訪問者
春も深まってくる頃には、中央のギルド、兼ティリノ先生の政務所も出来た。っぽい、少なくとも外側は出来てる。
閉鎖空間はちょっと入っていきたくないので、屋根と壁が出来てからは中の事は僕にはあんまり解らない。
窓からのぞくことは出来るけど、その窓だって窓ガラスがはまっている訳ではなく、換気の為に一時的に開いてつっかえ棒で止める、って感じの窓だし。
ガラスって、ない、のかな? それとも運搬が難しいのかな。
そんなわけで、詳しい中の様子は解らない。外から見た感じだと、二階建てで楕円形の建物。二階が先生のお仕事部屋と、居住空間も兼ねているらしい。
1階の奥に、ラティオさんのお部屋もあるんだそう。残りの部分がギルドのお仕事部分だね。
先生のお部屋が2階だから、僕も訪ねていくのが簡単そうで嬉しい。
それから、ギルドを囲むように3つ大きな建物。
この集落に滞在する、長期でない人たち……運搬役とか冒険者の人たちとか、の宿泊施設になるみたい。
長期滞在の人は、やっぱりプライベート空間というのは心の安定に必要なので、今は皆そこで寝泊りしてるけど、追々個人のおうちも作ってくんじゃないかな?
集落の構成については僕らはノータッチです。好きにして、どうぞ。
これから加工場とか物資置き場とか、もしかしたらお店も作るかもだし?
僕ら、そういうのわかんないしー。
とりあえずその前に、僕らが頻繁にいるからと後回しにされていた、動物避けに着手する模様。水路を兼ねたお堀と、向こうが見通せるように塀ではなく柵。
先生の捕獲時に使われていた鉄木茨っていう、あの根性ある茨も柵の根元に植えて、天然の有刺鉄線にするみたい。
まあなんせ、植物だからね。しかもあれ、結構繁殖力は高いみたい。
それでも、あれを食べる動物も居ちゃうそうなので、過信は出来ませんが。まあそれは草食動物で人間を怖がるし、何よりハーピィを怖がるから、におい満載のここにはそうそう近づかないだろうけどねー。
必要なのは、剪定という名のお手入れかな。ほっといたら集落の中まで茨だらけになってもおかしくない。
「みなさーん♪ がんばってまーすかー♪」
「おお、シスちゃーん!」
「待ってました、俺らの歌姫ちゃーん!」
「ひめではないでーす♪」
もう朝昼晩のハーピィ達へのおうたも必要なくなり、僕も自由にうろうろできるようになった。いや、元から自由にうろうろしてるけど。
長老木でババ様に甘えることもあるし、アーラ達と森を巡回する事もあるし、こうして集落の僕専用の止まり木に来るのも、気ままにやってる。
ちなみに狩りは未だにしたことがない。
どうもフレーヌとグリシナは徐々について回っているようなのだけど、僕はそれに積極性を見せずにいたら、ごく自然に役割を外されそうです。
ちょっと気が進まないので助かるけど、オスとしてこれでいいのだろうか。
……いっか。ライオンさんだって、狩りをするのはメスなんだし。
さておいて、止まり木にやってきて、声をかけると外にいた大工さん達が僕を歓迎する声をあげ、室内で作業していたらしい人たちもぞろぞろ出てくる。
何かと言えば、例の頑張れ頑張れソングのお時間です。
最初はおっかなびっくりだったり、こっちを見ないようにしていた人たちも、僕のおうたの効果を認めてくれたらしく、すっかりやんややんやの歓迎ムード。
ふふ、悪い気はしないのです。
「みなさーん♪ ちゃーんとおしごとしてますかー♪」
「「おーーーーう!!」」
「おさぼりはダメでーすよー♪ マジメにやってますかー♪」
「「勿論だぜーーー!!!」」
「うふふ、良いコなみなさんには、ボクからおうたのごほうびでーす♪」
「「「イエーーーーーーー!!!!」」」
アイドルコンサートかな??
