表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/86

養父の病気

俺の養父の職業は長距離の観光バスのドライバーであった。職業がら毎回数十人の命を預かる訳でそのプレッシャーやストレスはたぶん俺の想像を絶するものがあったと思う。俺の密かな自慢は俺の養父がバス会社から、無事故無違反で120万キロメートルを走行し全社員の模範となる優良運転士の表彰を受けた事である。だから俺はそんな偉大な親父の事を心底尊敬していた

もともと俺は大型車の第2種免許なんて持っていないから大型観光バスなんて運転する事は出来ないけど、もし仮に運転出来たとして、恐らくもし俺が運転してしまったら、道路沿いの民家等にぶつかりまくりか、こすりまくる事だろう(笑)。それだけ大型観光バスの運転は難しいのだ。その事はちょっとだけでも車を実際に運転した事がある方なら分かる筈だ。それだけうちの親父の神経は研ぎ澄まされていたのである。



しかしそれ故に親父はかなり昔から十二指腸潰瘍の病気だったし、焼酎や日本酒が大好きだったから肝臓もだいぶ

悪かった。俺はその事だけはずっとずっと心配して来た、出来ればあまり酒ばかり飲まずにちゃんとした食事をして体力をつけ、そんな病気に等負けずに健康で長生きしてもらって将来は貴方の本当の孫(弟の子供)と幸せに暮らして欲しかった。今となってはもうその望は完全に叶わないけど、きっと子煩悩でとても優しい親父の事だから、

天に召された今でも貴方の孫達の事を陰ながら優しく見守り守護して下さっている事だろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<ahref="http://narou.dip.jp/rank/index_rank_in.php"> 小説家になろう 勝手にランキング もし、応援しても良いと思われたならポチッとお願い致します。</a>
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