願い事、全部♪
色々お騒がせ致しました作品ですが
この話で完結致します。
のでっ!
最後まで宜しくお願い致します(><)
本物のサンタクロースから、眠っていない時に
直接プレゼントを手渡しで貰ってしまいました・・・
「本当に私の分なのですか??」
『そうだよ』
「届け忘れを誤魔化した訳ではないのですね?」
『そ、そうだよ(汗)』
「本当ですね?」
『ただし、中身は今開けるべき物ではないがね』
何やら、箱の中に入っているプレゼントは
今の私が望んでいる物ではないみたいです。
「なんですか? その昔話の玉手箱的な言い回しは」
『まあ、何処にでもある伝説だと想ってくれ』
「ふに?」
『どんな願いも1つだけ叶う。 そう言う物だ』
「どんな願いも?」
『そう、どんな願いも』
今想い付く、「どんな願いも」が・・・
特に想い付きません・・・(泣)
「あっ! 世界征服!」
『それは、本当に願って居る事なのかい?』
「う~ん・・・ 別に要らないかも」
『その時が来たら、開ければ良い』
とりあえず、それ程大きくはないプレゼントの入った箱を受け取り
倉庫を後にして家の中へ。
「もう、帰って寝たいです(><)」
『では、お疲れの様子だから、早速お給料を』
「は、はいっ♪」
『では、この箱を』
真っ白で、それ程の厚みは無い長四角の箱に
赤いリボンが巻かれたものを渡されたのですが・・・
「あの? これ・・・?」
『Ho Ho Ho! それは-』
「こ、これは!! 中には小切手の用紙が入っているのですね!!」
『違っ!・・・ それは-』
「そして、私が好きな金額を書いてお渡しすれば良いのですねっ!!!」
『Oh! Oh! Oh!(驚)』
「有り難うございますっ!!(///)」
『よ、喜ばせてすまない! その箱はジョークなんだ・・・』
大喜びする私に対して、すごく申し訳なさそうにネタばらしをする
ニコラウスさん・・・
「にゅふふ」
『へっ?』
「冗談ですよ♪」
『冗談? 気が付いていたのかい?』
その小さな箱の中身は分かりませんが
たぶん冗談なのだろうと想ったので仕返しです♪
「でも、この箱は何が入っているのですか?」
『その箱は、ボーナスだよ』
「野菜?」
『違うっ!』
「中華料理?」
『違うっ!! 食べ物じゃないっ!』
何でしょう?
このやり取り・・・
「それで? この箱は?」
『本当に感謝している、その分の別報酬だよ』
「あの・・・ 箱の中には何が?」
『Ho Ho Ho! 後で見てみると良い』
「あ、ありがとうございます(///)」
『さて、こちらが本当のアルバイト代だ』
私が、アルバイト代を受け取る頃
倉庫を出た時は墨色の空でしたが
部屋の窓から外を見ると、まだまだ日の出とは言えませんが
空の色は青鈍に変わり、朝と夜の間に居る事を教えてくれます。
「今日は、有り難うございました」
『こちらこそ、有り難う』
その後、疲れ切った私は忘れ物が無いか確認をして
家へ帰る事に。
「あっ・・・ 朝日だ・・・」
帰り道、空が明るくなり東から太陽が昇るのを見て
先程まで、夜通し太陽から逃げていた事を考えると
少し笑えてしまいます。
「もうすぐ、家だ・・・(眠)」
家に着く頃には、もう朝になって居て
クリスマスだというのに、早朝から軽く積もった
雪を掃いたり、朝の散歩をする方々とすれ違いました。
「あれ?」
通りの角を曲がると私の家なのですが
その玄関前を見ると親友が待っていました。
「どうしたの?」
「アルバイト、どうだった?」
どうやら、紹介したバイトの事が気になり
早起きをして出迎えに来てくれたみたいです。
「疲れたよ~(笑)」
「それで? その格好は?」
「なにが?」
「なにがって、ハロウィンは10月だよ?」
時差とか日付とか、いまいち理解出来ていませんが
