そして、かく言う私も実は極悪人ではないだろうかと自分では思う
極悪人の最期のイメージは俺が想
像するに、とても悲惨なものであ
る。誰からも看取られず、たたみ
の上でも死ねず、これ以上悲惨な
最期はないのではなかろうかと、
本当に最期の最期になってその極
悪人は思うだろう。しかし、この
様な最悪な最期になってしまった
原因が全て己れにあるのだから、
いくらその極悪人が不服に思おう
と仕方がないのだ。何故なら、因
果応報、自業自得、身から出た錆
そして、スピリチュアルな観点か
ら言うとカルマの法則により、何
人たりともその法則からは逃れる
事はできずに最終的には天罰が下
った様な悲惨過ぎる最期を遂げる
のである。そして、何を隠そうこ
の私も恐ろらくは極悪人たちのよ
うな悲惨な最期になるのではなか
ろうかと最近つくづく思うのであ
る、それは何故か?その心は、実
は私は最愛の祖母と最愛の養父の
二人も間接的ではあるが、まず冷
静に鑑みてやはりこの俺のせいで
この最愛の二人の最期を早めてし
まった事に変わりはないと思って
いる。それはどう言う事かと言う
と実は俺は自分で言うのも何だが
学校の成績はだいぶ良かった、そ
して学年一、足も速かった。俺の
密かな自慢は正に文武両道を地で
いく真面目で一途な思いを持った
熱き魂の男という自負を持ち精一
杯に生きていた中学生当時の俺で
ある。しかし、そんな誰から見て
も家族思いの好青年だった俺が中
学2年生のある秋の日に躁鬱病を
発症してしまい、それが原因であ
んなに70歳代まで大好きな花つく
りや畑仕事をしていた、俺の最愛
のお祖母ちゃんを突然襲った脳血
栓の病気でした。