すっかりお約束になったやり取りだけど、深く考えたら負けかなと思っている。
歓迎されるのも、お歌を喜ばれるのも嬉しいものです。
最初は本当に気がむいたとき、数日に一回だったお歌タイムも、期待して待っている人が増えてからは、ほぼ決まった時間、毎日行われるようになっている。
まあ僕はこういうのされて気分いいし? 皆さんは疲れが取れて、ストレス発散にもなるだろうし? いい事だよね。
冷静になったら負け。
「きゃーーーー!!! シスちゃん、世界一可愛いよーーーー!!!」
尚、最前列で手を振っているのはシオンさんです。知ってた。
そして、決まってこの謎の熱狂から離れた場所で、セロさんが目頭を押さえているんだけど、疲れてるのかしら。
あんまりお歌が聞いてないのかな?
あと、ルストさんや先生がここに来ることはあんまりない。どこかで聞いているとは思うんだけど、これをやるのは一部、……半数、…よりちょっと多いくらいのミーハーな皆様だけです。
『王子、王子!!』
『はーい?』
続けて3曲くらい歌った辺りで、飛んできたシャンテに声をかけられ、一旦中止とする。
ちなみに内容は、最初はそれこそ頑張れソングだけど、そのあとはリクエストに応じて僕がその場で適当に歌っているだけです。
そこに効果を乗っけてはいない、内容にもよるけど。
ああ、僕の微弱呪歌のことだけど、元々呪歌は使用者の精神状況にも結構左右されるスキルで、僕が『喋ってる』時は作用せず、『歌ってる』時は作用するというわけわかんない事になってました。
あと、元々のハーピィの呪歌も、メロディに乗せて相応しい歌詞を、ハーピィ語で奏でると、より効果が上がる事も発見されました。
音やリズムを外すと逆に効果が著しく下がるから、かなり考えて歌わないといけなくて、普通のハーピィはまだ上手く使えないようだけど、たぶんこれは僕じゃなくても効果は期待出来る。
保有魔力や歌の上手さで差も出るんだろうけど、僕の場合はシオンさんの、全力抵抗も半ばすり抜ける程度の強力さ。
いや、シオンさん元々僕にメロメロだから、本当に効いてたのかなんか解らない気がしないでもないけど。
……さておいて。
『森に、怪しい人間がやってきたそうです』
『あやしいニンゲンさん? きょかしょーは?』
『つけていません。ただ、群れの長に会わせて欲しい、と言っていると』
『あぁ……』
なるほど、来たのかな?
わざわざハーピィの長に会わせろと言うのだから、それなりの用事があるのだろう。
先生たち、カタラクタの人ならば、森との交流が始まっていることは知っているだろうし、単独で改めて交渉をするなんて、危険を伴う事はしないだろう。
ということは、前に先生が言っていた、北東側か、南側の国の人が、やっと僕らが友好的らしい? という噂をキャッチしてやってきたって事だね。
「みなさん、ごめーんねー♪ 用事が出来たので、今日はここまーでー♪」
「む? どーかしたの、シスちゃん?」
「ボクにあいに来たヒトがいるみたい♪ おはなししてきまーす♪」
えー、と口をとがらせながらも、元々これは決まりごとがあってやってることじゃないし、文句を言って僕の機嫌が悪くなれば明日のコンサート(笑)が危ういと察しているようで、皆仕事に戻っていった。
シオンさんだけが残って、僕を見上げて首を傾げる。
「あー、とうとう来たかな、あっちかこっちのやつ」
「たぶんでーすが♪ いちおー、センセーにつたえておいてくーださい♪」
「断ってくれるのよね?」
「はい♪」
他の国とも交流を持つ、そのメリットが僕らにないからね。
それに、カタラクタとの約束に、他の国の人との交渉は受け付けないというのが織り込まれているし。
彼らに誠意を求めるならば、僕らも誠意を見せなければいけない。
信頼は、お金で買えないからね。
元々僕らにお金はないけれど。
『じゃ、シャンテ、案内してくれる?』
『かりこまりました』
『アーラ、いくよー』
『はい!』
コンサート中は邪魔にならないようにと、ちょっと離れた場所の屋根に止まっているアーラを呼んで、シャンテの案内で空へと舞いあがる。
さーて、どんな人かなー?
