猫爆誕 そして物語は冒頭に戻る
いやー、ゴールデンウィークの魔力で
投稿が捗りません、はいごめんなさい
不定期投稿ですがよろしくお願いいたします。
今オレは外套のフードを被ってブーツ履いて、ぶかぶかの手袋を嵌めて猫の体が出ないようにしている、何故なら今二足歩行で街を堂々と歩いているからな。
「せっかく街まで出てこれたんだ、ギルドの登録しに行くか」
オレはファンタジーよろしくの冒険者ギルドに足を向ける。
「たしかこの辺にあると聞いたが」
街に何度か来て下調べをした時に聞いた場所で、周囲の建物を見るとそれらしき建物が目に入ってきた。
「これかな?」
ワクワクして扉開くと、目の前に巨体の男が吹き飛んできたので慌てて避ける、うわぁー、頭から地面に突っ込んで行ったよ。
「あ、ごめんなさいね、馬鹿が絡んできたので片付けてたらそっちに飛んじゃった、扉も壊れなかった助かりました」
謝って来た女性はギルドの職員制服を着用したいる、と言うことはこの女性はギルド職員なのだろう、怖いよギルド職員強すぎだろ。
「あ、いえ大丈夫です当たりませんでしたから」
怖いからつい敬語になってしまった、女性職員は足元でダウンしている野郎の首根っこ掴んで扉から放り投げカウンターに何もなかったように座る、いやマジで怖いよこの世界、オレ引き込もっていいかな。
「どんなご用件でしょうか?」
女性職員はやはり何もなかったように仕事を始めて来る。
「え、ああ、登録したいのですが」
「ではこちらの用紙に記載を、代筆もできますがどうします?」
猫の手が出ないように動作を最低限に心掛けるために代筆を選ぶ。
「代筆で」
「ではお名前から」
「ネコ」
オレは家名を隠して登録をする、まあオレは猫だから家名が適応するかも怪しいから、答えられる範囲で答えていく。
「ではこちらに血を一滴お願いします」
ピンを差し出されたので、外套で見えないようにピンを刺して血付着させる。
「はい、完了です、こちらがギルドカードになりますので無くさないように注意してください」
それからギルドの利用方法や注意事項を簡単に教えてもらい、ついでに簡単な依頼を受けてギルドを出ようとすると、出入口で人とぶつかってしまうと言ったもオレは二足歩行すると小さい子ども並みなのだ、しかし、ここはファンタジーだ背の低い種族位はいるので誰も気にしない。
「フニャッ」
「あたた」
オレはぶつかった相手に下敷きにされたが幸いそんなに重くない、声を聞くとどうやら女性らしい。
「お、重い」
「す、すいません」
女性はオレから退けて手を差し出す、オレはつい手を掴んでしまうと、女性いや少女はオレの手の感触を不思議そうな顔をする、しまったとオレは逃げ出す様に去る。
「失礼、急いでいるので」
「あ、待って」
何故か少女は走って追いかけてくる、人の習性か猫の習性かは知らないが、追われるから逃げる。
「ちょっと!!止まりなさい」
オレは二足歩行で走っているために、なかなか振り切れない、街を抜けて近くの森まで逃げるといきなり少女は魔法をブッ放してきた。
「おい、殺す気か!?」
「だったら、逃げるのをやめなさいよ」
少女が囁くとオレの前に土の壁がそそり立った。
「さあ、これで逃げられないわよ」
ははは、甘いな伊達に猫の姿してない。
「え、嘘」
オレは土の壁をサササと登り、反対側に華麗に宙返り決めて着地するが、足を木の根が絡まって身動きが取れなくなる。
「うお、このハズレろ」
「やっと捕まえた、じっとしていれば危害はないわよ」
土の壁が崩れると少女がこっちにくる。
あれ?耳が長い?もしかして。
「なあ、あんた、エルフなのか?」
「そうよって言うか、なんで逃げるのよ‼」
「いやー本能的に、と言うかなんで追いかけてくるんだよ」
「あなたのフードに私の認証タグが引っ掛かってるのよ」
「あ、やめろ」
エルフ少女がオレのフードに引っ掛かっているらしい認証タグを引っ張った、当然フードが頭から落ちる、エルフ少女と目が合う。
「・・・・猫人?」
エルフ少女は固まる。
ああ皆様、ここは異世界ファンタジーだから猫族ってあると思っているでしょう、他の種族は多種多様なんだけど、この世界では猫いる、猫的な獣人もいるがあくまでも的なのだ、しかも完璧な猫型獣人は伝説上の生き物らしい、だから基本的に顔だしNGなのだ、あの女神のせいでどんどん面倒くさい事になっているな。
「猫人だよね!?」
エルフ少女が期待した眼差しでこちらを見る。
「・・・・そうだ」
エルフ少女はパアッと嬉しそうな顔になりそしてエルフ少女は何故か手をワキワキさせながら近付いてくる、こわ、顔が怖いよ、捕食者の顔だよ。
本能的に逃げようとするが、まだ拘束が解けてないので身動きが取れない、ああユーリごめんよ、オレは生きて帰れそうにないよ。
「猫サーン」
エルフ少女がオレをワシャワシャと撫でまくる。
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しばらくして、オレは魂が抜けている様な感覚に襲われている一方、エルフ少女はすっきりした顔になっていた。
どのくらい時間が経ったのだろう、日の位置を確認すると。
「あー」
エルフ少女がびっくりしてこちらを見る。
「ど、どうしたの!?」
「依頼をこなす時間が少ししかない」
オレは家を抜け出したのだ、簡単な依頼をこなしてから帰ろうと思っていたのだ。
そのことを掻いつまんで説明する。
「あー、ごめんなさい」
エルフ少女が揉みくちゃにしていた時間があれば依頼は終わっていたと、エルフ少女は罪悪感があるようだ。
「あの、依頼手伝っていいですか?」
「ああ」
こうして、エルフ少女と依頼をする事になった。