険者さんやアーラがが察知し、改めて迂回路を案内するというパターンを何度か繰り返して、やっとたどり着いた様子。

 明日からは内部調査かー。怖い地底生息の魔物とかいないといいねえ。

 ま、そこは僕らのフォローの範疇外。頑張れ、としか言えない。


『明日からも、一日一回よばれなくてもようすを見に行ってあげてね』

『かしこまりました!』

『それじゃ、つぎはシャンテ、ダリアー。そくりょーのせいか、どーお?』

『はい。徐々にですが、人間達の集落の周辺から、危険地域や薬草の群生場所、目印となりそうな岩や木など、地図に記載しております』

『ただ、やはり順調とは、なかなか行きませんね。今後も、二羽がかりで取り組むのが一番良いかと思います』

『おっけー。たんとうのハーピィが変わるとそこはタイヘンそうだから、もんだいがないかぎり、二羽でよろしくね』


 最初は地図作り付き添い担当はシャンテだけだったんだけど、案内と方向確認を一羽でするのは大変みたいだ。

 人間は森の中で完全に方向を見失う。

 どうやら方角を示す魔道具もあるみたいなんだけど、まさかの効果を発揮しない現象が起こった。徹底してるね、この森。

 となると、頼りになるのはハーピィの方向感覚のみ。

 が、ハーピィでも1時間森の下にだけいると、ちょっと狂ってくる。

 ので、正確な森の地図を作るためには、木々の上で方向を狂わさずにいる担当と、それと連携を取って木々の下で人間さんと案内する担当が必要なのだった。

 いちいち飛び上がったり戻ったり、も大変だしね。

 面倒だけど、それでも必要なことだ。最終的には、集落から例の瑠璃鉱山の辺りまでの地図は最低でも欲しい。

 ちょこちょこと僕らでもわかる目印も見つけて行ってくれれば、僕らも案内が楽になる。

 危険地域を見つけるのは人間さんの為だが、案内ルートを分かりやすくするのは、どっちかというと僕らの手間を減らす為だ。最初の面倒は、必要なこと。人員を大目に割り振ってでも、それは優先。


『じゃ、つぎー。クラベルー』

『はい、王子。私の方は、今日も狩りに赴いた人間の迎えでした。日々の糧は順調に得ているようですが…』

『ん? ですが、なーあに?』

『冬に向けての、ホゾンショク? とやらを作ろうとしているようです。冬も獲物は居ると教えたのですが、何か不足があるのでしょうか』

『あー。んー。たぶん、お肉もだけど、ほかのたべもののほぞんをかんがえてるんだろうねー。ニンゲンさんは、ボクらとちがっていろいろひつようだから』


 そっか、その件忘れてた。

 このまま冬になったとして、お肉は狩れても、お野菜はね。今は山菜も豊富に採れるけれど、やっぱり冬にはその量は減るだろう。

 冬眠しない動物も多い、というかそれが必要なほど寒くならないから、タンパク質は問題ないだろうけどね。ビタミン取らないとね、病気になるね人間は。

 ……なんで僕らは平気なんだろう……。生肉だからかな。焼かないから?

 あるいは、たぶん人間と違って、体内でビタミンを作れちゃうんでしょう。


『うーん……ユキでまちと行き来が出来なくなる、わけじゃないからー。そこまでしんこくじゃないと思う、けど。とりあえず、おねがいされるまでは、そのけんは口出しむよーねー』

『はい、王子』

『ただ、そうだなー。んー、プリムラー』

『はい!』

『あの、ボクらがつかってる、しょっぱい岩のかたまり、あるでしょ? あれとおなじよーなのがナイか、かりのついでにさがすようにしておいて。できれば、ニンゲンさんたちのバショから近いトコ』

