鬼ごっこ(戦争)
練習です。評価お願いします。
鬼ごっこの話
ハァハァ……。今この公園で戦争が起きている。
『鬼ごっこだ。』
たかしはジャンケンに圧倒的に勝利し、逃げる側の人間になることができた。まずは滑り台の階段を上り、公園全体の様子を見てみることにした。最初の鬼はひとみちゃん。他のメンバーは13人いる。この鬼ごっこは増え鬼だ。たかしはひときわ目立つ逃げ方をしている奴を見つけた。まもるくんだ。木の上に身を隠し、様子を見ている。近くの倉庫の屋根の上に緊急避難できる準備はもう既に出来ているようだ。首を右に動かすと、なにやら動いている物が見える。ちかちゃんはブランコで捕まりにくいように漕いだ状態で様子を見ているようだ。ひとみちゃんの最初のターゲットはちかちゃん。ひとみちゃんは圧倒的なスピードでちかちゃんの目の前に立ちふさがった。
「無駄よ、ひとみちゃん。私は今全力でブランコを漕いでいる。そう簡単には捕まらないわ」そういうとちかちゃんは立ち漕ぎをし始め、更にスピードを上げた。だがそれはひとみちゃんへのチャンスとなった。ひとみちゃんはブランコの隣にある柵に上り、手を伸ばした。その手は高速で漕いでいるちかちゃんの目の前にあらわになった。
ボキッ
酷い音が鳴った。それと同時にちかちゃんはタッチされ、ブランコから落下した。鬼となった。
「ご、ごめんねひとみちゃん!!」ひとみちゃんは腕の骨が折れたようだ。
「気にしないで、ちかちゃん。それよりもこの勝負私の勝ちね…。」ちかちゃんは少しばかり涙を流したが、すぐに本気の目になった。
そう、ここは戦場である。