俺のお袋
俺のお袋は、介護施設に入居している。今年の12月12日で丁度80歳だ。昨日の日曜日、数ヶ月ぶりにお袋と電話をした。だが、お袋の様子が以前と違い俺の電話の声が聴こえないと言う。俺は、受話器をもっと耳に近づける様に言った。
「お袋、5月の母の日に約束したプレゼント出来なくて、ごめんね! その代わりお袋の誕生日の12月12日の1日前の日曜日の11日にお袋の欲しい物をプレゼントしてあげるから、何が欲しいのか教えてくれる?」
と俺が話してもお袋は、俺の声が良く聴こえないらしく、
「何を話しているのか全然聴こえない、もっと大きな声で話して!」
と言うので、俺も声に力が入って大声で、もう1度
「お袋の誕生日プレゼント、何がいいの? 大丈夫? 今度は聴こえたかなぁ?」
と俺が言うと、お袋は
「悪いけど、もう疲れたから電話を切ってくれる?」
と言うので、高齢の母を疲れさせては可哀想だと思い仕方なく電話を切った。
母が耳が遠くなり補聴器が必要になったのではないかと思った俺は、もう1度母の施設に電話をかけた。
そして、職員さんに
「母が耳が遠くなり声が聴こえなくなってしまったみたいなので耳鼻科に連れて行きたいのですが、、、、」
と俺が言ったら職員さんが、
「お母さん受話器を逆さまに持ってましたよ」
だって、職員さん気づいてたんなら母に教えてあげなよ~、、、、。
心配して、しかも気づかない俺がアホだった。そう言えば、お袋は昔から天然な所があったんだった!!
俺とお袋の平和な午後のひと時でした。