『了解いたしました!』


 現在、案内などを務めているハーピィが、比較的若い方の老鳥を含めて7羽。狩りをしているのが、若鳥を含めた7羽。

 ちなみにアーラはここに含まない。基本僕の傍にいるし、手が足りない方や、人間との高度なやりとりが必要な場合などに回されるリベロです。

 プリムラは狩りを務めるグループの纏め役のような存在で、その彼女に岩塩のお願いをしておいた。

 確実に高値で取引、というか好条件の取引材料には出来る物の、僕らが使っているものは村の集落からかなり遠い。それに、やっぱり僕らが使ってるし。

 来年か再来年までに見つかれば御の字だ。

 何は無くても、食料は大切。衣食住大事。

 衣だけは僕らにはどうにも出来ないけど、住は完成しつつあるし、食は粗末だと気力が減っていってしまう。

 保存に味付けに、活躍する塩は大事だ。

 適切に長居をして貰う為にも、必要な手段は持っておかなきゃね。


 その後も、順に今日一日の業務報告をして行ってもらう。

 狩りチームの成果は、もう既にみんなで頂いているので、一括報告して貰えばおおよそOKなんだけど、案内チームは一羽一羽丁寧に。

 うーん、お肉や薬草狩りの冒険者の皆様の迎え、今日まで行っていた鉱山への案内にまだまだ終わらない測量、特に問題は起こってない様子。

 うんうん、人間さん達も僕らにイガイガしている人は、少なくとも表立ってはいないし。ハーピィ達は、ちゃんと僕のいう事を聞いてくれている。

 今のところは、順調と言っていいかな。


『うん、みんなおつかれさまでしたー。明日もがんばろーね!』

『はい、王子!!』


 にこにこの僕に、ハーピィ達も元気よくお返事をしてくれる。

 ちらっと横を見上げると、ババ様も特に意見はないようで、よしよしと僕の髪を撫でてくれた。

 うう、今はハーピィの長だから、あんまり可愛がられちゃうのはどうなんだろ。でも撫でられるの気持ちいいー。

 まあ皆も別に、不満や不信は全く浮かべてない、っていうかむしろ微笑ましそうにしながら巣に戻ってくので、いいってことにしとこ。

 雛のうちは、甘えることもしなきゃね!!








 さて、お日様が完全に沈んで、空には二つのお月様が昇って、星が輝きだす。

 完全に夜の時間になってから、僕はぱたたと飛んで、長老木のてっぺん付近の枝にぽすんと座る。

 日が沈み、暗くなったら森はおやすみの時間。ここからは、夜に活動する夜行性の動物の時間。

 ハーピィは夜目が効くけど、別に夜行性ではない。

 なので、暗くなれば巣に戻り、じきに眠る。そして、日の出とともに起きて活動を始める。

 けれど、人間はそうではない。

 明かりを灯す技術や魔法を持っているから、夜もそこそこ遅くまで作業をする人が居る。

 危険な野生動物から集落を護る為に、夜通しの番をする人もいるだろう。

 あるいは、一日の労働をねぎらい、お酒でもたしなむ人も……今はまだ、それは多くはないかなー。

 さて、それでは。


『風さん風さん、ボクのおねがい、聞いて下さいな。あなたがやどる白いふえの、まわりできこえるヒトの声。ボクにとどけて下さいな』


 ちょっと多めに魔力を風の精霊さんに渡し、お願い事という名の魔法を発動させる。

 僕が使うのは、風の魔法。

 風の魔法というものは、空気を操る魔法。即ち、音の魔法でもある。

 実際、あの小さな笛から出る音を、別段拡大する訳でもなく、ハーピィの耳にまで届けてくれるのだから。

 そして、それを応用すれば、こんなことだって出来るのです。


《よーし、お疲れさん! お前ら、もうあがれー!》

《ウース!》

《おーい、交代だー》

《お、サンキュー。あとよろしくー》

《はーあ、なんでこんな森の中来てんだろ……。これって左遷かなあ》


 僕の耳に、風の精霊さんが届けてくれる、無数の人間の声が響きだす。

 総勢、50ほどの声が一気に来るから、ほとんどノイズに近い。

 かの有名な偉人は、10人だかそれくらいの人の話を一気に聞き分けたというけどね。凄い事だとつくずく思う。

 ただ、僕は人間ではなく、ハーピィ。聴覚は、人のそれをはるかに上回る。

 『耳が良い』というのは、単にすべての音が大きく聞こえる、なんて単純なものではない。

 周囲にあふれる音と言う情報から、自分が獲物を狩るのに、あるいは敵から逃げたり立ち向かったりするのに、必要なものを拾い上げる。

 そういうものを、聴力が優れている、というのです。


『んー……これとこれ、これも、カット』


 聞こえてくるものから、明らかに寝ているものや、誰かとの会話をしている訳ではないもの。そういったものを、徐々に排除していく。

 この中にとても楽しそうなルストさんのお月様への語り掛けがあったような気がするけれど、それは気にしないことにしてカット。

 シオンさん、セロさんの声は確認できない。寝てるのかな。

 扉をしめ切った室内、からだけは声が届かないし、その可能性もあるけど、今は夏だから窓くらい開けてると思うし……

 そういうのを削っていくと、情報量が減って取捨選択がしやすくなる。

 意識を集中して、ティリノ先生の声は見つけた。話し相手はどうやら、ラティオさんのよう。


《早めの魔石の回収と、……水か》

《今年の雨季はあまり続かなかったようですね》

《天候ばかりは、誰のせいでもないからな。仕方ない、いくらか水樽を送れと伝えておくか。本国に干上がられても困る》


 はあ、とめんどくさそうに先生が溜息をつく。

 続くラティオさんの苦笑。…そういえば、ラティオさんは先生がハーピィ側というか、王国にあんまり忠誠心がないのを知っているのかな?

