おくりもの
野に遊ぶ鹿の瞳と
わたしの心が重なったとき
言葉より先に
命と命が手を取りあった
赤子の柔らかな肌
まっすぐなまなざし
夢中で生きるその姿が
わたしの奥深くに
忘れていた何かを灯してくれる
年を重ねた手から受け取る
配慮と知恵と優しさ
それは未来に向かう光の道しるべ
この土地に吹く風に
見守られながら
息子とともに在る奇跡を生きる
過去のひとつひとつの瞬間が
今のわたしをつくってくれたこと
欠けたものなど何もなく
すべてがギフトであったこと
両親の祈り
友のまなざし
息子のいのち
そして、わたしという存在
いのちを生きるわたしへ
わたしが、わたしに感謝します
そして
生きとし生けるものすべてが
安らぎのうちにありますように
愛に満たされますように
苦しみから解放されますように
この祈りが
あたたかな風に乗って
世界をやさしく包みますように
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