まあ、先生以上のスペックを持った人は、そうは居ないと思うけどね。居ても特にどうもしないけど。
■
案内された方向は、南の方。
ってことは、先生が確実に来るだろうと評していた、アバリシアの人たちってことなのかしら。
木々の隙間に人の姿を認め、そこへと降下していく。
見張りなのか、2羽のハーピィが近くの木の枝に止まっていて、その位置的に中央、人間さん達の正面の枝に僕、その後ろにアーラとシャンテが止まった。
「おまたせしーましーた♪」
僕を待っていたのは、5人の男性だった。
全員がある程度の武装をしている。全て剣を持っているけれど、その太さや長さには個人差があるなあ。
先頭の一番年を取っていそうな、おひげを蓄えたダンディなおじさまは、僕が声をかけると一瞬目を見張り、けれどすぐに落ち着いた表情を作った。
「お初にお目にかかる。我ら、アバリシア王国騎士団の騎士。私はその副団長、フォルスと申す」
「はじめまーして♪ このもりのハーピィの長、シスともうしまーすよ♪ 木の上から、それにへいたんなコトバを使えないしつれいを、さきにおわびしまーす♪」
「お気になさらず。木上に住まうはハーピィの性、本来の種族でない言語を幼くして操るのは、才ある証拠でありましょう」
「うふふ、ありがとうございまーす♪」
ふむ、礼儀は弁えている。
僕と子供と侮り、自分たちを軽視しているのかと怒り出すような事もない。
逆に困るな、そういうダメっ子さんの方が、お断りを言いやすいんだけど。
「それで、ふくだんちょーさん?♪ ボクになんのご用事でーすか♪」
こちらとしては、もう結果の出ているお話だ。
出来るだけあとくされなく、さくっとお断りしてお帰り願いたい。
と、いきなりいうのも気の毒なので、とりあえずさっさとお話を、と促した。
彼らとしても、敵か味方か確定していない5羽のハーピィに囲まれた状態を、長時間続けたいとは思えないだろう。
副団長さんは平然とした態度を崩さないが、後ろの4人のうち、2人は若干表情を強張らせている。
「風の噂で、我らの隣国カタラクタと、貴女方ハーピィが同盟を結び、彼らを森へと招き入れたと聞き及んだが、事実でありましょうや?」
「はい♪ カタラクタのニンゲンさんが、ボクのもりにやってきました♪ かれらのほしいモノのかわりに、ボクらのほしいモノをもらう、それをどうめいと言うならば、そういう事になりましょう♪」
同盟っていうか、貿易かしらね?