 元々冒険者ギルド自体、王国や神殿が絡んでいない、独立組織だから、そういうのを咎めるでもないのかな。


《北の戦いは、まだ長引きそうだな》

《ええ。少なくとも、今年いっぱいは》

《ここの冒険者が徴収される恐れはないのか?》

《王国から要請は来ても、強制されるいわれはないのが冒険者です。…ただ、シンセ国内ならまだしも、他国に居る冒険者にまでその要請が来るとなれば、相当深刻な事態でしょうね。それこそ、そんな事を言っていられないくらいの》


 国からの戦力の要請が来ることはあっても、あくまでも重要度の高い依頼くらいの感じなんだろうな。受けるか受けないかは、冒険者次第。

 ……ただ、他国へ助けを求めるとしたら、相当な事態なのは解る。

 そういう時には、ちゃんと団結できなきゃね。強制力はなくても、魔物の大進撃がこっちまで来てからじゃ遅いんだ。向こうで耐えてくれてる間に一気に押し返すのが正解だろう。

 強制ではないが、正しい判断が出来るなら、行く人は多いかもね。


《早いところ、北の魔物達には巣に帰ってほしいところだな。…魔石に関してだけは、本当に急いでもらうか》

《ええ。明日、ハーピィのどなたかにお願いして、要請を届けて頂きましょう》


 おっけーしました。明日は早くに、ギルドの方に行って、アーラに言伝をして貰う事にしましょう。

 ……あ、こうして僕が盗み聞きをしている事に関して、先生やシオンさんは知っています。というか、二人の入れ知恵です。

 それなりの数の人間が森の中へ入り、中心として先生が居て指導はするが、完全に目が届くとは言えない。

 シオンさん、セロさん、ルストさんは集落周辺の監視をしてくれているけれど、遠く鉱山や採取に遠征している冒険者や鉱夫さん達までくまなく、はちょっとね。

 そこで、僕が魔法を付与している笛が役に立つ。

 外に出ている人たちの声は、間違いなく聞ける。

 で、だいたい悪い内緒話をするのは、夜にこっそりと相場は決まっている。

 まさか、決まりで首から下げているそれが、盗聴器……って言ったら聞こえが悪いけど、僕まで話が筒抜けになるとは思いもよらない。

 笛を吹けばハーピィまで音が届く、としか言ってないんだから。


《……明日からの予定を確認する。洞窟の中に、何が居るか未知数だ。ここを拠点として、慎重に調査するぞ》


 先生達の声から意識を反らして、しばらく精査した後、アーラが案内したと思しき鉱山調査団の人たちの声を拾う。

 内容からして、間違いないはず。ほかに洞窟前に今日お泊りの人は、居ない。

 リーダーであろう男性の声が、明日からの洞窟調査計画について、仲間たちと話している最中のようだ。陣形や装備、調査時間、まさかの時に救助を要請するための手段、拠点に残る人員などなど。

 洞窟、っていうのはかなり危険な場所なんだろうな。物凄く真剣な声で、慎重な計画を練っているみたい。

 誰かの手が入った迷宮ではないけど、自然の洞窟だって時に入り組んだ状態になる。そもそも、森の中での方向感覚の混乱が、洞窟の中でも適用されたらかなりの難易度になるだろう。

 そのために、ロープを用意して有事の際には引っ張るとか、色々確認している。

 うん、慎重な冒険者さんてのはいいね。無謀と勇気をはき違える人は、たいがいあっさり倒れるものです。さすが、ギルドおすすめの冒険者さん。


《鉱脈の調査は、俺達には難しい。明日の内部の初期調査の後、安全が確保された地点から、徐々にお願いする》

《おう、任せておいてくれ》


 どうやら、冒険者さん達以外にも、人員が居るみたい。

 そうだね、アーラが拾ってくれた鉱石くらいわかりやすーく壁にあればいいけど、そんな簡単では、多分ないよね。

 専門の鉱夫さん? 学者さん? かなんかが居るんでしょう。

 先鋒の冒険者さんが安全確保をした場所から、鉱夫さんが徐々に鉱石調査をしていく。うん、ちゃんと考えてくれてるね。安全第一でお願いします。

 落盤とか、窒息とかにも注意してね!

