実際に、輸送を開始しちゃいました!!
読んで下さっている方々へ♪
本当に、ありがとうございます(///)
準備は整い、ロープを握る手に力を入れ
大きく深呼吸をして、ソリを引いてみると
気合いを入れて引いてみたのですが
氷の上を引いている様な感覚?
「簡単に動いた!?」
『そのまま、倉庫の外へ』
あれだけ大きなソリと大量のプレゼントが積み込まれているのに
イメージ的には、スーパーの買い物カートが
満杯の状態で動かす位の力で十分なのです。
「不思議!」
『さて、出発だ』
大きな倉庫の扉を抜け、そのまま庭を走って行くと
緩やかな坂道を登る様に星の輝く空へと上がっていきます。
「すご~~~い!」
『はははっ』
地上が、どんどん足元から離れていく。
大きなソリも大量のプレゼントも重さを感じないし
何故なのか、幾ら走っても疲れない。
「最初は、どこへ向かうのですか?」
『ロンドン』
「ロンドン!? それって・・・」
『そう!』
最初に向かうのがロンドンと言う事は・・・
そして、陽が沈んでから昇るまでと言うのも!?
「経度0度ですね」
『その通り』
もしかして!
とは想いますが・・・
確実に、アルバイトの終了する日の出までは
体感としては24時間近くあると言う事ですね?
あれ?? 12時間?
どちらだろ・・・?
「兎に角、日の出までトナカイのコスプレ・・・(泣)」
『大丈夫、似合っているよ』
「それ、今は嬉しくないです・・・(涙)」
『・・・・・・(汗)』
そう言えば、ソリに大量に積まれたプレゼントですが
幾ら大量とは言っても、全世界の子供達には足りない様ですが
「あの? 良い子って少ないのですか?」
『???』
「子供の人数とプレゼントの個数が・・・」
『あぁ、それはだね』
どうやら、サンタクロースという存在は
奇跡に近い存在であるらしいのです。
子供達にプレゼントを贈るだけなら
大金持ちの人間でも出来る事ですが
サンタクロースがプレゼントを渡す子供は
良い子なら全員という訳ではないらしく
「何か条件があるのですか?」
『詳しくは話せないのだが』
「はい?」
『簡単に言えば、意志を継ぐ子供が条件なのだよ』
「意志を継ぐ?」
『本来、プレゼントが欲しいから良い子にする訳じゃない』
「そうですね」
『けど、良い子にしたからプレゼントが貰える訳でもない』
「う~ん」
『Ho Ho Ho!』
なにか、とても意味深な事を言われた様な気がします。
今の私では、その条件というのは理解出来ませんが
いつか分かる日が来るのでしょうか・・・
「なんか、雲の隙間から綺麗な街の夜景が」
『さて、最初の街 ロンドンだよ』
「煙突のある家に降りるのですか?」
『いいや、地上から1㎞の所までだよ』
「でも、それだとプレゼントは・・・」
『大丈夫、マジックの様なものだよ』
そう言うと、サンタクロースは白い大きな袋に手を入れ
プレゼントを掻き分けるように動かして居るのですが・・・
「あれ? プレゼントが沢山入っていた袋が小さく・・・」
『中身は何処に行ったと想う?』
「もしかして!?」
『Ho Ho Ho!』
マジックと言っていたのは、そう言う事だったのですね・・・
どんなトリックなのか分かりませんけども
たぶん、本当に魔法に近い事が起こっているのでしょうね。
「次は、どちらへ?」
『南南西へ頼むよ』
今になって気が付いたのですが・・・
私的には、マラソンくらいの感じでソリを引きながら
走っているのですけども
実際は、もの凄い速度で飛んでいるのでは!?
と想ったりです。
先程の、光り輝くロンドンの上空を去ったと想ったら
少しだけ、暗闇の世界。
「光が何も無い・・・」
『今は、海の上空だからね』
時々、大きな雲が立ちはだかった場合は雲の上に出るのですが
そこは月明かりに照らされ青白い雲の平原になっていて
一瞬、雪の上と勘違いしてしまう程です。
「あっ、灯りが見えてきた」
『さて、次の国に到着だ』
「ここって? もしかしてブラジル?」
『そうだよ』
「いつの間に赤道を越えて!?」
『Ho Ho Ho!』
その後も、北西へ南西へと走り続け
宇宙からじゃないと分からないでしょうが
多分、ジグザグと北極と南極の間を飛び回っているのだと想う。
あと2話くらいで・・・
完結させたいのですっ!(泣)
出来るのかな~(悩)
がんばるぅ(涙)