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吾輩は猫では無い  作者: 六月
8/15

猫は騒がない

久しぶりに投稿です。


メインの投稿が終わったら、

次の話を書こうと思いますので

気長にお待ちください。

 俺は獣花をギルドに提出する為にギルドに来ていた、ナリーは用が有ると言って別れた、受け付けの職員にタグと獣花を渡す、見ると登録の時の女性職員だった、獣花を鑑定しているとその表情が変わってこちらを見る、怖、怖いからそんな目で見ないでくれ。


「この獣花の状態が非常にいいのですけど?」


「う、巧く抜くことが出来ましたので」


 本当にそんな目で見ないで、それ殺し屋の目だよ。


「え、えーと他の冒険者に手伝って貰ったんだけど、やっぱりダメでした?」


 一応確認する一人でやらなきゃいけないとは言って無かったはず、ダメならダメで帰るだけだしな。


「いえ、それは問題無いです、なるほどそうですか上級ランカーの方に手助けが有れば納得です」


 ナリーが俺より上位なのは当たり前だが、ナリーも獣花の取り方に驚いたからな、今度会ったらどのぐらいの実力か聞こう、しかし聞き慣れない単語が出てきたなランカー?、つまりランキング制なのか?


「あの~、ランカーって何ですか?」


「説明していませんでしたか?、そうですか申し訳ありません、ランカーの説明をさせていただきます、ランカーとは言葉の通りランキングの事を言います、ランキングは依頼を受けてポイントの累計で上下します、危険度の高い依頼程加算されるポイントが多いです、ランキング上位になるにつれ優遇や保証される物事が増えていきます、ランキングはタグに表示されます」


 タグを見ると

 ネコ

 ランキング 149863/150000


 と表示されていた。


「おお、ランクインしているけど、数が多くないか?」


「はい、前はもう少し少なかったのですが、冒険者の人数が増えたので現在の数に変更しました、勿論、冒険者の人数はこれ以上にいますがそんな有象無象をカウントしていますとタグの機能が使えなくなりますので、現在は今の数になっています」


「ふ~ん、なるほど、けど何でランクインしたんだ、確か受けたのは下級の依頼だったはずだけど?」


「ネコさんが受けたのは確かに下級の依頼でしたが、獣花を良好な状態で採取するのは中の上位の依頼でして、しかもちょうどこの状態の獣花の緊急依頼が入って来てましたので、ボーナスポイントが付きます」

 

「ああ、たまたまちょうど依頼が重なったからなのね」


「はい、ですので報酬もボーナスが付きます、本来銀貨一枚でしたが難易度変更と緊急依頼で金貨三枚の報酬になります」


 お、おお、銀貨一枚から金貨三枚になった、いきなり30倍になったな、しかしこれでユーリのお土産を買えるな。


 俺は報酬を受け取り、受け付け嬢にまた来ると言ってギルドを後にする、さて、ささっと土産を買って帰りますか。


 もうすぐ夕方の書き入れ時なのか露店はにぎやかだ、夕飯の時迄に帰らないと過保護な親が捜索の為に軍隊を動かそうとするかな早く帰ろう、周囲の店を見渡すと焼き菓子の店があったので、ユーリのお土産にちょうどいいと思い覗く。


「いらしゃーい」


 露店の女性店員が声を掛けてきた、そうだよな、焼き菓子を売っているのが厳つい男だったら恐怖だよ、やっぱり店先に立つなら女性の方が華がある。


「これ、何て菓子?」


「あれお客さん、クーリカを知らないの?クーリカって言えば庶民のお菓子ですよ、お客さんもしかしてお金持ち?」


「まあ、そんなところだ、取り合えず一個くれ」


「はーい、まいどー、1つ5銅貨です」


 ポケットから金貨を取り出す。


「お客さん、露店で金貨の支払いはダメじゃないですか」


「そうなのか、今手持ちは金貨しかないのだが・・・・じゃあ分割で売って、また来るから、取り合えず袋に一杯くださいな」


「ウーン、まあいいです、しばらくこの街に滞在するのでそれまでなら」


「それでいい、来なかったらその分はまた会う時に貰うよ」


「はい、交渉成立で、ちょっと待ってて袋に詰めるから」


 袋に一杯のクーリカを貰う、試しに1つ取り出して食べてみる事に、見た目はまん丸で茶色をしている、ひと口食べると、外側はサクサクしていて内側は柔らかく甘い、なるほど1つで結構腹持ちがいいな、庶民の間食になるのも分かる。


「旨いな」


「でしょ、クーリカ作るのはなかなかの腕だと思っているから」


「うん、じゃあまた来るわ」


「まいどー、しばらくここで店出しているから」


 店員の女性が手を振って見送られて帰路に就く、いやはやそろそろ急がないとな。


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