まさかの...
[初めまして、諸君。私は、このゲームのゲームマスターである。何人かの者たちは気づいていると思うが、このゲームにはログアウトボタンがない。これは、故障ではない。繰り返す、これは故障ではない。
このゲームは1000層に分かれている。その1つ1つのエリアにはボスが存在しておりそれを倒すと次のエリアに進める。1000層が終わるとお前たちは現実世界に戻れる。
このゲームでの死は、現実世界での死だ。 ]
そうこいつが、このゲームの製作者だ。しかし、この人の顔、声、名前は不明だ。
周りのやつらは、死という言葉に怖がっている。しかし、俺ら5人は、
リン 「早めに次の街行かないか?ここは、パニックでやばくなると思うし。」
リュウ 「それには、俺も同感だ。」
アズ 「私も賛成...リンの近くに居れるなら...」
タカシ 「俺も賛成っすよ。」
セイラ 「私は、あなた達にと一緒に行くわ。」
ナツキ 「なんで、みんなそんなに普通で居られるの?私は怖くて無理なのに。」
リュウ 「なんだ、リン説明してないのかよ。」
リン 「この話は、自慢話になりそうだからしたくないと思ったからさ。」
リュウ 「じゃあ、俺から説明する。このゲームのβテストがあったのは知ってるよな?」
ナツキ 「はい、リンが参加していたことしか知りませんが...」
セイラ 「これは、自慢みたいになるけど...いろんなバトルゲームの中から上位10名ほどを呼んで行われたのが、βテスト。ちなみに、リンはその対象のすべてのゲームで1位だったらしいの。」
リュウ 「βテストの期間は1ヶ月だったんだが、1人当たりの死亡率は1000。しかし、その中で一桁しか死んでいないものたちがいるギルドがあった。それが、俺ら10人で構成されたギルドだ。そして、その中でも死亡率が0だった人が居た。それが、リンだ。」
アズ 「ちなみに、リンは討伐数1位、生存ランク1位、攻略度1位だった...」
ナツキ 「この話を聞いて不安に思ったんだけど、リンって人間なの?」
「「「「人間じゃない」」」」
リン 「おい、俺は人間だからな。」
リュウ 「とりあえず、次の街に行こうぜ。」
「「「「「りょーかい。」」」」」
街の出口まで行くとそこには1人の男の子が、俺たちの前に立ちふさがった。
リン 「どうした。何か用か?」
ユウキ 「僕をあなた方のパーティーに入れて下さい。僕もβテストに参加していました。あなた方の戦う姿に感動しました。この世界に守りたい人が居るんです。そのために僕は強くなりたい。」
リン 「みんな、俺がきめてもいいか?」
「「「「「もちろん。リーダーはリンだから」」」」」
リン 「いいぞ。入りたければ入っても。」
ユウキ 「本当ですか?」
リン 「もちろんだ。だが、俺たちは危険なところに行くかもしれない。だから、安全の保証はできないぞ。」
ユウキ 「わかってます。では、お願いします。」
そして、リンたちは次の街を目指していく。