 その後、見張りを残して明日に備えて眠るという流れになった。うん、休息も大事。疲れは本当に危ないです。


 さて、今日の情報収集はこんなもんかなー……?

 ハーピィ的には大変な夜更かし、人間さん達が見張りを残して眠る、そんな時間までいろんな人の、大部分は他愛もない話を聞いた後。

 ぐーっと伸びをするように翼を伸ばして、僕も寝ようかなと思った、その矢先。


《……いいか。慎重に、誰にも見つからないように、一個ずつ入れるんだ》

《で、でも、いいんですか? もしバレたら……》


 ん?

 耳に小さく、ひっそりとひそめられた声が気になって、そちらへ意識を向ける。

 ぼそぼそと話し合う声は、きっと誰にも聞かれないようにと、かなり音量を下げているんだろう。

 ただ、風さんが集めて届けてくれる声は、全て一定音量に揃えてくれているので、大声でも小声でも何も変わらないのだけど。


《一気にやるから、バレるんだよ、こういうのは。今の段階から、ほんのひと固まりずつ。こっそり、貯めていくんだ。誰も気づきやしねえよ》

《でも……その……》

《魔法の袋に入れちまえば、見たって解んないだろ? 聞かれたって、入ってませーんで押し通せばいいんだ。ハーピィ如き、恐れる事ァねえよ、しょせん鳥だ》


 失礼な。鳥ですけども。

 さておいて、話しているのは中年の男性、さっき冒険者さんに調査をお願いするって言われて、任せとけって答えたおじさんだ。

 もう片方の戸惑ってるのは、若いお兄さんの声。


《上手く持ち出せれば、魔石の価値の3割の金をもらえる事になってる。……金が欲しいんだろ? 病気の母さんを助ける金が欲しいから、こんな危険な森に来るのを志願したんだろ?》

《そ、それ、は……》

《ここの魔石はS級も狙えるって話だ、薬どころか一生遊んで暮らせるかもしれねえ。なあ、悪い話じゃないだろう?》


 まあまあ、悪い人ですねえ。

 優しい息子さんの、弱みに付け込むとは……

 というか、この森に来る人には、そんな事情持ちがいるんだね。そうだね、命が危ないかもしれない派遣に、ほいほい人が集まらないよね。

 この悪い取引は別として、お給金いいんだろうな。きっと。


《……ちょ、ちょっと、その、考えさせて、下さい……》

《ああ。まだまだ始まったばっかりだ。じっくり考えてくれよ》


 若い男性は、悪い人じゃない。ただ、お金は欲しいんだろうな。自分の為ではなく、お母さんの為に……ああ、いいお話です。

 しかして、そそのかすオジサマの方は、あんまりよい印象じゃない。

 さっき任せてくれ! なんて言った時は、さっぱりサバサバっとした、感じの良い男性感あったんだけどな。声の印象で人は解らないねえ。

 ま、善人か悪人かは、おいとこうか。

 この二人の声を、しっかりと覚える。近いうちに、顔も確認するとしよう、先ずは明日伝言を伝えるであろう、アーラに命じることにする。

 ……先生達の話から察するに、魔石の持ち出しは早いうちにあるはずだ。

 森からの出入り制限は半年なので、春に入った彼らは、秋には森から出る資格を得ることになる。

 その時に、この二人が魔石採集だけでなく、運搬も担当して森から出るような事があるのなら……

 うん。おしおき、だね?







 ジャッジメントですの!!


 情報収集には余念がないシスさん。

 風魔法は利便性という点では大変優れているようです。音の収集も出来ますし、音の遮断も出来ます。

 勿論、シオンなら音を遮断する結界陣も張れるでしょうし、そういう魔法を別に使える魔法使いも、居るかもしれませんが……

 音を完全遮断する魔法を森の中で張るのは、危険だと思います。

 肉食獣に周囲を囲まれても、解らないとか、何それ怖い。

 そう思えば、密談の為にそんな事を森の真ん中でする理由がないのでした。

 集落の中だと、現在まだまだ集団生活で密談できる場所は少なく、暗がりでそんなこそこそ何かしてたら、突然漆黒のソードナイトが出てくるので。笑。




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