フィニとの出会い
リン 「ついたー。」
ここは、城下町。ここからは、ギルドや依頼をすることができる。
リュウ 「とりあえず、みんなで冒険者ギルドに行ってカードを作るか」
この世界では、名前を書けばカードは出来上がる。
リン 「俺は、商業ギルドにも行かなくちゃいけないから、お前らでクエストでもやっておけば?」
ナツキ 「そうするよ。チームの連携も大切だもんね。」
リン 「じゃあな。」
そうやって別れを告げた後、俺は商業ギルドに行った。ここでの目的は、金の収入を安定させるためだ。俺は、作ることもできるからここは入っておいたほうがいいと思った。
リン 「商業ギルドに入りたいんだが」
ここは、冒険者ギルドとは異なり、少し手続きが必要だ。
受付娘 「どんなものを売りますか?」
リン 「何でも売りたいから...で頼めるかな?」
受付娘 「かしこまりました。こちらになります。」
カードが出来上がった。これで、売ることができる。
リン 「少しモンスターでも狩ってくるかな。」
小さな声でそうつぶやき、森へと向かった。
少しの間森を探索していると、近くからモンスターの叫びが...
リン 「この叫び声βテストのときに聞いた覚えがあるんだよな...」
そんなことを考えているとこっちに突進してくる鳥らしきモンスター。
リン 「あ、これは不死鳥だわ。」
のんきなことを考えているといきなりの相手からのブレス攻撃。
リン 「どうすっかな。こいつは殺せないんだよな。まあ、とりあえず『絶対零度』」
不死鳥は、凍りついた...はずだった。しかし、氷の中で俺に向けて頭を下げている。
リン 「降伏ってことなのかな?」
俺は、自分のスキルにモンスター使役があったことを思い出した。
リン 「やってみるか、【俺に仕えよ、不死鳥よ】」
中二めいた事を言ったが、これを言わないと使役できないから言ったんだからな。俺が言いたかったわけじゃないぞ。
すると、不死鳥は形を変えていった。それは、とても可憐な女の子...
リン 「モンスターって人に姿を変えられるのかな?」
不死鳥 「いや、普通はできないのだが...主の魔力によって姿を変えられるようになった。言葉は上級モンスター以上ならできる。」
リン 「俺の魔力っておかしいのかもな。まあ、いいが。俺のことはリンって呼べよな。お前はなまえあるか?」
不死鳥 「もっていない。考えてくれると嬉しいのだが...」
リン 「んーー、フィニはどうだ?」
不死鳥 「フィニか。いい名前だな。感謝するぞ、リンよ。」
フィニとは、フィニクスの略。フィニクスとはギリシャ語でフェニックスという意味らしい。
リン 「そろそろ時間だから帰るかな。」
フィニ 「どこに行くのだ?」
リン 「俺の仲間にお前のこと紹介しないといけないから帰るぞ。」
フィニ 「承知した。」