流石に10月と12月は間違えません。
「何を言っているの? 今は12月に決まってるでしょ?」
「そうだけど・・・ その衣装は何?」
言われるまで気が付きませんでした・・・
自分でも気が付かないくらい疲れていたのですね(泣)
疲れた事すら分からなくなる程疲れていたみたいです。
「わっー!!!!」
「えっー???? 一体、どんなアルバイトしてきたの!?」
着てみると温かいし着心地も悪くないし・・・
一晩中というか丸1日というか
ずっと着ていたら体に馴染んでしまいました(///)
「こ、これは! キャンペーン的なっ!!(嘘)」
「誰宛の???」
「そ、それは・・・ 世界へ向けてっ!!!(激汗)」
「変なアルバイトを紹介した覚えは無いけど!?」
「にゃぁー!!!!(///)」
「???」
その後、もの凄く眠かったので
折角、様子を見に来てくれた親友には悪いのですが
私は着替えて寝る事に。
その後も、逢う度に私のシカのコスプレについて
質問されましたが、それ以上に・・・
あの日、帰ってくる途中の事
所々に吹き溜まりの雪が残っていた部分を私が歩いた様で
その雪にトナカイの足跡が残っているのを誰かが見つけたらしく
少しだけ街が騒ぎになって居た事に関しては
私から名乗り出る事は出来ません(><)
「あっ、小さい方のプレゼント・・・」
そうそう、開けても良い方の箱に入っていたプレゼントは
私がアルバイト代で買おうとしていた物!
では無く。
図書券でした・・・
「まあ、本は好きな方だから嬉しいけど♪」
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そして、今年もクリスマスが近づいてきました。
この時期になると、あの時の事を想い出すのです。
「もう何年前の事になるかな~♪」
今も、親友は親友のまま変わりません♪
結局あの時のアルバイトの事については
詳しい事までは教えていないです(///)
ただ、良いバイトをさせて貰った事には
親友にもニコラウスさんにも感謝しております♪
「そう言えば、あのプレゼント・・・」
あの時、ソリに残っていた私の分と言っていたプレゼントの事を想い出し
クローゼットの扉を開け棚の上部を探してみる。
「あった♪」
棚の片隅には、あの時のまま
不思議な事に色あせる事無く綺麗な箱の状態で
今もリボンが付いたまま静かに置かれている。
「この箱の中身は・・・」
この箱の中には「どんな願いも1つだけ叶う」何かが入っていると
言われて渡されたのでしたよね・・・
「どんな願いも・・・」
このプレゼントを貰った後、長い月日の間に
小さな戦争も大きな戦争も幾つか起こり
何度か箱を開けようかと色々と悩む事もあったけれど
今日までリボンを解く事はなく
あれから260年が過ぎました。
「多分、今後も開ける事は無いのかも」
でも、いつかは開けなくてはいけない様な気はしております。
それが、いつになるのかは私には分かりませんが
私に望む事が有るとすれば・・・
ただ一つ、私がCait Sith 《ケット・シー》の役目を終える時。
その時に、一つだけ願いを叶えて欲しいとは想って居たり。
「その時が来たら、箱を開けよう♪」
そして、願いの叶う箱を開けたなら
もう、二度とアルバイトには行きませんが♪
トナカイのコスプレもしませんがっ!
「もう一度、シンタ・ニコラウスさんに逢いたい」
そう願おう
って。
えっと・・・
色々と不正確な部分が多々ありますので
全てフィクションと言う事でお願い致します
(=><=)
猫なのか?
人間なのか?
妖精なのか??
そこの部分とか、とくに不正確!?
それからっ!!
私は、トナカイのコスをしたり
致しませんっ!!!(///)
最後まで、お読み頂きまして
ありがとうございました♪