猫と入学式の朝
朝日を浴びて目を覚ますネコ
「知らない天井だ・・・一人でやるとこれ自虐ネタだな」
とりあえずのそのそと起きて顔を洗う、前世ネタだが猫が顔を洗うと雨が降るって異世界だとあてにならないな、猫系の生き物が多くて猫が毎日顔洗ってんだからな、なんてくだらない事を考えながら朝飯を準備する、王都の朝の鐘が鳴っていないのでまだ寮内は静かだ。
朝飯を準備していると玄関をノックする音がした、玄関の扉を開けると予想していた通りにヤーとノーが立っていた。
「やあ、おはようヤーとノー」
ヤーは俺の顔を見た瞬間ものすごい勢いで頭を下げ始める。
「ネコ、恥を忍んでお願いが、昨日の今日で申し訳ないが朝食を恵んでもらえないだろうか」
「おね・・・おねがいします」
ものすごい勢いで頭を下げるヤーの後ろから上目遣い俺を見るノー、前世の友人が「イェスロリータノータッチ」って言ってたが異世界パワーを友人に見せてやりたいよ、なんと言っても小人族のノーはもう少し成長したらあとは合法ロリ次いでロリババァまで昇華するまで外見が変わらんからな、友人がいたら血涙を流して喜んでいただろうな。
とりあえずアホな考えを消して、深呼吸してノーを見る、うん、可愛い妹が増えた感じだな。
「ああ、構わんよ、ヤー何時までもそんな格好でいないでくれよ、飯食う前に手を洗ってきてくれよ」
「ご、ごめん」
「まあ、とりあえず入ってくれよ」
ノー兄妹を部屋に招き入れてヤーを洗面台で汚れを落とさせる間にノーを食卓の椅子に座らせて朝食の準備を再開して、ヤーが汚れを落として戻ってきたら俺が持ち上げて椅子に座らせる。
ノーは待ちきれない様で口から涎が溢れそうになっている、ノーとヤーの前にパン・スープ・卵料理に果実の飲み物を置いてやり大皿でサラダを食卓の真ん中に置く。
「じゃ、食うか」
「「天の恵みと~」」
小人の二人は祈りを捧げていた、俺は胸で十字を切って食事を始めることにした、二人も祈りが終わって食事を始めた。
「そう言えば二人とももう制服に着替えているのか?」
二人の格好は小人族に合わせて作られている制服に身を包んでいる、王都の朝の鐘が鳴っていないので随分早いので聞くことにした。
「ノーと二人で早起きしてこの辺りで朝食を取れる場所を探そうと思っていたんだ、そしたらさノーがネコの部屋から漂ってくる匂いを嗅いでしまってさ、泣き付かれて本当にごめん」
「ヤーは呼ぶ予定だったから、昨日の様子からノーも来るかもしれないから多めに作ってたよ」
ノーを見ながら話すと黙々と朝食を食べているノーの口の周りにスープなどが着いていたのでナプキンで口の周りを拭いてやるとノーうつむいてしまっがか細い声で。
「あ、ありがとう」
なんだこの可愛い生物は、ユーリは元気系妹だが、ノーは別ジャンルだな。
「ヤー、ノーを俺の妹にしていいか?」
ヤーは俺の言葉を聞いて、飲み物を飲んでいる最中だったのでむせていた。
「ごほ、ごほ、あー、ネコ何をいきなり言うんだい?」
「ああ、ごめんごめん、主語が抜けてた、ノーを俺の妹分にしていいか?、ヤーだけだと大変だろう俺も妹がいるから分かるし、何かあったらノーを助けてやるてことで」
「確かに慣れない環境だから、ネコの助けがあると助かるよ、ノー良かったなネコが何かあったら助けてくれるって」
ノーは名前を呼ばれて頬一杯に食べ物を含んで食事に一生懸命で今の話を聞いていなかった様だ、目をクリッとしながらヤーを見る。
「ネコが兄になってくれるって、良かったなノー頼れるお兄ちゃんが出来て」
ヤーは笑いながらノーに言う。
「・・・ネコおにーちゃん」
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それから食事を済ませて、学園に行くために身支度をしてからヤーとノーと一緒に学園に向かう、俺とヤーは並んで歩いているがノーは俺とヤーの制服の裾を掴みながら歩いて行く。
学園の門を通り新入生のクラス分けが掲示されているところに人だかりが出来ていたので、少し人が履けるまで待ってから掲示物を見ると俺・ユーリ・ノーは同じクラスでヤーは隣のクラスになっていた。
「ネコとノーは同じクラスか、休み時間になったら遊びにいっていい?」
「ああ、是非来てくれよ、ノー同じクラスだ、よろしくな」
「・・うん、よ、よろしくネコおにーちゃん」
やーとノーと雑談をしていると背後から冷気を感じて振り返るとユーリが笑顔で立っていたのだが、目が笑っていなかったノーは恐怖を感じて俺の背後に隠れるとユーリの目は一段と生気を無い目で俺を笑いながら睨む。
「ネコにー様、こちらの方はどなたですか?」
「おはようユーリ、こっちの二人は小人族のヤーとその妹のノーだよ、ちなみにノーは同じクラスメイトだから仲良くしてくれよ」
ネコの義妹二人がここで邂逅する




