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吾輩は猫では無い  作者: 六月
9/15

猫は急ぎ帰る

はい、久しぶりに投稿です。




 やばいやばい、日が暮れてもうすぐ夕飯時だが俺は未だ家に辿り着けていない、ハーベストは今日から出張だからいいが、妻のシーディングが超絶的な過保護を発揮しているならば、領地の騎士団を動員しての猫狩りが始まる、猫一匹に強権使用する我が家はどんなモンペよ、こええよ、まじでこええ、とアホな考え事していたらようやく家が見えてきた。


「セーフか?」


 家に向かう迄に騎士団らしき集団を見ていないし屋敷の周辺にも人影は見当たらない、俺は思わずガッツポーズをする。


 いつも道理に屋敷の裏庭回って俺の部屋の窓の前に立ち中の様子を伺う、よし誰もいないなと窓を開けて屋敷の中に侵入すると。


「お帰りなさいませ猫様」


 俺は身体をびっくんさせて声の方を向くと、そこには笑顔で立っているメイドが立っていた。


「た、ただいまフー」


 彼女はアナグラム家のメイドで名前をフレデリカ・ヒューリ、彼女は俺が喋れる事を知っている一人だ、彼女は今笑って俺から外套や靴を受け取ってくれているが、俺は知っている彼女の笑顔は笑っているが実は物凄く怒っている事を、俺は恐怖から顔をひきつらせながらなんとか起こりうる惨劇を回避するため彼女と対峙する。


「ふ、フー、今日もか、可愛いね、うん、俺が人なら結婚してもらいたいなー、なんて」


「ありがとうございます猫様、私が奥様の気を反らすのに一生懸命努力していた時に猫様、今日はどちらに行かれていたのでしょうか」


 あ、アウトー、だめだ既に臨界点は突破している、か、考えろ俺、明日の日の光を見たければ・・・・!?、あ、有るぞ、一打サヨナラの手が、俺は急いでバックを開き中からクーリカを取り出してフーに渡す。


「こ、これユーリとフーにお土産物、二人で食べてくれ」


 ど、どうだ、俺はフーを恐る恐る顔色を伺う。


「・・・そうですか、後でユーリ様と頂きます、夕飯の準備が間もなく終わりますので食堂に向かって下さい」


 よし、ノットギルティ、ああ、ありがとうございます、神様、女神様、ってあのポンコツ女神じゃないぞ、別の女神様ありがとうございます、よし、腹へったから食堂に向かうか。

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