ただ、欲しいものは自分で探して持ってってねスタイルなので、そこまで親切な関係ではないと思うんだけど。
僕が質問に対し肯定すると、やっぱり副団長さんの表情は変わらないけど、小さく小さく誰かが舌打ちをする音が聞こえた。
悪意ではないんだろう。単に、先を越された悔しさ。
まあ、カタラクタ側としても、ダメ元っていうか半ば暗殺目的みたいな派遣だったから、仕方ないと思うよ。誰が繁殖期間近のハーピィの森に、わざわざ男性を送り込むんだよって。
現に、確実に繁殖期が終わったであろう、春もすっかり深まった今に、彼らもこうして来たのだし。
「……では、重ねて我らの国と、同盟を結ぶような意思は?」
「ありません♪」
きっぱりはっきりお断り。
にこりと笑って言う僕に、やっぱり副団長さんは表情を変えない。それも、想定出来ていたのでしょう。
彼はなかなか、頭がキレる印象ですね。
「ボクらのサガをしっているのならば、ごぞんじでしょう♪ ボクらはもりで生きるもの♪ たくさんのヒトがもりのめぐみをむさぼれば、ボクらは生きるばしょを失います♪ ひがいをさいしょうげんにおさえたいと思うきもちは、ごりかいいただけるかとー思います♪」
「カタラクタが提示した対価の、さらに倍を支払うと申し上げても?」
「かれらのたいかで、ボクらはすでにまんぞくしてます♪ ボクらはキミらとちがいます、ほしいモノはほしいだけでじゅうぶんなのです、すぎたよくはやがてじぶんをほろぼすもの♪ たべる以上のえものを、ボクはからないのでーすよ♪」
単に、報酬を上乗せしてそれに目がくらむ、というのは人間独特の欲。
欲しいものは、欲しい欲しいと手を伸ばすのが、人間の特徴。僕ら野生の獣は、満たされればそれ以上を望まない。
そうしなければ、自然のバランスが崩れてしまう。本能で、そういう風になっていると言ってもいい。
何より、今以上、これ以上、もっともっとと望むその人間なら大抵は持っているだろうその感情が、自分を、周囲を、世界を滅ぼしかねないと僕は知っている。
人間だったけれど、人間ではなくなった僕だから、その欲を理解した上で、危険と認識して無理に止めるのではなく、ごく普通にそれを止められる。
ハーピィ達も、それに異を唱えることはない。彼女たちは僕以上に、理論や経験ではなく、本能でそれを知っているのだから。
「ですので、カタラクタと同じじょうけんがほしいのでしたら、お国の方へこうしょうなさってくださーいな♪ もっとも、だからといってせいげんしている人数を、ふやすことはありませんが♪」
と言っても、行かないでしょうし、受け入れないでしょうが?
解っているけど、あえてとぼけてそんな事を言う。
一応、両国が喧嘩しないように、カタラクタ側からほかの国との交渉を受けないでほしいと言われたことは、別に告げるつもりはない。
言われていなくたって、二国と同時に交渉するメリット、無いし。
「……重ねていくつか、質問をしても宜しいか?」
「はい、どーぞ♪」
「この森は、カタラクタの者以外の人間を、拒絶するという事に?」
「それはちがいます♪ かれらがたいかをくれるかぎり、そのあんないをひきうけただけでーす♪ それ以外で、もりのモノを目当てに、かってに入ってかってに出ていく、あるいはボクらにそのつどたいかを払ってあんないをたのむ、それらは今までどおりです♪」
「一部の特権が発生したのみで、他を排除するという意思はないのですな」
「ありません♪ このもりはボクらのもりですが、もりのルールにのっとって生きるのならば、ボクらが止めるりゆうはありません♪」
森のルールとは、即ち弱肉強食の自然界のルール。
自らが欲する物の為に、命を懸けて奪い合う。獲物を求め、時に自分が獲物となる。その輪の中に入って行動する事自体は別に咎める事じゃない。
勿論、森そのものを過剰に破壊する行為や、無意味に動物を殺すような人は、遠慮なく制裁致しますが。
迷わない程度の浅い場所で木を切ったり、流れてくる川から鉱物を採取したり、獲物を捕ったり。そんなのは好きにすればいいのですよ。
「では、もう一つ。もしも何らかの理由でカタラクタとハーピィ達との間に不和が発生した場合、新たに我らと同盟を結ぶ、という意思はおありか?」
