確かに物流関係のアルバイトですね?
投稿後に半分以上を書き直してしまい・・・
途中まで読んだ方には大変申し訳ありませんが
1話? 1部目からお読み頂けると幸いです(><)
以後、気を付けます・・・
連れてこられた倉庫の扉を開け
中を覗いてみると、そこには・・・
「ですよね・・・」
『今から簡単に説明をするから』
「でも、私がこれを動かすのは無理なのでは?」
『大丈夫、見た目より軽いから』
とは言いますけど、倉庫の中に停まっている
1機? 1台?の・・・
「実物って、こんなに大きかったのですね~?」
『一度に沢山の物を積むからね』
「すごく重いのでは???」
『心配はいらない』
「ふにゅ・・・」
『では、このロープを握って』
渡されたロープは、少し太くて見るからに
丈夫そうな編み目ですが・・・
「これを? あとは?」
『注意事項としては、絶対に離さない事』
「は、はい・・・ 分かりました・・・」
『まあ、安全の為に金具で固定するから安心して』
そう言うと、私のベルトにロープを金具で固定して
準備はこれだけ・・・
後は、出発するだけらしいです。
「これ・・・ 本当に私の力で動くのでしょうか?」
『大丈夫』
それにしても、この状況・・・
傍から見たら、まるでコント!?
そう想われても仕方が無いと想う(泣)
でも、男性の話では上空へ上がってしまえば気にならないし
そもそも、見られる事も無いのだから
と言っていましたけど・・・
「あの~ 今更ですけども・・・」
『うん? どうかしたのかい?』
「この役って、本来は違いますよね?」
『気付いたかい?』
「はい・・・ 作業着の入った袋を開けた時に」
『一生のお願いだっ! 今回だけっ!!』
確かに、一生という言葉を使う程の願い事なのでしょうけど
この状態で、一生の願い事を言うのも・・・(汗)
「一応、言っておきますけど私は・・・」
『分かっている・・・』
「Cait Sithですからね?」
『私も一応Sint Nikolaasだ・・・』
お互いが、お互いを理解した上での会話のようです・・・
私は、Cait Sith 《ケット・シー》
一応、アイルランドでは人間の言葉を話せる
妖精猫として有名ではありますが、私の場合はサイズ感的に
一般の予想よりも大きいと想います・・・
近いサイズの猫科で言うならユキヒョウが近いかもです。
そして・・・
彼もまた、Sint Nikolaus 《シンタ・ニコラウス》
現在のサンタクロースと呼ばれる世界的に有名な方です。
でも、シカ・・・ じゃなくてっ!
トナカイと大きなソリがセットでこそ
フルサンタクロースだと想うのですが・・・
「私、猫ですけど良いのですか?」
『トナカイに命を賭けてでも外せない急用があると言われ・・・』
「それって、どんな急用!?」
『さぁ?』
「さぁ?って! 8頭みんな急用なのですかっ!?」
『いや、ヴィクセンは急用だが』
「えっ? それじゃ、他のみんなは?」
『ブリッツェンは、家の用事で・・・』
「なにそれ・・・」
『プランサーは、風邪を引いたらしい』
「らしいって!?」
『ダッシャーは、足が痛いと・・・』
「まぁ、足の不調は死活問題ですね」
『ダンサーは、何だったかな?』
「ちょっと!!」
『コメットは、病気なんだよ・・・』
「ホントに!?」
『Donnerは・・・』
「なんで、ダンナーだけ英語!?」
『キューピッドは・・・』
「もう良いですっ!!(苛)」
そもそもっ!
私がトナカイさん達の名前を聞いても
誰が誰なのか知りませんしっ!!(泣)
もう! これはビジネス!
そう頭の中で割り切るしか・・・(泣)
「分かりました・・・ ただし、今回だけですからね」
『恩に着るよ』
出発直前・・・
色々と知らなくても良い事まで知ってしまいました・・・
良い子のみんなには・・・
教えられないです(泣)
サンタクロースが運営の事で悩んでいるなんて・・・
そして今年は、猫(猫の妖精)がソリを引いているなんて・・・
良い子には言えないです・・・(泣)
そして、猫がトナカイのコスプレをして
その格好の私に、サンタクロースが一生のお願いを
して居る姿なんて!
絶対に! 良い子には見せられないっ!!!
「そ、それじゃ、出発しますよ?」
『よろしく頼むよ』
本当に!
お手数をお掛け致しまして・・・
(=><=)