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モデルは友人

作者: 如月

 僕は彼女を哀している。

愛なんて美しい物なんかじゃない。

そして藍みたいに容易に、誰にでも想像することが出来るものでもない。

 僕の想いは僕にしか分からないし分かって欲しいわけでもない。

この想いは僕だけの物だ。

だが、もしも誰かにこの想いを説明することがあるのならば、僕はただ一言


  「僕の首についているこれ。」


と、答えるだろう。

 時間のようだ。

僕は僕の、僕だけの哀に引かれ巻く引きを迎える。

始めから僕にはなにもなかったし、なにもしていなかったんだ。

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