女の子のいない、ひととき
「あー梶さんになりたい」
ホーマンがぽつりといいました。
「それは、むりだよ」とぼくが言いました。
「だってトップ女性声優と付き合って結婚。
さらにそれまでに噂になった他の声優さんも多数。出演アニメはイケメンか主人公かユーモアのあるキャラばかりで、共演の女性声優さんも豪華で可愛い、まじ可愛い」
「天は二物をあたえまくり」
ホーマンに続いて、モトも話に入ってきました。
「俺はイケメンになりたい。
話の上手い人になって、声がかっこいい男になって女の子を楽しませたい。この人、ホーマンさんって面白い!素敵ってなったらしあわせ」
まずはボイストレーニングだね。
随分と遠くまできたねえ。。
たくさんアニメ見てきたけど、
俺たちはまだ高校2年生っていう設定だからな。
設定っていうなしっ!
俺たち幸せかな?
久しぶりに帰ってきたら、たくさんアニメが
溜まってたねー。
全部見るよ。楽しい時間が始まるよ。
青春したいと訴え続けて、読者のためと
思いながらも、自分のために描きつづけた。
女の子と付き合いたい気持ちを
大事にしすぎた!
とにかく行動すること!
それを頑張るんだ。
男達だけで固まってアニメのシーンの
ネタをたくさんして、身内で笑いを取り続ける
そんな時間はもういらない。
「俺たちがしたことって無駄だったのかな?」
そんなことはないさ。
ささまる、ホーマン、モト、
みんな、青春の1ページ。
さあ、本物のストーリーを始めよう。
長い展開になる。
誰にも奪えない、希望の彼方へ。