表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吾輩は猫では無い  作者: 六月
4/15

猫爆誕それから3 アナグラム家

またまた気まぐれアップです


次ぎはいつになるでしょう?

女神にもみくちゃにされてオレは目を覚ます、いつの間にかベビーベットに赤ん坊のユーリが寝かされていた、ユーリの本名はユーリカ・アナグラムでアナグラム家の一人娘なるのだがオレもアナグラム家の一員に数えられて、名前をネコ・アナグラムになってアナグラム家の長男になっている。


 猫が長男ってどんだけ緩いんだよ、この世界、ファンタジーの許容力マジでパネーす。


「あ!あ、あ」


 ユーリがオレのしっぽを掴んで笑う。


「ユーリやめてけれ」


 ポスポスとユーリの顔を叩くとさらに喜ぶ。


「やっぱりしっぽあると違和感あるわ」


 ユーリがしっぽを離すと直ぐ様自分の体に巻き付ける、さながら猿の戦士の様に。


 大分猫の体に慣れたのか色々出来るように成ったが、人間に戻った後に後遺症が恐いな。


「さてと」


 ベビーベットからジャンプして降りるとユーリが泣き始め、中に戻ると泣き止む。


 おい、ユーリ、勘弁してくれこっそり屋敷の中を探索しようと思ったら、出から躓く、ユーリお前はオレを監視してるのかよ。


 ポスポスとパンチするが、ユーリはやはり喜ぶ、オレのパンチは赤ん坊以下かよ。


 ヘコんでいると部屋に誰かが近付いて来る、猫になってから耳や夜目が大変なぐらい利く、しかも本来の猫は視力や色盲気味で見えないかったり、鮮やかに色を判別出来ないはずなのだが、遠くまで見えるし色も識別出来ている、あの女神が無駄にハイスペック猫にしやがった、しかしパンチ力だけ無い……なぜだ?


 足音の主はどうやら部屋に入ってきたようだ、入ってきた人物を見てオレはフシャーと声を出す。


「ああ、愛しの我が子達よ、パパンが会いに来たよ」


 入ってきたのはアナグラム家の現当主ハーベスト・アナグラムなのだが、オレはハーベストを警戒する、初対面の時が酷かった、ハーベストの奥さんでシーディング・アナグラムがオレを拾って来て屋敷でハーベストに見せると、一も二も無く抱き抱えると愛撫しまくるがオレも家主に気に入られようと我慢したが、オレの我慢が限界に達して爪を立てて顔を引っ掻く。


 あ、やっちまった、オワッタ転生即日バットエンドだと思ったがハーベストは立ちあがりふたたびオレに目掛けてくる。


「うおー、猫さーん」


 ハーベストが顔から血を流しながら走って来る、スプラッター系のホラー物の恐怖感が迫ってくるのだ、オレはシーディングの元に逃げると抱き抱えられるという思い出がありあれ以降、オレはハーベストを警戒しているのだ。


「おー、我が息子ネコよ今日も毛並みが最高だ」


 いや、だから勘弁してくれよ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