プロローグ
…………始めてしまったorz
他の作品が終わっていないのに、公開してしまいました。
この作品は作者の頭にある話だけで執筆しています。
設定も何もありませんので、かなり矛盾が生じると思います。
気が向いたら整理しますが、最初は改訂を繰り返す予定です。
生温かく見守ってやってください。
それでは本編をお楽しみください!!
「全く…………人使いが荒いぜ」
紙袋一杯の荷物を持ちながら、破砕龍は愚痴っていた。
黒い髪に黒い瞳、精悍な顔立ちは典型的な日本人だ。歳は17歳、高校2年生で近くの高校に通っている。
Tシャツにジャケット、ジーパンとラフな格好している。身体はそこそこ鍛えているのか、普通の男子高校生に比べると筋肉が引き締まっている。
龍の実家は破砕流と呼ばれる武術を教えている。破砕流とは言っても、その辺りの街の道場だ。龍は運動程度に祖父から武術を習っていた。
現在龍は祖父に頼まれたお使いの帰りである。紙袋の中身は詳しく聞いていないが、それでもなかなかの重量がある。
「さっさと帰って、飯でも食うか…………ん?」
道を歩いていると、龍が持つ荷物の中から何かが光り出した。
「うわぁ!?」
光はどんどん大きくなり、龍の身体を包みこんだ。龍の身体を包みこんだ辺りから光は徐々に小さくなり、光は圧縮されるように消えていった。
そして、龍の姿も消えていた。
「うわああああ!?」
光に包まれた龍は暗闇の中を落ちていく。突然のことにパニックになり、頭の中が真っ白になっていた。
何処までも続く暗闇、落ち続けていくうちに、多少でも龍は落ち着きを取り戻してきた。
(何かの夢か? それにしては現実感あり過ぎだが…………)
暑さも寒さも感じない。風切る音すら聞こえないほどの静寂。何処までも続く暗闇に出口は見えない。
どれほどの時間が経過したのか。呆然と暗闇を見つめていた龍は、遂に暗闇の先に光を発見した。
「やっと出口か」
落ちていくことに飽きていた龍はやっと出口に辿り着いたことを理解した。なぜ光が出口と感じたのか、自分自身でも分からなかったが、おそらく入口が光だったからだろう。
龍の身体は光に包まれ、景色が変わっていった。