第9章
この章の登場人物
白井 グルメウイーク記者
キリ(キリ) キリカフェオーナー
もら助(mora助)動画配信者
__BGM__クラシック
ば
「ビジネスホテルだと思ったらこんな高そうなとこ・・・それにコレ・・・
フランス料理とか大丈夫なの?」
キ
「ちゃんとカードは持ってきてるから大丈夫さ」
ば
「そういえば 私あなたのことを何も知らない・・・アンティークカフェのオーナーだって
ことは知ってっるよ・・・でも・・・さっきのぷろぺらさんの話を聞いて 私も
同じだって ゴメン付き合ってるとかじゃないのにこんなこと言って」
キ
「そうだね お互いの事全然知らないかも あっ 君の家は知ってるんだった
あと知ってる事は・・・雑誌社の記者さん スコットランドが好き それから・・・」
ば
「わたしの事 気にならない? 付き合ってる人は居るのか?とか・・・」
キ
「そりゃ・・・気にならないって言ったら嘘になる・・・でもこんな状況だからかも
知れないけど・・・聞くのが怖いんだ・・・君のこと 少し・・・す・・・」
ば
「えっ? もう一度言って! 聞こえなかったよ 今 何て・・・」
キ
「白井さん! 白井さんってば! ほら もう8時だよ!」
ば
「あっ・・・う~ん ここは? あれ? なんでベッドに・・・・・・」
キ
「あらら・・・全然覚えてないんだ 昨日の晩 食事のあと上のバーに行って
結構飲んでたでしょ? で ボクのことしきりにワトソン君って連発しだして」
ば
「・・・憶えてない・・・じゃあさっき言ったのは?」
キ
「えっ? 何の話?」
ば
「夢?・・・だったんだ・・・あ~ん お願いもうちょっと寝させて! 続きを見なくちゃ」
キ
「ほらほらー 起きた起きた! 今日は平塚まで行くんだよ ゆっくり出来ないんだからね!
それに朝食はもう運んでもらってあるし・・・スープが冷めちゃうよ」
ば
「えっ?ホントだぁー ルームサービスなんて素敵! あー お腹空いたかもー」
キ
「ったくー・・・いい性格してるんだから・・・」
__BGM__
ば
「あー 長野にもっと居たかったなぁ 何で神奈川の友達なんだろ・・・」
キ
「この”もら助”って人は多分ネット繋がりなんじゃないのかな? 何か新しい情報が
掴めるかも? あっ・・・あれが大学かぁ でかいなー 」
ば
「住所はこの近くみたいだよ そろそろ電話入れるね 昨日の電話ではお昼には帰って
きてるって言ってたから・・・ 繋がった あっ もしもし昨夜電話した者です・・・
分りました じゃあ1時にサイゼリアの前で」
__BGM__(レストラン風
もら助
「いやー 電話で聞いてビックリしましたよー ぷろぺらさんヤバイんだって?」
キ
「失礼ですが 彼女とはどういった関係だったんですか?」
も
「まあ 簡単に言うとネット友達かなぁ 俺のやってる動画サイトによく遊びに来て
たんですよー 彼女結構絵が上手くてね 時々そう言ったネタをやってたんで・・・
打ち合わせとかそんな感じかな? チャットとかやってたぐらいだけど・・・」
ば
「最近の事ご存知ですか?たとえば 誰かに狙われてるような事言ってなかったかな?」
も
「そんなのは無かったけど・・・そういえば先週変なファイルを送ってきたなあ・・・
まだ開いてないんだけど 画像ファイルだと思うけど・・・」
キ
「先週って事は! それ見せてもらってもいいですか?」
も
「あー 今持ってますよ・・・ちょっと待ってPC立ち上げるから・・・
えっと・・・このファイルだ・・・これでよしと・・・ん? 何だ?この画像・・・」
ば
「見せて! こっ これって・・・首相官邸・・・こっちは・・・なんだろう?
倉庫みたいだけど・・・何かう白いものが写ってる・・・拡大できる?」
も
「ちょっとまって・・・これをこうして・・・画質をあげて・・・なんだ???
マズイんじゃないのコレ?」
キ
「あっ・・・ミサイルだ!・・・ なんでこんなものを・・・」
ば
「こっちの画像は・・・発電所みたいだけど・・・どこだろう?」
キ
「これは・・・美浜の原発だ・・・まさか・・・テロ?」
も
「何でこんなもの送ってきたんだろう・・・ん? このマーク・・・
ぷろぺらさんのブログのマークだ・・・」
キ
「ブログに何か書いてあるのかも? 見てみようよ・・・これだわ・・・
最新の記事・・・(退屈すぎる毎日に 素敵な出会いがあった 決して偽りじゃない恋が
手の中にある)・・・」
ば
「詩かなぁ・・・関係なかったかも?」
も
「あれ? これって縦読みしたら・・・た・す・け・て・・・」
キ
「ひょっとして ソミスと一緒の時に送ったのかも? だとしたら・・・
なんで彼女は福井に行ったんだろう? はしゃいでたって店員も言ってた」
ば
「自分が殺されることが分ってって・・・そんなことが出来るかな?」
キ
「わからない・・・何か考えがあったんじゃないかな? でもこれで奴らの目的が
はっきりした 間違いないよテロを計画してるんだ この倉庫がどこなのか
分ればいいんだけど・・・」
も
「そんなの簡単に分りますよ 写真の位置情報を見れば・・・えっとこれだ
この数字を ここにいれてクリック・・・ほら地図が出た」
キ
「お台場だ! こんな所に隠してたんだ・・・」
ば
「これを警察に持っていくの? でも警察の幹部も組織のメンバーなんでしょ?」
キ
「ボクたちで阻止するしかないよ! 」
も
「じゃあ俺のネットワークを使おう みんな暇だから結構役に立つと思うよ」
ば
「なんか大変な事になってきた」
キ
「もう怖いなんて言ってられないよ 後戻りできない所まで来てるんだから・・・」