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『DIABOLOS』  作者: 神威
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Chapter3

真神家。

日本で有数の富豪であり、古来から続く名家である。

表向きは様々な分野で活躍する数多くの企業を所有し、政財界などに多大な影響力を持っている。


しかし…現在まで発展したのは表向きの姿の為だけではない。

裏の、いや真実の姿がもたらしたものだった。


陰陽師(おんみょうじ)

宇宙の現象・世界の動き・人事の吉凶などは陰陽‐2つの相反する性質を持つもの‐と、五行‐火・水・風・土・金‐により支配されている。それらが循環・転化・対立・依存しあいながら万物を形成する。

という概念に基づき構築された、古代中国の俗信から発達した天文・暦数・占いなどを含む方術を操る者達の事である。


日本には6世紀頃に伝来し、当初は陰陽道やそれを操る陰陽師達は周りの者達に受け入れられず殆ど相手にはされていなかった。

しかし、今では当たり前の天気の予測などを行ううちに認められる様になっていく。

その後、〈大宝令〉(たいほうりょう→飛鳥時代に制定された、現在での法律のようなもの)では宮中における全ての政務を処理していた重要な機関である〈中務省〉(なかつかしょう→大宝令により設立された、現在での省庁のようなもの)の中に〈陰陽寮〉(おんみょうりょう→現在での役所のようなもの)が設けられた。

そうして陰陽師達は次第に勢力を増し、直接的に政務に関わる者も現われた。

しかし…あくまでも陰陽師とは影の存在とされ、真神家や桜塚家などのいくつかの家は決して表舞台には出ず歴史に記す事さえ許さなかった。

逆に当時の陰陽師として有名なのは安倍・賀茂(かも)の両氏が名高い。


陰陽道に発した諸風習は世に広く普及し、その影響は多方面で今日(こんにち)にも及んでいる。


真神家は日本に現在する陰陽師達の頂点に立ち、それらを統べる役目を持つ。

桜塚家は代々から真神家を補佐し、当主に降り掛かる災いから身を呈して護る事が宿命(さだめ)となっている。

さらに様々な方術に使う霊符や刀など、特殊な神具を作り出す東条家。

そして、過去・現在・未来を見通し感じる力に優れた如月家。

日本で確立されて以来。

陰陽師の世界は真神家を中心とし、桜塚家・東条家・如月家の4つの家により統制されている。


現在の真神家当主・神威は歴代の中でも非常に強い力を持つにも関わらず、非常に珍しく複雑な境遇にあった。


真神家は代々、女性が当主となるのが習わしである。

神威の母‐綾乃‐は先代の当主となるはずだった。

しかし、幼い頃より他者に決められた宿命に強い不満を持っていた。

20歳の時。周囲の強引な運びにより、家が決めた男性‐宇月(うづき)‐と結婚。男の子‐蒼一郎(そういちろう)‐を出産した。

周囲は【綾乃も蒼一郎を産んだ事で少しは落ち着くだろう。次は当主となり、さらには次期当主となる女の子を生んでもらわねば】と思ったが…

実際には抱え込まれた不満はより強くなってしまう。

蒼一郎が2歳の誕生日を迎える頃…

ついに綾乃の我慢は限界を越え、密かに中学校時代から付き合い続けていた恋人‐隼人‐と家を飛び出してしまう。

そして、二人の間には女の子が生まれ‐雪乃‐と名付けられた。

真神らの追っ手から身を隠す為に綾乃は雪乃が持つ全ての力を封印し、隼人の実家でひっそりと暮らしていた。

しばしの間。平穏な時間が綾乃達、親子を包む。


だが、そんな時間も長くは続かなかった。

雪乃が12歳の時。父・隼人が病気により他界。

さらに翌年。ついに真神らの追っ手に見つかり、綾乃と雪乃は連れ戻される事になる。


雪乃、13歳。

初めて、母・綾乃の実家である真神家を訪れた。

初めて、半分だが血の繋がりがある兄・蒼一郎と対面した…

【ここまでの登場人物・紹介】★Chapter1●真神 神威→真神家の現当主、旧姓・朽木 雪乃 ●桜塚 翔→桜塚家の現当主/★Chapter2●真神 旬→神威の従弟(綾乃の妹の息子) ●如月 洋介→如月家の次男/★Chapter3●真神 蒼一郎→神威の兄(異父・同母) ●真神 綾乃→神威&蒼一郎の母 ●朽木 隼人→神威の父、綾乃の中学からの恋人、病気により他界 ●真神 宇月→蒼一郎の父、婿養子

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