「んー……まあ、その時しだいでーすね♪ もしもカタラクタのヒトたちが、ボクらがニンゲンさんにうんざりするほどのコトをやらかしたのなら、ボクはもうあなたがたとかかわりたくない、と思うかもしれませーんし♪」
ハッキリ、向こうとの同盟がオジャンになったら次をすぐに探す、とは言わないでおく。
この副団長さんは誠実そうだけど、国のすべての人間がそうな筈がない。
ティリノ先生が信用おけても、カタラクタの国の大臣さんが嫌な感じな人であるのと同じだ。
……つまり、何らかの裏工作をアバリシア側がして、カタラクタとハーピィの信頼関係を人為的に壊したとしても、同時に人間への信頼を失い改めてアバリシアとの同盟を結ぶという選択肢に至らない、という可能性を保険として示しておく。
じゃないと、欲に目がくらんで何するか解らんからね。
子供の身だけど、それくらいは予測がつく。予測がつくことには、最低限の予防線は張っておかないといけない。
今となっては、ハーピィ達の未来は、僕の両肩にかかってるんだから。
「……、……了解致した。この度は我らの為に時間を作り応対して下さった事、まことに感謝する」
「いいえ、ごきたいにそえずごめんなさーいねー♪ おかえりのお手伝いは、ご入用でーすか♪」
「お気遣いなく、我らとて素人ではありません。森から、無事に帰る程度の備えはしてきております」
「そうでーすか♪ ではではふくだんちょーさん、きしのみなさま、これにて失礼いたします♪ どうぞお気をつけておかえりくださーいね♪」
どうやら、副団長さんは大人しく引いてくれるようだ。
騎士さん達は何か言いたげな顔をしているけれど、それに異を唱える事はない。しっかりと信頼された上司、統率された団体なんだな。
僕に一礼をして、背を向ける姿を見送ってから、僕らもその場を後にする。
『あーほんと、きんちょうしちゃうー。マジメであたまよさそーなオトナのヒトとお話するのって、つかれるよねー』
『ですが、流石は王子です! あのような相手にも、一歩も引かぬ毅然としたお姿、感動致しました!!』
『でも、ちょっと残念ですね。あの副団長? とか言う方、とても良い卵の親になりそうでしたのに』
『あら、カタラクタの人間達だって、悪くないと思ってるわ? 特にあの王子様、魔力も高そうだし、若いし、言う事ないわよね』
『わかるー! あの子は来年の繁殖期の時、参加してくれるのかしら? それなら私、アタックしちゃう!』
『えー、ずるいー! 私もあの子がいいー!』
ガールズトークかな?
それにしては、ちょっと肉食がすぎるけど、まあこの場合の肉食は物理的ではなく性的なもので、僕らはそういう種族なので不問としましょう。
というか、先生人気なんだなー……
うーん、一人に群がらせないためにも、来年の春までには、それの決まりも先生と話し合って、きちんと決めとかなきゃ。
うまーく参加してくれる男性一人につき、ハーピィ一羽になるように、それでいて無駄もなく、喧嘩もしないように……
『あ、あんなのがいいなんて、あんた達どうかしてるわよ?!』
『えー、なんで怒るのよーアーラ』
『魔力の質が良くても、性格が悪いわ!! あんなのから生まれたハーピィ、きっと根性がひんまがってしまうわよ!!』
『なになに、もしかしてアーラも王子様ねらいー?』
『え、そうなのアーラ? 喧嘩ばっかりしてるから、私てっきり……』
『違うわよシャンテ! 絶対違う!! 誰があんな吊り目と!!!』
……ツンデレかな??
きゃいきゃいとからかわれ、顔を真っ赤にするアーラの表情は、照れっていうか本気で怒ってる感があるけれど……
まあ、別に誰とくっついてもいいんだよ。
人間みたいな結婚観とかが、あるわけじゃないからね。参加してくれるんなら、好きにして。
まだまだ僕が当事者になるには遠いので、重要な事ではあるけど、感覚的には他人事な部分があるのでした。
ツンデレかな???
後出しジャンケンは成立しません。命の危険を推して(というか無理やり推されて)速攻行動させ(られ)たティリノ達の勝ち。
良かったのか悪かったのか。
…多分、ティリノ的には不幸中の幸いだと思いますが。
さて、素直に諦めるんですかねえ……




