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どうもしようがない女の視界
日記と呼ぶにはあまりにもあやふやな記憶
自伝と呼ぶにはどうしようもなく中身のない記録
時系列も感情も曖昧だけれど
忘れてしまうのはもったいない。
ただそれだけの理由が、私に筆を執らせるのです。
手軽に誰かの人生を歩みたいなら読んでみてください。
3月6日
ゴミを出し忘れた。
資源ごみは腐らないが場所を取るので少しだけ無念である。
今日も不思議な夢を見た。起きた途端に消えていった。
現代人らしく起床後のインターネットと洒落こめば、父から病院に行っているとメッセージが入っていた。母は仕事である。
さて、今日は何をしよう?
痩せると話題の筋トレだったか、貯まったビデオの消費か。川の流れだけを見に外に行くのも悪くは無い。
自堕落な卒業生は時間だけを友としている。昼間の孤独とは自由の代名詞だ。
昨日と変わらないニキビの数を気にしながら、私はのそのそと起き上がった。
今日も今日とて、何も起きない日。