表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時関  作者: 空端 明
9/13

現実的な日曜日

 翌朝(?)、昼間の明るさの中で目を覚ました。ボーっとした頭で起き上がって、空気圧によって現実に引き戻される。

 そっか。時間が止まっているんだった。何時間ぐらい寝たのかな。

 電波時計ではないので、僕の体に触れている時計は、僕と同じだけ時を刻む。が、寝る前に腕時計を見ておくのを忘れた。今、時計は十二時を指している。アナログなので午前なのか午後なのかも分からない。体感でいうと、すっきりしているし、八時間寝れたんじゃないかな。

 お腹は普通に空いていたので、買った当時からずっと放置していた菓子パンを食べた。そういや昨日(?)もおととい(?)も二食しか食べてないや。当然足りないので、昨日のカレーを食べよう。そういえば、時間が日曜日で止まっているわけだから、母さんがカレーを作ったのが土曜の早朝だとすると、ずっと二日目のカレーが食べられるわけだ。なんか嬉しい。

 そして、更にいいことがあった。炊飯ジャーに入れっぱなしの、多めに炊いておいたお米が、なんとまだほんのりと温かかったのだ! これには相当驚いた。ラッキーじゃん。もしやと思い、ルーの入った鍋をさわってみる。おおお! こっちの方がもっと温かいし。ささっとお皿に盛り、味わって食べた。


 そのあと習慣で歯を磨こうとして、水道から水を出すときの疲労感を思い出し、気が引けたので止めた。お茶でも飲んでおこう。

 それから僕は、今日まで引き伸ばしていた数学に取りかかった。別に分からないわけじゃないんだ。ただ、集中していなかっただけだから!

 よし、いい加減、今日中に終わらせよう!


 二時間後。腕時計は二時または十四時を指している。全三十二問中、昨日解いた二問のほかに、もう十五問解けた。ここまではいいんだ。もともとやっていなかったワークは、見開き一ページ分なのだが、その左側の半ページはどちらかというと基礎的な内容で、比較的解きやすいのだ。それに変わって右側半ページは、少し手間がかかったり、文章を読み解いたりしないといけないので、いつも時間がかかる。あと十五問。ちょっと休憩したら、またがんばろう。

 僕はスナック菓子を口に運びながら、小一時間ほどぼーっとしながら休憩した。なにも考えないって本当に最高だと思うよ。


 それから僕は宿題という現実に戻った。

 結論から言おう。僕はこの日のうちに、数学のワークを終わらせることができました! 有言実行。やったね!

 ただ、右側の応用問題は、まず始めに時間をかけながらも五問はまとめて解けたのだが、五問目でまたもや集中力が切れつつあった。それからは、二問解いてはトイレに行ったり、一問解いてはソファで休んでみたり。いつもならテレビを見たりするけど、それだけは時が止まっているのでしなかった。休憩するために疲れるってアホじゃん。

 一問解くための時間もかなりかかったが、その一問を解くまでにも時間がかかった。最後の一問はやけくそで、一つ目の定義っぽいところ以外、全部赤ペンで写した。これじゃだめだろ。でも、無事今日中に終われたんだから、よしとしよう!

 僕は、辺りは昼間の明るさにもかかわらず、夕ごはん(?)のカレーを楽しみにしながら、ノートを閉じるのだった。

またもや蛇足的な回ですね。

あとがきに書くのはズルいと思いますが、この話は読まなくても、今後のストーリーに差し支えないと思います。たぶん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